地デジアンテナは屋根裏へ
屋根裏へのアンテナ設置工事はクラウンクラウンが得意としているところです。アンテナ工事専門会社の中ではいち早く取り入れ、多くの実績があります。特にポラスの屋根裏設置は非常に多く行っており、アンテナが外観に見えないポラスの住宅は、もしかすると当社で屋根裏にアンテナを設置した家かもしれません。
現在(記事執筆時)はポラスなどの一部の住宅の場合、屋根裏設置も標準工事として取り扱っています。
屋根裏に限った話ではありませんが、地デジアンテナはどこにつけても一緒ではありません。屋根裏の中でも場所や高さによって電波状況が違います。少しでも高い場所がいいと思う方も多く、実際屋根裏でも高い場所の方が電波がいい場合が多いのですが、今回は写真のように少し下げた場所に設置しています。
専門的な話をすると、電波の受信にはハイトパターンと言うものがあり、電波はスポット的にいい場所が断続的に現れます。今回はこの高さが屋根裏の中では一番いい電波を受信できました。
マルチメディアボックスと屋根裏をつなぐアンテナ線
ポラスをはじめいくつかのハウスメーカーはマルチメディアボックス、または情報分電盤などと呼ばれるボックスが設けられていて、ここの光配線などの引き込み。LANケーブル、アンテナ線、分配器などが集約されています。屋外にアンテナを設置したり、CATV(ケーブルテレビ)とつなげられるように、このボックスから屋外までアンテナ線が通してあります。最近のポラスでは2か所に配線していることも多いのですが、ほとんどのハウスメーカーは一本だけ外につながっています。
マルチメディアボックス(MB)の背板を外して通線
ポラスも場所によって建物の屋根の形状は様々です。多くは電波を通しやすいスレート屋根ですが、電波を通しにくい金属屋根や、洋瓦の屋根の場合などもあります。傾斜も様々ですが、ここは傾斜が緩かったため、屋根裏の高さが取れず、MBの上まで人が入っていくことができませんでした。そのため、MBの背板(裏板)を一旦外し、二人がかりで配線を行っています。
難易度の高い通線
遠くから線を捕まえなくてはいけないので、アンテナ線の先端にわっかを作り、床に置いてある平たいガイドワイヤーを使って捕まえ方法を試みました。
結果的にはこれではうまくいかず、別の方法でアンテナ線を捕まえて通線することができました。臨機応変に様々な方法を試してみることが重要です。
地デジアンテナの設置
地デジアンテナは設置可能範囲で一番いい場所を探します。屋根裏に限らず、設置場所を決める前に、最初に電波調査を行うのは必須です。以前、外壁にアンテナを設置したら電波が微弱で「ここでは無理です」と言われて帰られてしまった、と言う手直し相談を受けたこともありましたが、ビスを打つ前に電波調査するのは大事ですね。
BSアンテナは屋外に設置
ポラスはCATVまたは地デジアンテナ用に道路や電柱に近い方向に一本、バルコニー付近に一本と、アンテナ線を二本出している事例が多いです。グループ会社でアンテナ工事も行っているので、アンテナ工事に対しての考え方がほかのハウスメーカーとは少し異なるのかもしれませんが、私共にとっては非常に工事がしやすくて助かる事例が多いです。
バルコニーも基本的には南に向いているので、南西を向けるBSアンテナにはちょうどいいですね。
アンテナ線のジョイントに対する考え
古いアンテナ設備や安いアンテナ線を使った工事などでは、アンテナ線の表面が劣化しケーブル内に雨水が入り、ジョイント部にしみこんだ結果、中心の心線がショート、または急速に腐食し断線してしまいます。そのため、可能であればジョイント(継ぎ足し)をしない、ジョイント部分を屋外に出さない、などの工夫をします。
既存のアンテナ線の長さはあとから変えるのは大変(工事金額が高くなる)ですが、今回のポラスのように配管を使って線を取り出している場合、線を押し込める場合があります。今回も例にもれず、アンテナ線をジョイントしたのち、ジョイント部分を防水テープで巻き、配管の中まで押し込んでいます。屋外防雨カバーを外すとどうなっているのかが確認できますね。
BSアンテナの設置
BSは静止衛星に向けて設置するので、受信方向に障害物がなく、安定して設置できる場所であれば間違いなくしっかり受信することができます。そういう意味では設置は簡単とも言えますが、電柱などの障害物を見逃さないなどの経験と、アンテナの向きを0.1mm単位で最適化するための測定器や技術、バランスよくきれいに仕上げるセンスが必要になる工事です。また将来BSアンテナが邪魔にならないかの判断やヒアリング(サンルーフや日よけの設置)もできるとなおいいですね。
ブースター工事
地デジアンテナを屋根裏に設置することのメリットの一つに、混合器または混合ブースターを屋内に設置できるということです。
今回は混合ブースターをマルチメディアボックスの中に設置しています。
現在当社では信頼できるブースターとして、家庭用ではマスプロ電工製品を使用しています。ブースターは単純につなげるだけではなく、電波状況や分配数を見て適切に調整することで性能を発揮します。
今回の工事料金
地デジ+BSアンテナ標準工事
地デジ屋根裏設置+BSアンテナ設置-
地デジアンテナ工事
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BSアンテナ工事
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ブースター工事
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地デジ+BS標準工事 94,000円
選べる地デジアンテナ+BSアンテナ+高性能ブースター工事
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消費税 9,400円
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石綿調査費 0円
ご新築のため、石綿みなし工事は不要