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屋根裏にユニコーン、黒い金具でBSのこだわりの工事(越谷市、ポラスの事例・屋根裏360度VR画像あり)

CASE
屋根裏でユニコーンアンテナを選んだ理由

目次(矢印で開閉)

こちらの施工事例の工事価格は2023年12月時点の工事料金に変更しました。

越谷市のポラスで地デジとBSアンテナ(4K8KBSCS)の設置工事事例です。
屋根裏なのにユニコーンアンテナを設置しているのはなぜか、また屋外では金具も黒い黒色BSセット工事の事例です。
黒色BSや強風に強い穴あきBSアンテナは追加料金がかかりますが、トータルの金額では意外と安いほうに入るかもしれません。今回はこだわりの黒色金具も使用しています。

ハウスメーカー様等の敬称は記事中では省略させていただいております。

目次

アンテナ工事概要

越谷市は電波のいい場所が多いのですが、場所によっては地デジの電波が非常に難しい場所もあります。
今回は一般チャンネルは良好に受信できるポイントがいくつもありましたが、お客様のご希望されるTOKYO MXがなかなか受信できる位置が見つからず、地デジアンテナの設置にはとても慎重になりました。
さまざまな場所でいくつものアンテナを試してみてからの工事ですが、電波調査に1時間以上の時間をかけています。
クラウンクラウンではこのしっかりと時間を取って現地調査やカウンセリングを行いますが、他社様ではなかなか見ない特徴だと思います。

テレビアンテナ工事の手順

カウンセリングと電波の確認

受付時にTOKYO MXの受信を強くご希望されていましたので、MXが受信できることを考慮しつつ念入りに電波調査を行います。バルコニー内にアンテナ配線(引き込み線)がありましたが、バルコニーが建物の半分で建物の中央付近に配線されていました。
また正面から見てバルコニー左端の角を越えた側面にもアンテナ配線がありました。ポラスでは建物側面にCATV(ケーブルテレビ)用、バルコニー内に地デジデザインアンテナまたはBSアンテナ用と2カ所に配線を出している事例が多いです。となると、今回はバルコニーの配線を使用するのが一般的かもしれませんが今回は使用していません。 その理由は以下の通りです。

  1. 建物中央付近ではTOKYO MXが全く受信できなかった
  2. 建物中央付近ではBSアンテナが目立ちやすい
  3. 今回はBSアンテナが正面から左向きになるため、建物中央付近(バルコニー右側)に設置するとBSアンテナがバルコニー内側を向き邪魔になる可能性がある

そして左端の柱近辺から高くアンテナを掲げるとTOKYO MXも何とか受信できそうだったのですが、左角は電気配線や光配線などが集中しており、BSアンテナと地デジアンテナなどのバランスを考えると積極的に設置をお勧めできる場所ではありませんでした。この場合屋根裏でばっちり電波が入れば地デジアンテナは屋根裏、BSアンテナは建物左端に設置するのがお勧めですが、屋根裏でも電波受信に苦労しました。
とにかくTOKYO MXの受信が難しいのです。そこでアンテナをいろいろと変えながら試してみました。
クラウンクラウンでは一般的に小型タイプのSDA-5-1(サン電子)とUAH201(DXアンテナ)を試験アンテナとして使用します。多くの方が後者の20素子相当のフラットタイプアンテナの方が電波の受信がいいに決まっていると思われるでしょうが、実際はそうでもありません。屋根裏の頂上付近に小型アンテナを設置したほうがはるかに電波の受信がいいことも多いのです。
しかし今回はなかなかうまく電波が受信できる場所が見当たりません。
屋根裏に八木式アンテナを設置するのはあまりお勧めしておりませんが、今回に関しては受信方向と建物の方向がほぼ一緒(真正面)だったので屋根裏内で取り回しがしやすかったため八木式アンテナ(UL14:DXアンテナ)も試してみましたがいまいちよくありません。そこで試しにユニコーンアンテナ(U2CN:マスプロ電工)を試してみたところなかなかいい数値が出ました。

そこで、屋根裏内に設置することを提案しました。※バルコニー左端の設置でも受信できるが見栄えや耐久性などを考えるとあまりお勧めしないことなども含めて説明しています。 文章で読むとそれほどではありませんが、実際にはここまでで1時間かかっています。

八木式アンテナUL14も測定に使用しました
一般的なUA20に比べてコンパクトで高性能ですが、仕入れ値は少し上がってしまいます。そのため多くのアンテナ工事会社では標準アンテナとしては使われていません。

またBSアンテナの設置場所ですが、先に書いたような理由で左端に設置していますが左側面ではなく正面に設置した理由は以下の通りです。

  1. バルコニー外の取り付けは追加費用が掛かる(梯子の上からの設置)
  2. ほぼ真横に向くためバルコニー内で邪魔にならない
  3. 上記の理由から側面に取り付けると横に大きくはみ出る(金具を正面に設置したほうがコンパクト)
正面図
バルコニー右の引き込み線近くだとちょっと目立ちすぎてしまいますね

その他の確認と最終見積提示

分配器の場所とブースター用電源の有無、配線の状況などを確認し、最終的な工事金額を提示します。 条件としては標準的なポラスのアンテナ工事ですが、今回は追加工事として黒色BS設置(同時黒色金具はサービス)、屋根裏内作業(脚立の上から手の届く範囲)が加わっています。

地デジデザインアンテナ(ユニコーンアンテナ)の屋根裏設置

5つのポイント(i)をクリックすると解説があります。
ユニコーンアンテナの固定用サイドベースはDXアンテナのMW20Zを使っています。屋内なのでメッキされている必要はありません。しかしユニコーンアンテナはマストの先端に設置する都合上、メッキではない塗装タイプのMW17だと使用できるマストが細いので使いませんでした。
電波測定の際は屋根裏の隅々まで入っていきましたが、結局点検口そばのこのポイントが一番TOKYO MXの受信が良好だったためここに設置しています。

BSアンテナの設置

使用したサン電子の黒色サイドベースHK-30Kは、錆に強く耐久性に優れています。特に溶融亜鉛メッキを施した後に粉体焼付塗装をしているので、金具の角でこすれても塗膜に傷がつきにくい上質の金具です。
黒いBSアンテナを設置する際には統一感があっていいのですが、その大ぶりな形状から設置面正面が受信方向だとちょっとやぼったい仕上がりになってしまいます。今回のようにほぼ真横に向ける場合は使い勝手もよく、これが通常のメッキ金具だと色の違いが目立ってしまうのでまさに使いどころと言える組み合わせです。仕入れ値が通常のメッキ金具の数倍するため現在は追加料金をいただくことになります。

HK-30Kを使った設置
現在しっかりとしたメッキがされたうえで黒色の塗装がされているアンテナ設置金具はこのHK-30KぐらいですがBSアンテナを横に向けられるための大きなでっぱりと価格がネックで在庫を置いている会社は少ないかもしれません
引き込み線は白
壁から出ているアンテナ線は白系(薄灰)でした
屋外でのアンテナ線ジョイントは避けるべきです。これは、将来の断線予防にもつながります。長期間紫外線などにさらされると、アンテナ線の被覆が劣化しひび割れてしまうことがあります。それだけでは致命的とは言えませんが、ひび割れから入った雨水がジョイント部分までしみこみ心線まで行きつくと、心線が腐って折れてしまうのです。今回はできれば全てを黒色で統一したかったのですが、既存のケーブルが十分な長さであれば、それをそのまま使用するのが理想的でした。色が気になるようであればコルゲートチューブをかぶせて黒くすることもできますしアンテナ線の保護にもなります。
ケーブルの長さが不足していたため、ジョイントを行い、その部分を屋内(屋根裏)に押し込む手法を採用しました。これは当社で一般的に行われる方法です。
防雨カバーを外した訪台
写真にあるパナソニックの防雨入線カバー(WP9131K)は1984年発売のロングセラー商品ですが、写真のようにボルトを外さないとカバーが取れないので少し手間ですね
カバーがスライド式でないため取り外しに手間がかかりますが、このような細かな作業も私たちのサービスの一環です。
引き込み線はCD管で
カバーを外すとCD管でアンテナ線が出ていることがわかりました。
引っ張って長さが足りればそれでもよかったのですが、引っ張ることはほとんどできませんでした。そのかわり十分な長さを押し込めることが確認できたので、ジョイントしたのちに押し込みます。
ジョイントも押し込む
アンテナ線のジョイント部分を押し込むのは見た目だけではなく先に説明したように将来の断線予防にもなります。
BSアンテナ裏から見た状態
仕上がったアンテナを斜め後ろから見たところです。
使用しているビスは黒色ステンレス、防水は黒色変成シリコーンなので、全体的にすっきりと仕上がっていると思います。

ブースターの設置及びボリュームの調整・バルコニー内の配線処理(サービス)

マルチメディアボックス
記事作成時点ではBSアンテナを設置したお客様にはサービスで雷サージブロックフィルター(中央下の緑の部品)を無料で設置しています。
バルコニー内に残った引き込み線が気になるので処理してほしいとリクエストがありました。 そのまま放っておいていいのですが、バルコニー内で梯子も使わずに作業できる場所でしたので追加料金なしで対応しています。 CD管をコーキングで埋めてしまうと後で再利用が困難になってしまうので、ケーブルにビニルテープを巻いてCD管の隙間がないようにしました。
ポラスのアンテナ引き込み防雨カバー
この程度なら気にならない方もいらっしゃるかもしれませんが、中に押し戻したり切断することも可能です。
防雨カバーを外したアンテナ引き込み線
線の先端はビニルテープで保護されていました。丁寧ですね。
CD管には配線がぶかぶか
当たり前ですがそのまま押し込むとぶかぶかでした。
ビニルテープで隙間を調整
ビニルテープで調整することにより、あとから引っ張り出すこともできるようになっています。屋根裏に入ればまた新しい線を通すことも可能ですが。
施工後の状態を示す写真は、残念ながら撮影できませんでした。
仕上がりの写真(屋外)
非常にすっきりした仕上がりですね
>

屋内のアンテナ端子で電波確認

各部屋のアンテナ端子で電波が問題ないことを確認します。
  • 片付け・確認・ご精算

    施工場所の後片付けと清掃を行い、工事個所を確認していただきます。(目視や写真による確認) ご不明点などがないか確認し、ご精算を行い終了です。
  • ※工事の手順、内容は現場ごとに異なります。

    詳細な電波測定結果:
    越谷市のユニコーンアンテナ屋根裏設置

    電波測定結果
    LEVELMERBERLEVELMERBERLEVELMERBERLEVELMERBERLEVELMERBERLEVELMERBERLEVELMERBER
    (dBuV)(dB)(dBuV)(dB)(dBuV)(dB)(dBuV)(dB)(dBuV)(dB)(dBuV)(dB)(dBuV)(dB)
    16MX33.120.22.8E-338__.__.___28.2__.__.___28.3__.__.___34.618.61.5E-23425.9055.924.40
    2158.830.8063.529.6057.725.4053.1>32053.830.5056.631079.4>320
    22TBS61.931.1066.6>32057.227.5050.5>32053.5>32055.331080.831.70
    2356.431059.231.8058.730.8052.3>32054.3>32052.3>32076>320
    2461.4>32063.9>32059.731.8052>32051.122.95.4E-452.6>32075.9>320
    2556.3>32058.729.6056.629.6052.9>32050.929.1054.1>32078.7>320
    2656.5>32061.8>32059.831053.3>32052.630057.1>32076.7>320
    27NHK55>32060>32052.927.92.3E-649>32048.826.5055.630.3078.7>320
    屋根裏設置のユニコーンアンテナはTOKYO MXの受信に成功しましたが、他の場所では反応がほとんど見られませんでした。

    2023年越谷市アンテナ工事の詳細料金

    合計料金

    この越谷市のアンテナ工事の総額は97,000円(税込106,700円)で、以下のサービスが含まれています。

    内訳

    地デジアンテナ・4K8K対応BSアンテナ・ブースター設置(ユニコーン・屋根裏設置も標準工事)
    84000円(税込92400円)
    黒色BSアンテナ差額
    8000円(税込8800円)
    黒色サイドベース
    5000円(税込5500円)

    今回利用した部材

    地デジデザインアンテナ
    U2CNマスプロ電工
    地デジ/4K8K対応BSCSブースター
    EP2UBCBマスプロ電工
    4K8K対応BS/CSアンテナ(黒色)
    BC45RL(BK)マスプロ電工
    サイドベース
    MW20ZDXアンテナ
    サイドベース(黒色)
    HK-30Kサン電子
    マスト(ZAM)
    M160Zマスプロ電工
    アンテナケーブル
    S5CFBT(3重シールド同軸ケーブル)
    取り付けた機器の説明書は、工事明細、保証書とともに提供しています。

    施工時間

    現地調査・カウンセリング:1時間10分 工事:1時間15分 後片付け・精算:40分 ※ご精算時PayPayのトラブルで20分程度お待たせしてしまいました。

    今回の工事のポイント

    マスプロ電工のユニコーンアンテナは、その優れたデザインだけでなく、円柱形状にもかかわらず、強い指向性と低周波数帯域の受信能力を持つなど、特筆すべき特性を備えています。
    電波がいまいちの場所はそもそも電波が弱いのか、障害物があるのか、周りからの反射波が多いのか、身近なところから障害電波を受けているのかなど状況によって対策も異なりますし、得意なアンテナも変わってきます。
    アンテナの性能を示す「〇〇素子相当」という表現は、一般に数値が高いほど良いとされがちですが、実際には必ずしもそうではありません。ちなみにユニコーンは14素子相当、SDA-5-1は5素子相当です。
    いろいろなアンテナを使い分けて工事ができると、よりお客様のご要望をかなえる工事ができるのではないかと思います。
    電波状況を可視化する方法は多岐にわたりますが、実際には現場での具体的な試験(例えば、異なるアンテナの配置や調整)が最も効果的です。もちろん電波の状況を「遅延プロファイル」や「スペクトラム」、「コンスタレーション」などから判断するのはプロとして当然ですが、業界的にはまだまだこれらは未熟だと思います。
    アンテナ設置業界の発展に向けて、日々技術革新に努めています。
    屋根裏にユニコーン、黒い金具でBSのこだわりの工事(越谷市、ポラスの事例・屋根裏360度VR画像あり)

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    投稿者プロフィール

    松本 昭彦代表取締役
    経歴と専門分野:
    幼少期から家電設備の工事に親しみ、15年以上にわたりさまざまな設備工事の現場で経験を積みました。クレーム処理責任者としての役割を経て、2011年に独立。品質重視と明朗会計をモットーに掲げ、業界改革を目指してアンテナ工事専門の「クラウンクラウン」を設立しました。

    学歴:
    東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
    事業構想大学院大学 事業構想士修士課程

    主な資格:
    国家資格:
    1級電気工事施工管理技士
    2級管工事施工管理技士
    2級電気通信工事施工管理技士補
    第一種電気工事士
    工事担任者(2級デジタル)
    給水装置工事主任技術者
    運行管理者

    その他資格:
    第2級CATV技術者
    1級あと施工アンカー施工士
    インテリアコーディネーター
    キッチンスペシャリスト
    一級リビングスタイリスト
    二級福祉住環境コーディネーター
    排水設備工事責任技術者
    照明士