ビルやマンションへのスターリンク設置工事
クラウンクラウンでは戸建て以外に、ビルやマンション、工場、大使館、山小屋など様々な場所へのスターリンク導入実績があります。今回はマンションへの設置事例ですが、マンションのベランダへの設置は初の事例です。
マンションやビルへの設置の基本は屋上
スターリンクの設置は建物の一番高いところ、つまりビルやマンションの場合は屋上への取り付けが基本です。
マンションなどで最上階以外にもルーフバルコニーがある場合は、そのバルコニー内に設置することもあります。
ベランダとはいわゆる屋根がある場所で、スターリンクを設置しようとしてもその屋根が邪魔になります。また一般的にベランダやバルコニーは南面にあることが多く、北を向くスターリンクにとってはマンション自体が邪魔になってしまうことも、ベランダに設置できない理由の一つです。
ベランダの方角が大事
今回のベランダは北を向いており(実際には西から北に向かって長いベランダがありました)、そのベランダの北の端の方に設置することになりました。
事前にスターリンクアプリを使って障害物テストを行ない、障害物の状況をお客様と打ち合わせして設置工事に至っています。
スターリンクは北方面だけに衛星があるわけではありません。日本では南西方向にBSとCSが飛んでおり、電波干渉を起こすために同様の方向からの電波通信が制限されているため、北方向を向くのだと推察されます。
アプリの障害物測定は参考になるが信用しきってはいけない
ここで注意したいのは、アプリで測定したときの障害物はあくまで疑似的なものであるということを忘れてはいけません。アプリではスマートフォンのセンサーを使って方位を測定し、その方位に従って通信エリアを疑似的に測定しますが、今回の測定時にはその方位がほんの少しずれていました。つまりアプリが想定していた方角と、実際にアンテナが向いた方角には差がありました。写真を見るとわかると思いますが、ベランダの手すりに対して少し右に向いていますが、アプリで測定したときはほぼ正面でやや左に向いていました。大きな住居スペースに沿ってくねくねと長いベランダだったのですが、アプリに従うならこの面ではなく、この左の面に設置したほうが障害物が少なく住んでいたのですが、今までの経験からこの位置がベストだろうと設置しました。結果は写真で見るとわかるようにその通りでした。
設置結果
設置後にお客様に速度テストを行っていただいております。速度結果は以下の通りでした。
Wi-Fi速度が遅いのは、ルーターを設置した部屋から離れたベランダ(屋外)だからと考えられます。