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ポラスの屋根裏テレビアンテナ設置(流山市)

CASE
流山市ポラス屋根裏アンテナ吊り下げ設置
2022年1月9日

今回はクラウンクラウンでも事例の多いポラスの地デジアンテナ屋根裏設置工事ですが、将来に備えて工事時にBS対応ブースターを設置しています。
アンテナ工事の内容や受信電波状況詳細、実際にかかった工事費用、BS対応ブースターを設置する場合の注意点なども含めて解説します。

ハウスメーカー様等の敬称は記事中では省略させていただいております。

アンテナ工事概要

今回はもともとユニコーン設置希望でしたが、屋外の電波と屋根裏の電波で比べると屋根裏の方が電波が良かったため屋根裏への設置となりました。

テレビアンテナ工事の手順

  1. カウンセリングと電波の確認

    もともとユニコーンをご希望されているお客様でした。外壁が白とこげ茶のツートンカラーとのことでしたので、ユニコーンも白(ウォームホワイト)とこげ茶(ブラックブロンズ)の二機種も余分に持って行っていました(通常車内在庫として持ち歩いています)。
    電波を測定したところ、バルコニーでは高い位置でも電波がうまく受信できませんでした。
    そのため屋根裏でも電波を測定したところ、屋根裏で電波のいい場所が見つかりました。

    地デジ電波測定の様子
    地デジ電波の測定はテスト用に要した実機(複数)で調査を行います

  2. その他の確認と最終見積提示

    ポラスは分配器がマルチメディアボックスに設置されており、そのすぐ近くにブースター用電源も用意されています(ボックスの外にあることがほとんど)。
    今回は屋根裏の奥に入らないと電波が受信できなかったため、屋根裏の奥に入る工事料金になっています。
    また近い将来BSを追加設置する可能性が高いだろうということでBS対応ブースターをあらかじめ設置することになりました。

  3. テレビアンテナの設置

    今回はどこでも簡単に電波が入るというわけではなく、比較的ピンポイントの受信でした。
    外壁すぐ内側だったのですが、受信方向が外壁向きでした。そのため外壁側の柱に金具を設置し、その金具からマストをおろしてそのマストにアンテナを設置しています。
    この外壁の外側(つまり屋外)にアンテナを設置してももちろん電波は受信できたと思いますが、屋根の形状が特殊だったので

    1. 屋根上の命綱作業になり料金が上がってしまう
    2. アンテナ配線が近くにないため、長く配線を取り廻す必要がある(屋根裏から取り出すこともできるがそれなら屋根裏で終了してしまった方がいい)
    3. 電波があまりいい場所ではなく、将来万が一電波が悪くなりアンテナを移設したくなった際に、外壁設置だと取り外した後の処理が必要になる
    4. 将来的な外壁メンテナンスの時にアンテナが邪魔にならない

    などの理由から屋根裏内で設置しています。

  4. ポラスの点検口
    ポラスの一般的な屋根裏点検口

    ポラスはマイナスドライバーで下に開く点検口ではなく、ふたをそのまま押し上げるかずらします。
    部屋の隅にある場合は脚立が真下に立てられず難しくなります。場合によっては折り畳みの小型梯子などを使ってもいいかもしれません。

  5. アンテナ線の通線とブースターの設置、調整

    今回はここで少し手間がかかっています。
    多くのポラスの物件では屋根裏からマルチメディアボックスまで通線がしやすいことが多いのですが(※最近は板を張っている場合もある)、通線毛色の隙間が小さかったうえに作業場所としては体制のきつい場所だったので、通線ワイヤーを使用しています。
    クラウンクラウンは現在常時2名以上の作業のため、こういったワイヤーを使った通線も比較的時間を取られずに行えています。

    ポラスの屋根裏マルチメディアボックス上
    この狭い場所まで行って直接配線を通せればそれでよかったのですが、結局ここで這いつくばって通線するよりもワイヤーを使った作業の方が安全で簡単という判断をしました。

    配線を通す隙間を確認
    屋根裏から壁の中をのぞいたところです。

    地デジ専用線をマルチメディアボックスに通す
    屋根裏にある既存の引き込み線につなぎこむのが一般的ですが、BS追加設置の可能性が高いことから後のことを考えて専用線を引いています。

    ポラスではCATVなどにつなげやすい正面近くの側面と南側バルコニー内など2か所に引き込み線が出ていることが多いのですが、今回のように1カ所にしかアンテナ引き込み線が出ていない場合もあります。2か所に出ていれば片方に地デジアンテナをつなげてしまえばよかったのですが、その場合でも可能であればこのように専用線を引き込んだほうがスマートですね。
    マルチメディアボックスの裏(壁の中)
    各部屋へつながるアンテナ線とLANケーブルを一つにまとめたダルマケーブル(ツインケーブル:青い外装)や電源ケーブル、屋外から光ケーブルなどの引き込みと数カ所につながっているPF管(オレンジ)で壁の中は大渋滞していました。

    ワイヤーを使って通線
    マルチメディアボックスの裏から通した通線用ワイヤーの先端に屋根裏からアンテナ線を結び付けて引っ張ります。

    マルチメディアボックスの中身
    最終的に引っ張り出したアンテナ線を使ってブースターの配線を行い、電波の状況と分配数、新築ということを考慮してボリュームやスイッチを調整しています。

  6. 屋内のアンテナ端子で電波確認

    各部屋のアンテナ端子で電波が問題ないことを確認します。

  7. 片付け・確認・ご精算

    施工場所の後片付けと清掃を行い、工事個所を確認していただきます。(目視や写真による確認)
    ご不明点などがないか確認し、ご精算を行い終了です。

  8. ※工事の手順、内容は現場ごとに異なります。

電波測定結果

居室テレビ端子で計測したデータ

チャンネル LEVEL
(dBμV)
MER
(dB)
BER
16(MX) 61.1 20.3 1E-5
21(フジ) 86.5 31.5 0
22(TBS) 87.2 32 0
23(テレ東) 84.3 32 0
24(朝日) 87.6 32 0
25(日テレ) 85.3 32 0
26(Eテレ) 84.0 32 0
27(NHK) 87.5 32 0
30(チバテレ) 62.5 24.8 0

今回の工事料金

合計料金

今回の合計料金は53000円(税込58300円)となりました。
BSアンテナを遠くない将来追加する可能性を考えてブースターは最初から対応製品にしています。

内訳

地デジデザインアンテナ設置
22000円(税込24200円)
地デジ・BSブースター設置
23000円(税込25300円)
屋根裏内全身作業
8000円(税込8800円)

※エリア別出張費・有料駐車場料金・任意保険料金・キャンペーン割引などがあった場合は省略しています。
※その他調整費用や決済手数料など根拠のない料金はかかっておりません。

今回利用した部材

地デジデザインアンテナ
U2SWLA20マスプロ電工
地デジ・BS4K8K対応ブースター
EP2UBCBマスプロ電工
アンテナケーブル
S5CFBT(3重シールド同軸ケーブル)

弊社で取り付けた機器の説明書は工事明細、保証書、保証規定とともにお渡ししております。

施工時間

現地調査・カウンセリング:35分
工事:50分
後片付け・精算:30分

今回の工事のポイント

近い将来BSアンテナの増設を考慮し、ブースターはBS対応のものを最初から設置しています。
ここ数年で地デジやBS周りの電波改変がいったん落ち着き、現行のBS対応ブースターを設置しておくことにリスクはほぼ考えられません。
地デジ専用ブースターを設置した場合、後日BSアンテナを設置する際にBS対応ブースターに置き換える必要があり地デジブースターが無駄になってしまいます。
BS専用ブースターと混合器を設置する方法もありますが、実際BS専用ブースターなら安いということはありませんし、混合器の導入コストや設置スペースの関係によるブースターの移設、電源の確保などお勧めできるものではありません。
なお将来のBS追加がスムースに行えるように、既存のアンテナ配線はそのまま残し新たに今回の工事用(地デジ専用)に屋根裏とマルチメディアボックス間にアンテナ通線を行っています。※ポラスなど最上階マルチメディアボックスから屋根裏への通線は比較的簡単に通線できる場合は工事の付帯サービスとして無料で行っていますが、足元のアンテナ端子から通線する場合や、通線そのものが工事の目的となる場合は有料作業になっています。

経験の少ないアンテナ工事会社では「屋根裏は電波が悪い」と言われることがありますが、今回のようにバルコニー(外壁)よりも屋根裏の方が電波がいいことの方が多いです。
ポイントとしてはバルコニーの外壁(屋根下)よりも高さが取れることと、設置場所が比較的自由に調整できるため一番電波のいい場所付近にピンポイントで固定できます(屋外だと電波にいいスポットが窓やエアコン配管など様々なものと干渉してしまうことがあります)。
更に周囲の障害物が屋根程度しかないので、一つのアンテナで複数の放送塔の電波を受信できる場合があります。
今回もスカイツリーとは全く方向の異なるチバテレの電波(船橋市から発信)も同時に受信できています。
ただし金属屋根など状況によっては電波がさえぎられていることもあります。
地デジアンテナの屋根裏設置についてはこちらを参照してください。

お問い合わせ・共有

工事のご依頼やお問い合わせはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

投稿者プロフィール

松本 昭彦代表取締役
幼少期より家電設備の工事に触れていて、15年ほどさまざまな設備工事に携わり、クレーム処理責任者を経て2011年に独立。
品質重視と明朗会計をモットーに、業界改革を目標にアンテナ工事専門会社としてクラウンクラウンを立ち上げました。

東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
事業構想大学院大学 事業構想士修士課程


主な資格
【国家資格】
1級電気工事施工管理技士
2級管工事施工管理技士
2級電気通信工事施工管理技士補
第一種電気工事士
工事担任者(2級デジタル)
給水装置工事主任技術者
運行管理者

【その他】
第2級CATV技術者
1級あと施工アンカー施工士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
一級リビングスタイリスト
二級福祉住環境コーディネーター
排水設備工事責任技術者
照明士
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