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CATV(ケーブルテレビ)からアンテナへ切り替える際の7つの注意点

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  • CATV(ケーブルテレビ)で月々の固定料金を減らしたい。
  • 多チャンネル放送があるからと言われて加入したけど、実際有料放送をほとんど見ない。
  • テレビの台数が増えたらSTB(セットトップボックス)が増えて契約料金が高くなってしまう。

そんな場合にCATVを解約して、地デジアンテナ(またはBSアンテナも)へ切り替えようと思うことがあると思います。
ここではCATVからアンテナへ切り替える際の7つの注意点を紹介します。

7つの注意点

解約時期の確認

CATVの契約の多くは、携帯電話のように更新月(解約月)というものがあります。これは一年にひと月(毎年〇月)、または二年にふた月(隔年の〇月とその次の月)などです。この更新月以外に解約すると、解約金や違約金という名目で数千円程度の出費が必要になる場合があります。今すぐ解約したいという場合でなくても、更新月は把握しておくようにしましょう。

テレビ以外のサービス(電話やインターネット)もCATVで利用している場合(すべて解約する場合)

一般的にはテレビの視聴以外の電話やインターネットのサービスも、一本の同軸ケーブル(アンテナ線)で家とつながっています。またアンテナ工事をするときにはこの同軸ケーブルにアンテナをつなぎ変える必要があるため、アンテナ工事の時に他のサービスも切断されてしまいます。そのため、電話やインターネットのサービスも同時に切り替える場合、先にインターネットの切り替えを行った後にアンテナ工事を行うことをお勧めしています。
※CATV以外で電話やインターネットのサービスを受ける場合は、同軸ケーブルを使わないため、電話やインターネットを切り替えた後もそのままCATVのテレビ視聴を続けることができます。

SECOMやALSOKのサービスを利用している場合

電話回線が切り替わることにより、SECOMやALSOKなどの防犯システムの制御盤(コントロールボックス)を交換しなくてはいけない場合があります。交換工事が有料になるのか無料でできるのかは条件によるようですが、無料で行っていただけることの方が多いような気がします。またこの交換工事と電話回線切り替え工事がずれると、一定期間セキュリティが機能しなくなるので注意が必要です。

  1. 交換の必要があるかセキュリティ会社へ確認する
  2. 交換費用がかかるのか確認する
  3. 交換スケジュールを電話切り替え工事日と合わせて調整する

テレビ以外のサービス(電話やインターネット)もCATVで利用している場合(電話やインターネットサービスのみ継続する場合)

工事の方法や順番にいくつかのパターンがあります。

  1. テレビ用の配線と電話・インターネット用の配線が「屋外で」分岐されている場合
  2. 屋外に設置されている保安器を見て確認できる場合があります。
    保安器が複数設置されている場合は、これらのサービスが別線でつながっていることが多く、テレビ側の配線にアンテナをつなぎ変えることで工事が可能となります。保安器が分配器内蔵型の場合は、同様にテレビとそのほかのサービスのために配線が分岐されていることも多いのですが、建物自体がやや年数が経っておりアンテナ配線をすべて外から引き直している場合などは、この文器がそれぞれの部屋のテレビにつながっている場合もあるため、「テレビ用の配線と電話・インターネット用の配線が屋外で分岐されていない」ことになります。

  3. テレビ用の配線と電話・インターネット用の配線が屋外で分岐されていない場合
  4. 屋内に引き込まれた後に、テレビ用とそのほかのサービス用に同軸ケーブルが分岐されています。
    この場合は改めて屋外で分岐(そのほかのサービス用に配線工事)していただくか、別途アンテナ配線工事を必要とします。
    アンテナを屋根裏に設置する場合などは後者(別途アンテナ配線工事)として工事ができる場合があります。
    ただし、室内でテレビとその他のサービスに分岐されている場合は、その分岐箇所に2種類の配線(アンテナ配線とその他サービス用配線)を行うか、その他のサービス用のルーターやモデムを別の場所に移設し、配線を別途行うなどの方法があります。
    基本的には、CATV会社に先に分離(分岐)工事を行っていただくのがお勧めです。
    場合によっては「アンテナを設置し、接続箇所まで配線をしておけば、後日CATV会社が配線と切り替え工事を行ってくれる」という場合もあります。
    ただし、こういった場合は接続箇所の防水などに関する保証がつかない(アンテナ工事会社によってはそもそも接続箇所の保証がなかったり、CATV会社の接続工事の方が高品質な場合もあります)、事前にアンテナの電波によるテレビの視聴確認ができないなどの注意が必要です。

ブースターを再利用したい場合

CATVを契約していると、多くの場合CATVブースターと呼ばれるものが設置されています。またこのブースターはそのままアンテナ工事で利用できます。弊社で取り扱った事例では全ての事例でブースターの返却義務がなく、そのままアンテナ工事で使いまわすことができました。ですが、場合によってはブースターの返却を求められることもあるようです。心配な方は事前にCATV会社へ確認してみてください。またCATVブースターはアンテナ専用ブースターに比べて、機能が追加されていますが性能は劣ります。アンテナによる電波受信が弱い場合はブースターもアンテナ専用のものに取り替えることをお勧めします。
CATVが設置したブースターは地デジで使えてもBSでは使えないものが多いです。また4K放送の一部や8K放送に対応しているケースはまれでしょう。
CATVの時から使っていたブースターでも、実はCATVではなくハウスメーカーがあらかじめ設置している場合もあります。例えば住友林業やダイワハウスなどは地デジ/BS/CS/4K/8K/CATV/光などの高機能(多用途)ブースターを設置していることがあります。
ブースター以外にはSTB(セットトップボックス:チューナーのようなものでテレビに接続するもの)やルーター、モデムなどは返却対象となり、アンテナ配線や分配器などは一般的には返却しません。

そもそもアンテナで電波が受信できるか

電波調査は一般的に有料となる会社が多いと思います。電波調査を無料で行うとその費用を他のお客様へ転嫁する必要があるため、弊社では電波調査のみの訪問は有料とさせていただいております。なお弊社の電波調査は複数の場所でアンテナ実機を用いた調査と、調査結果を書面で発行するサービスとなっています。

  1. もともと電波障害地域としてCATVがひかれた地域
  2. 例えば東京電力管内では、高圧線などの影響により電波障害が出ることがありました(特にアナログ放送時代)。そういった地域はテプコ(TEPCO)ケーブルテレビが無料のケーブルを引いたことがありますが、その後テプコケーブルテレビはJCN(現在はJ:COMに吸収)へとCATV事業を移しています。その後「地デジ化され受信障害がなくなったと考えられる地域」は有料にてサービスを継続するかアンテナを個人で設置するなどにより解約するかを迫られました。つまりそういった地域ではアンテナ設置で受信できると考えられますが、いまだに無料でサービスの提供を受けている場合はいまだに電波障害が出る可能性も強く、無料であるなら無理にアンテナに切り替える必要はないと考えます。

  3. そのほかの地域
  4. 新築時に屋根の上にアンテナを立てたくないなどの理由でCATVに加入された方などは、ご近所にアンテナが設置されているか見て回るといいでしょう。地域によっては一件隣で全く電波状況が異なることもありますが、比較的新しい家がアンテナを設置しているなら、おおむね問題ないと考えられます。デザインアンテナを設置したい方はご近所でデザインアンテナが設置されているか確認してみてください。仲のいい方であれば、実際に映りに問題がないか、どこで頼んでいくらぐらいかかったのかを聞いてみてもいいですね。安いと思っていた会社でも実際にはそうでもなかったという話があるかもしれません。

  5. ローカル放送について
  6. CATVでは近隣エリアのローカルチャンネルも全て受信できることがあります。
    例えば埼玉県内であれば、NHK2局、民放キー局5局に加えて、テレ玉、TOKYO MX、チバテレなどが映ることが多く、場合によってはTVKや群馬テレビなどが映ることもあります。
    アンテナに切り替えた場合、一つのアンテナではこれらのローカル局が受信できない場合もあります。

保安器の処分

CATVの配線が建物に接続されるところに保安器と呼ばれる機器があります。ここが建物の持ち主とCATVの責任分界点となります。
この保安器ですが、取り外した後はビス穴の防水処理などが必要になります。もちろん取り外したCATV会社の工事担当者が行ってくれますが、最近は保安器を取り外さない事例も多く見かけます。
保安器を設置(CATVを契約)してから、外壁の塗り替えなどを行った場合、保安器を取り外すとその形に昔の壁が出てきて外観を損なう場合もあります。反対に解約後に外壁の塗り替えやリフォームをご検討されている方は、外していただいた方が綺麗にリフォームができると思います。なお保安器を外す場合に料金を請求されることもあるようなので、事前に保安器の取扱いや料金がかかるかどうかなどを確認しましょう。

そもそも毎月の料金が適正なのか

弊社でもCATVの月々の負担が大きいので解約したい、という相談を良くいただきます。アンテナ工事をしても半年で元が取れてしまうから、と言われます。弊社でCATVから地デジアンテナへの変更工事は3万円前後の価格帯が一番多いのですが、ご相談される方の多くは毎月5000円以上の負担を強いられていることが多いようです。
他のプランがなかったなどという声も聞きますが、実際はもっと基本的な組み合わせの安いプランで契約できる場合もあります。
エリアや提供CATV会社によって異なるようですし、営業の方からは一切そんな説明がなかったということも聞きますが、実際には1000円台やそれ以下の契約が存在することもあります。
特に少し前の部分でも触れた「もともとは電波障害地域で無料で見れていた場合」は、有料への切り替えの時に「地デジだけの受信の場合は月々数百円」というプランが存在する場合があります。弊社で確認したものでは800円程度のものがあったように思います。
そんな話は聞いた覚えがない、という方でも改めて問い合わせるとそういった最小限のプランに変更できた、という事例がありました。弊社にとっては利益はありませんが「デザインアンテナだとしても外壁に設置は避けたいので、屋根裏だったら検討したい」というお客様などの場合は、実際に屋根裏に設置した際の費用(3万円~5万円程度)を考えると、このままCATVでもいいかなということもあるかと思います。※アンテナに切り替えるとローカル局が受信できなくなる場合もあります。
もし上記のように「もともとは無料だったのに」という場合は今よりも安いプランへ変更できないか一度問い合わせてみるのもいいと思います。

まとめ

CATVからアンテナへ切り替える際には以下の点を確認しましょう

CATVは解約が面倒であったり、思いもよらない出費があったり、やや解約しにくいサービスです。ですが、アンテナで電波が受信できない場所では非常に有益なサービスでもあります。その他ご自身でメンテナンスを必要とせず、家の外観もケーブルがつながることと保安器が設置されること以外損ないません。それでも月々の負担が大きいことや金額に見合った利益を享受できていないなどの場合は注意点を確認しつつ解約をご検討されてもいいかもしれません。

  1. 今解約すると違約金などが発生しないか
  2. テレビ以外のサービスを利用している場合、継続利用するか
  3. CATV会社へ返却する機器には何があるか
  4. 実際にアンテナで電波が受信できそうか
  5. 保安器を取り外すか、また有料か
  6. もっと安いプランに変更できないか

以上ご参考になれば幸いです。
是非お気軽にシェアしてください。

著者プロフィール
| CATV(ケーブルテレビ)からアンテナへ切り替える際の7つの注意点 | 高品質アンテナ工事専門会社のクラウンクラウン
松本 昭彦代表取締役
経歴と専門分野:
幼少期から家電設備の工事に親しみ、クラウンクラウンの設立の前に15年以上にわたりさまざまな設備工事の現場で経験を積みました。100名を超える下請け工事業者の取りまとめとクレーム処理責任者としての役割を経て、2011年に独立。品質重視と明朗会計をモットーに掲げ、業界改革を目指して高品質工事専門の「クラウンクラウン」を設立しました。

学歴:
東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
事業構想大学院大学 事業構想士修士課程

主な資格:
国家資格:
1級電気工事施工管理技士
2級管工事施工管理技士
2級電気通信工事施工管理技士補
第一種電気工事士
工事担任者(2級デジタル)
給水装置工事主任技術者
一般建築物石綿含有建材調査者
石綿作業主任者
運行管理者

その他資格:
第2級CATV技術者
1級あと施工アンカー施工士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
一級リビングスタイリスト
二級福祉住環境コーディネーター
排水設備工事責任技術者
照明士