東京都町田市の積水ハウスの住宅で、地デジアンテナを設置した事例です。 今回は、まず屋根裏へのアンテナ設置が可能かを調査しました。約1時間かけて屋根裏の複数箇所で受信状況を確認しましたが、屋根や断熱材など建物側の影響も考えられ、屋根裏では地デジ電波を十分に受信することができませんでした。 そこで屋外を含めて設置候補を再検討し、さらに約1時間かけて受信状態と既存配線の経路を調査しました。 最終的に、3階相当の高さにあるパラペット部分で良好な受信状態を確認しました。近隣や道路側から見上げてもアンテナがほとんど見えない位置でもあり、受信性能と美観の両面からこの場所を設置位置としました。 パラペット付近にはアンテナ設置位置を示すと思われるマークがありましたが、近くにはアンテナ引込線がありませんでした。既存のアンテナ線は建物のほぼ対角側に出ており、そこから外壁を長距離引き回す方法では建物形状の影響を受けやすく、外観上も配線が目立つため採用しませんでした。 そこで、2階のマルチメディアボックスから屋根裏へつながる既設のLAN配線用配管を利用して、新たにアンテナケーブルを屋根裏まで通線しました。 屋根裏からパラペットまでは、軒天部分に設置されている換気材を利用。換気材の一部に約10mmの通線穴を設けてアンテナケーブルを屋外へ取り出しました。 ケーブルが通線部の縁と直接擦れにくいよう、貫通部分にはコルゲートチューブを設けて保護しています。 結果として、長い露出配線を設けることなく、道路や周辺からアンテナが目立ちにくい位置へ設置することができ、地デジの受信状態も良好に確保できました。 テレビアンテナ工事では、単に電波の強い場所を探すだけではなく、既存配管、屋根裏、外壁の形状、アンテナ線の位置、美観、将来のメンテナンス性などを総合的に確認して設置方法を決めることが重要です。





