テレビ電波を増幅するためにはブースターを設置しますが、ブースターは電源が必要になります。
上記のように電源工事を行うかブースターの電源ユニットを部屋に置きます。
アンテナからテレビまでの配線は以下のようになります。
【テレビアンテナ】→【ブースター本体】→【分配器】→【テレビ端子】→【テレビ】
ブースター電源ユニットはブースター本体とテレビの間に入れるのですが、その間に電気が流れる必要があります。
ブースター電源ユニットを部屋に置く場合は、ブースター本体とブースター電源ユニットの間に【分配器】と【テレビ端子】を経由します。
この二つが電気を流すかどうかが大切ですが、最近のテレビ端子は多くが電気を流すものとなっています。
分配器については全端子電流通過型と1端子電流通過型の2種類があり、多くは後者です。
この場合電流通過端子につながっている部屋だけが電気を流すので、ここにつながっている部屋でのみブースター電源ユニットを設置することができます。
逆に言えばブースター電源ユニットを設置したい部屋につながるアンテナ線を分配器の電流通過端子に接続すれば大丈夫です。
昔は電流通過端子はリビングのテレビ端子に接続するのが暗黙のルールでしたが、最近はアンテナのことをあまり知らない電気工事の方がアンテナ配線を行うこともあるので、こうなっているとは限らないようです。
ある程度築年数の経っている建物で分配器を使用せずに数珠繋ぎ(デイジーチェーン)している場合は、ブースター電源ユニットを設置する部屋のテレビ端子が【TV-OUT】-【入力】間電流通過タイプで、その上流(1次側)にあるテレビ端子が【入力】-【出力】間電流通過タイプでないといけません。