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神奈川県綾瀬市|一条工務店の新築で屋根裏に地デジアンテナを設置しました

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神奈川県綾瀬市|一条工務店の新築で屋根裏に地デジアンテナを設置しました

目次(矢印で開閉)

綾瀬市で一条工務店の屋根裏に地デジアンテナ設置

今回の工事の内容

神奈川県綾瀬市にて、一条工務店の新築戸建てに屋根裏型の地デジアンテナを設置しました。お客様から「できるだけ外観を損ねず、アンテナを目立たせたくない」とのご要望をいただき、デザインアンテナでの施工を検討していましたが、屋根裏にアンテナケーブルが通っている可能性があったため屋根裏を確認。ケーブルの引き込みも問題なく、電波状況も安定していたため、屋根裏設置を採用しました。

綾瀬市は東京スカイツリーと平塚中継局の電波エリアが重なる地域です。今回は測定の結果、スカイツリーからの電波の方が安定しており、こちらに向けて設置しています。ただし、住宅密集地で隣家との隙間を縫うように電波を受信する形だったため、受信感度が最も良好な位置と高さを慎重に調整しました。アンテナは複数種類を試したうえで、受信結果の最も優れたフラットタイプを採用しています。

一条工務店の屋根裏設置

一条工務店は一般的に2重天井構造になっており、屋根裏部分の床は一面板張りになっています。
作業者にとって、階下への落下を心配せずすむメリットや、居住者にとって断熱性能の向上などのメリットがありますが、屋根裏にアンテナ配線がない場合にあとから配線を引き込むのは、他のハウスメーカーよりもハードルが高めです。

写真のように一条工務店は片流れの屋根になっていることが多いのですが、この高い場所、具体的には最上階の天井を超える高さから線が出ている場合は、屋根裏にそのままアンテナ線が引き込まれている可能性が高いです。

なお、今回はこの写真の左側がスカイツリー方面で右側が平塚中継局方面でしたが、右は太陽光パネル方向でもあることからか平塚中継局からの電波は微弱でした。

設置場所の選定と電波測定~アンテナ設置

お客様の希望は目立たないアンテナ設置で、デザインアンテナを設置したいというものでした。

今回外に出ていた引き込み線(アンテナ線)は2か所で、建物を玄関正面から見て左奥に一つ、正面左端にもう一つありました。しかし建物の左側は土地が1mほどしかなく、高く立ち上がった壁に梯子を立てかけることができません。正面からは梯子をかけることができましたが、目立たせたくないというご要望に最適とは言えません。

そこで、まずは屋根裏でアンテナ設置ができないか確認することから始めました。

屋根裏には十分な広さと高さがあり、いくつかのアンテナを使って電波測定を行いました。決して電波がよかったわけではなく、その中でピンポイントで一番電波のいい場所を探し、その周辺で改めて複数のアンテナを使って電波を比べました。

写真にあるUL14はスカイツリーや一部の電波塔に最適化されたアンテナで、一般的に標準と言われる20素子タイプの八木式アンテナよりも小ぶりながら、高性能タイプのアンテナです。そのためこのアンテナが一番結果がいいかと思ったのですが、実際には日本アンテナのUDF90と言うアンテナが一番いい結果でした。

ピンポイントで電波状況が上がる場所があったので、最終的にその場所に合うようにアンテナを吊り下げました。

ブースターの設置・調整

ブースターをアンテナのすぐそばにつける業者も多いのですが、電波がギリギリでない限り、地デジアンテナ単体の場合は地デジブースターを屋内に設置したほうが何かとメリットがあります。一条工務店は写真のようにマルチメディアボックスがあるので、この中にブースターを収めたほうがメンテナンス性もいいですし、風雨にさらされないのは故障のリスクを多少改善することにもなります。

光回線の引き込みやLAN配線などもここが起点になります。スターリンクを設置する場合などもここに引き込める場合があります。

電波測定

工事が終了したのち、原則としてすべてのアンテナ端子で電波チェックをします。ハウスメーカーの配線に不備がなければ、原則として一か所大丈夫であれば問題ないと判断できるのですが、せっかくですので最初に全て確認してしまったほうがいいですよね。
実際の計測器の画面ですが、この段階で電波が想定と大きくずれているようであれば、改めてブースターの調整を行います。

スカイツリーに向けたアンテナですが、近隣の横浜局(TVK)も良好に受信できています。TOKYO MXについては受信エリア外ですが、一応視聴可能範囲まで受信することができました。

工事料金

地デジアンテナ屋根裏設置

標準工事
¥ 64,900
  • 地デジデザインアンテナ設置
  • 屋根裏作業
  • 高性能地デジブースター設置調整
標準

今回は標準工事の範囲でした。別途エリア別出張料金をいただいております。

あとがき

屋根裏へのアンテナ設置は、外観を損なわず防水やメンテナンスの心配も少ないことから、年々希望されるお客様が増えています。一条工務店の住宅は断熱・気密性能が高いため、屋根裏の環境によっては電波を通しにくい場合もありますが、今回のようにケーブル経路と電波状況の両方が良好であれば、屋根裏設置が最適な選択となります。

今回のように電波エリアが複数重なっている地域では、どの中継局を選ぶかで受信状況が大きく変わります。当社では測定器を用いて最適な方向と設置位置を細かく確認し、安定した受信を実現しています。外観をきれいに保ちたい方、屋根裏にアンテナを収めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

その他

著者情報

松本 昭彦

詳細情報

経歴と専門分野:
幼少期から家電設備の工事に親しみ、クラウンクラウンの設立の前に15年以上にわたりさまざまな設備工事の現場で経験を積みました。100名を超える下請け工事業者の取りまとめとクレーム処理責任者としての役割を経て、2011年に独立。品質重視と明朗会計をモットーに掲げ、業界改革を目指して高品質工事専門の「クラウンクラウン」を設立しました。

学歴:
東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
事業構想大学院大学 事業構想士修士課程

主な資格:
国家資格:
1級電気工事施工管理技士
2級管工事施工管理技士
2級電気通信工事施工管理技士補
第一種電気工事士
工事担任者(2級デジタル)
給水装置工事主任技術者
一般建築物石綿含有建材調査者
石綿作業主任者
運行管理者

その他資格:
第2級CATV技術者
1級あと施工アンカー施工士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
一級リビングスタイリスト
二級福祉住環境コーディネーター
排水設備工事責任技術者
照明士

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