DFS(Dynamic Frequency Selection、動的周波数選択)とは、5GHz帯の無線LAN機器が、気象レーダーや航空レーダーなどの既存のレーダーシステムと周波数帯域を共有するための技術です。具体的には、無線LAN機器がレーダー信号を検知した場合、自動的に他のチャンネルに切り替えることで、レーダーとの干渉を避けます。この機能は、日本国内では法律で義務付けられており、5GHz帯対応のルーターやアクセスポイントにはDFS機能の搭載が求められています。
DFS機能が有効な場合、ルーターは起動時にチャンネルの状態を検出し、DFSチャンネルを使用するか非DFSチャンネルを使用するかを判断します。DFSチャンネルが割り当てられた場合、チャンネル可用性チェック(CAC: Channel Availability Check)を行う必要があり、この期間中は5GHz帯の信号は利用できません。このチェックには1~10分かかることがあり、その間は2.4GHz帯を利用するか、チェック完了後に5GHz帯を使用することになります。
通常の動作中に、現在使用しているチャンネルでレーダー信号を検知した場合、ルーターは伝送を停止し、他の利用可能なチャンネルに動的に切り替えます。この際、接続されているWi-Fiデバイスは一時的にネットワークから切断され、再接続されるまでの間、通信が中断されることがあります。
DFS機能は、無線LAN機器がレーダーシステムと共存し、干渉を最小限に抑えるための重要な技術です。適切に設定・運用することで、安全で安定した無線通信環境を維持することができます。
詳細については、以下の公的資料をご参照ください:
「無線LANのDFSにおける周波数有効利用の技術的条件」
この資料では、DFS機能の技術的背景や運用条件について詳しく解説されています。
静岡県三島市の芦ノ湖高原別荘地で、第3世代スターリンク(標準フラットタイプ)の設置工事を行いました。今回の物件は数年前に建てられた積水ハウスの物件で、屋根の四方にテレビアンテナ用の支線留め金具が設置されていました。外壁は積水ハウスオリジナルの陶版外壁「ベルバーン」で、特有の美しさもさることながら、耐用年数は60年以上とのことです。
積水ハウス:陶板外壁ベルバーンの耐久性
この外壁はビスを打つことが難しく、万が一割れてしまうと保証にも影響する可能性があるため、お客様のリクエストも踏まえ、屋根上への設置を選択しました。さらに、この物件は寄棟屋根で軒が深いため、外壁へのサイドベース固定が実質不可能な構造でした。
屋根には命綱用アンカーが設置されており、作業中の安全性を確保するため親綱を固定しました。この親綱に命綱を繋いで作業を進め、万全の安全対策のもと、設置工事を実施しました。
今回使用した第3世代キットでは、アンテナ本体とマストの接続に専用のパイプアダプターが必要です。Amazonや海外の通販サイトでサードパーティ製のパイプアダプターも見かけますが、いくつか取り寄せて検証した結果、純正品の精度と信頼性が最も高いと判断しました。
現在販売されている純正パイプアダプターは、初期バージョンから改良され、パイプ差込深さが十分確保されたデザインとなっています。さらに、当社ではボルトの緩みを防ぐため、ゆるみ止め剤を使用し、定期保守の頻度を最小限に抑える工夫も施しています。
原則としてアンテナを外すシチュエーションは想定していませんが、外す必要があった際は、パイプアダプターごとマストをアンテナ本体から外すことができます。
スターリンクアンテナの設置にはテレビアンテナ工事で使用する部材をいくつか使用していますが、スターリンクは重量があり、風の抵抗も大きいため、より強固な固定が求められます。そのため、強化型の屋根馬とターンバックルを使用し、十分な強度を持たせた設置を行っています。
外壁への穴あけを避けたいというお客様のご要望に応え、ケーブルの取り込み方法にも工夫を凝らしました。光ファイバーの取り込み用配管があったものの、スターリンクのケーブルは通らないため、軒天部分に穴をあけ、そこからケーブルを屋根裏へ引き込みました。
このような取り込み方法は、建物の形状によって難しい場合もありますが、当社では2名体制で工事を行うことで、柔軟かつ丁寧な対応を可能にしています。貫通させた穴は耐火パテでしっかりと密閉し、気密性を維持しつつ、虫の侵入も防止しています。軒天の開口部には保護用の部品を設置していますが、部品と軒天の隙間は変成シリコーンで埋め、外部からの防水・防虫対策も徹底しています。
今回は屋根裏にルーターを設置し、梁の上にルーターとパワーサプライを固定しました。屋根裏にはコンセントがなかったため、電気工事を行い、新たにコンセントを設置しています。スターリンクの工事は電気工事士が対応するため、こうした電源工事もその場で安心して任せていただけます。
第3世代のスターリンクは自動で方向調整を行わないため、アプリを用いて手動で方角を設定しました。必ずしも指定された北向きでなくても通信には支障がないため、周囲の障害物の状況に応じて最適な方向に調整しています。
屋根裏のルーターから2階の部屋までLANケーブルを引き込みました。配線距離が10m程度だったため、Cat5eケーブルで十分な性能を確保でき、スターリンクの速度を考慮しても問題なく対応可能です。
当初は間仕切壁(屋外と面していない壁)の中は空洞なので、そこならケーブルを下ろせるだろうという目論見でしたが、壁の上部がふさがれていたため既存のCD管を使うことになりました。
スターリンクは地球の低軌道に打ち上げられた数千のスターリンク衛星と通信を行うサービスですが、これらの衛星は静止衛星ではなく常に動いているので、インターネットの接続スピードはその時々によって変動します。しかし、現在は非常に十分な数の衛星に対して日本国内のユーザー数が少なく、東は海で隣国からのアクセスもないという環境のためか、だいぶ安定して高速通信が可能なのかもしれません。
上はアプリで高度なスターリンクのスピードテストを行ったときのスクリーンショットです。
未利用者の方は分かりづらいかもしれませんが、左の数字はルーターから端末のスピード(つまりWi-Fiのスピード)で、右がスターリンク自身のスピードです。左の数値(Wi-Fi)が低いとそれがボトルネックになってスターリンクを活かしきれていないので、左の数字の方が大きいことが重要です。
今回のスターリンクの計測値(最終計測値)では
下り(ダウンロード速度):298Mbps
上り(アップロード速度):33Mbps
でした。
芦ノ湖高原の別荘地で工事を行った当日は天候に恵まれ、美しい富士山が見える環境でした。光回線が届かないエリアで、スターリンクがメイン回線として重要な役割を果たしており、特に快適なネット環境が求められる別荘利用者にとって有用なサービスです。
今回も積水ハウスの現場監督と打ち合わせを行い、設置内容の確認を経て工事を実施しました。積水ハウスの屋根裏作業は多くの実績があり、スムーズな作業が可能でした。また、屋根裏にはテレビアンテナ用の同軸ケーブルも事前に設置されており、屋根裏に地デジアンテナを設置する工事も当社が得意とする分野です。屋根裏への地デジアンテナ設置は当社が早くから広めたいと情報発信を行っていたものなので、ここに配線があることに少し感動しました。
※実際のアンテナは屋外のウッドデッキに設置されていました(笑)
スターリンク設置工事は、日々の技術向上と細かな工夫が求められる分野です。当社では本社と支社の屋根上に自社アンテナを設置し、日々研究を重ね、新しい設置方法を積極的に試しています。
※記事編集時点(2024年11月)の料金表に基づく価格です。
料金は変更の可能性があるため、詳細はご相談ください。
施工場所によっては同じ内容でも別途「エリア別出張料金」「有料駐車場代」がかかる場合があります。
屋根上用の設置金具やワイヤー命綱作業費用も含む
すべてのお客様に事前カウンセリングとおおよその見積もりなどを提示しています
標準で高耐候性ナイロンチューブによるケーブル保護を施しています
貫通穴の保護、開口部通線、開口部保護、出口カバー設置、パテうめなども含みます
木のささくれなどからケーブルを保護します。パイプと開口部の隙間は変成シリコーンで埋めます
取り付け可能な場合は二つ目のサイドベースの取り付けおよびそれに伴うマストの延長
今回の工事では電源の取り出しとケーブルの壁内配線をどうするかいろいろと試したために時間がかかってしまいましたが、スターリンクの取り付け工事自体は2時間程度の工事だったと思います。
静岡県の事例も多いのですが公開作業が間に合っていません。富士山の8合目にもスターリンクを設置した実績があります。
別荘地などでは大活躍のスターリンクですが、別荘の管理事務所の意向により工事業者が限定されてしまう場合もあるようです。ですが当社は多くのスターリンクの設置工事の実績があり、もともと他業者が嫌がるような特殊な工事も多く手掛けてきていることから柔軟性のある工事に自信があります。今回も事前にカウンセリングを行っていたとはいえ、現地で最終的なカウンセリングを行いながら様々な工事方法の中から今回のような工事を行っています。
是非お気軽にご相談ください。
静岡県や長野県のスターリンク設置工事も多いのですが、茨城県のように当社事務所(埼玉県さいたま市)からそれほど遠くないエリアでスターリンクの設置工事でした。
集合住宅では、事前に管理組合の許可が必要です。クラウンクラウンではこういった事前の許可申請の一部についても無料でサポートを行っています。
今回の工事は数か月前からやり取りを行っており、ようやく工事が実現した事例です。
当初は別の工事会社へ相談をし、現地調査も行っていただいたようですが、取り付け方があいまいで「不安定なので保証できない」という回答があったため、不安になって当社にご相談をいただいた事例です。
最初に来たテレビアンテナ専門会社の案では、金具を二つ使ってできるだけベランダから外に離し、通信エリアとなる空を広く確保する方法を提案されたそうです。実際の提案写真も拝見しましたが、当社では検討しない斬新な方法でした。サイドベース(取り付け金具)にさらにサイドベースを足すことで外に突き出したい気持ちはわかりますが、コンクリート用金具にBS用金具を組み合わせても、壁から飛び出すのはせいぜい30cm程度です。それならもっと大きな金具一つで済ませたほうが安全だろうと思います。
戸建てとは異なり、集合住宅は周りにも多くの方が住んでおり、取り付け場所も5階と高所だったため、不安定な取り付け方はできる限り避けるべきだろうと思います。
今回当社で行った取り付け方法は、マンションの屋上の手すりなどでも行っている方法で、上下に二つ、サイドベースを固定する方法です。
以下の画像は事前カウンセリングとしてLINEで当社から送った画像です。
当社ではこういった事前カウンセリングに力を入れており、無料で対応しております。※現地調査は有料です。
またこういった画像や資料をマンションや団地の管理組合に提出していただく際に利用していただいたりします。
一般のお客様に対して保守点検契約は行っておりませんが、今回は1年ごとの有料点検を事前にご予約をいただきました。今後1年ごとにご連絡し、日程を調整して点検にお伺いするお約束になっています。
今回ご相談をいただいたのは8月でした。手元にあるのは第2世代キットでしたが、すでに第3世代のアンテナキットが発売されていました。
今回の工事についていえば、第3世代キットの方が適していることと、UR(団地)の設置許可をいただくための時間的に猶予を考えると、無料返品期間中に一度返品していただいて、新しいものを再購入していただくことを提言しました。
返品はやや手間がかかったようですが、手元にあったスターリンクは無事無料で返品することができたそうです(送料も無料)。
スターリンクは北に向けて設置することは有名かもしれませんが、なぜ北向なのかは明言されていません。
北半球の場合は北向きで、南半球の場合は南向きなので、まず単純に考えられるのは北に向けたほうが通信エリア内に入る衛星の数が多くなることが考えられます。
また、スターリンクはいくつかの周波数帯を用いて通信を行っていますが、そのうちの一つであるKu帯(12-18Ghz)がBS放送の周波数(11.7-12.2Ghz)と干渉する可能性があります。総務省に確認したところ、このためBSと同じ方向からの電波(Ku帯に限るかどうかは未確認)送信を制限しているそうです。つまり南西方向からはスターリンクの電波が制限されているので、そちらには向けないほうがいいということだと考えられます。
第3世代のスターリンクキットでは、アプリでアンテナの向きを確認しながら方向調整を行います。今回は北向きのベランダではあったものの、正面を向けた時の表示は上記のように53度角度がずれているという判定でした。ただし、実際に53度ずれていたのかどうかは不明です。アンテナの上下角度(仰角)を変更しているため、その影響もあるかもしれません。
通信範囲にある衛星の数などによって通信速度は変わるため、速度テストを行うごとにこの数値は変わります。ただグラフの青い線を見る限り、このタイミングでは速度は安定しているようでした。
2023年の段階で、当社にはマンションベランダのスターリンク設置相談をいくつもいただいておりました。当時は第2世代キットのアンテナしかなく、自動的に北に向いてしまうため、ベランダへの設置は難しいと判断しておりました。ただしお客様ご協力により、南向きのベランダでアンテナを手で持った状態で通信するという方法を試すなど、実証実験を行っておりました。
この時も南の空が開けており、そちらにアンテナを向ければ十分な速度が出ることが確認できておりました。そこで今回モーターが内蔵されておらず方向が勝手に変わることのないアンテナであれば十分利用に耐えうるのではと考えておりました。
そこで、通常の角度よりもより広く空いたスペースにアンテナを向けることで、できるだけ広い通信エリアを確保できる設置方法として、通常のマストではなく先端が少しまがった特殊なマストを用意しました。
なお、北向きとは限らないベランダへの設置方法について、スターリンク(スペースX)では推奨ではないものの禁止されているわけではないことを事前に確認しています。
センシティブな内容を含むため内容は非公開とさせていただきます。
※記事編集時点(2024年10月)の料金表に基づく価格です。
料金は変更の可能性があるため、詳細はご相談ください。
施工場所によっては同じ内容でも別途「エリア別出張料金」「有料駐車場代」がかかる場合があります。
通常の(他種)工事では戸建て向け工事に追加費用が掛かります
管理組合へ許可申請をする際の書類作成の一部補助を含みます
現在は原則としてナイロンチューブに統一されています
木造モルタルで許可のある場合は標準の穴あけ・通線・屋外防雨入線プレート・屋内コンセントカバー工事一式工事も含む
木のささくれなどからケーブルを保護します(穴あけがあった場合)
取り付け可能な場合は二つ目のサイドベースの取り付けおよびそれに伴うマストの延長
3階から1階上がるごとに1000円
第3世代アンテナ用キット用パイプマウントアダプター(当社用意の場合)
先端を曲げてある特殊マスト
茨城県では企業様へのスターリンク導入事例などもありますので、できる限り早めに事例を公開したいと思います。
2024年10月中の申し込みで、11月末までの工事において、一部割引キャンペーンを行っています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
また、マンション等への取り付けについても若干のキャンペーンを行っております。マンションへ導入したい方もお気軽にご相談ください。
別荘地のスターリンク設置というと、当社の近辺では軽井沢の事例が多いのですが、実は静岡県でもいくつかの事例があります。特に裾野市ではたまたまですがご近所で4件の建物で設置実績があります。
実は裾野市には高級別荘地があり、入り口に規制のバーゲート(有料駐車場の出入り口にあるようなもの)が設置されている場所もあります。静かで涼しく、穏やかな場所なのですが、数少ないネガティブな要素として「光回線が来ていない」ということが挙げられます。インターネットの選択肢が0ということではないのですが、高速で使い放題のものはないかもしれません。そこでスターリンクの設置はとてもいい選択肢なのですが、なかなかスターリンクの契約や設置の情報が少なく、ハードルが高いと感じる方も多そうです。
先日裾野市の別荘でご依頼いただいた方から、是非これはご近所の方にもお勧めしたい、ということで事務所へ資料を持って行ってくださいました。
後日金額のわかるチラシがあったらいいなと管理事務所の方からご連絡をいただき、急遽金額入りのチラシを作りました。
このチラシのPDFリンクはこちら(スターリンクの別荘への導入案内)
何度か触れたことがありますが、当社の最初のスターリンクの設置事例は静岡県熱海市のマンションでした。
2022年の年末でしたが、情報が少ない中お客様とのスケジュール調整も難しく、なおかつ「期待通りでなければ返却可能期間(30日)以内に返品したいので、この日一日で終了してほしい」というリクエストでした。
当時は今のようなノウハウを持ち合わせていたわけではなく、なおかつマンションの屋上で現地調査のない中、できる限りお客様から頂いた写真と海外の設置事例などを頼りに工事の仕様を組み立てる必要がありました。
残念ながら海外の設置事例は素人DIYかせいぜいその延長程度のクオリティであり、当社の品質基準とは大きな差がありました。これは日本で要求される品質との違いだけでなく、自己責任ではなく顧客へ提供するサービスとしての責任があるという違いもあります。
接続や設置で使える金具の見当もままならず、一回の工事で終わらせるために接続用の部品と設置金具を合わせて10万円程度用意して伺いました。
工事は成功で、2年近くたつ今でも不具合は起きていないようです。もちろん工事としては大赤字でしたが、今後もしっかりとした高品質な取り付けサービスを提供するうえで、非常に大切な一歩だったと思います。
2021年7月3日に熱海市伊豆山土石流災害が発生しました。この時の被害はその後も長く影響し、光回線が引けずにいた地域もありました。災害も人災でありながら多くの方が亡くなったことなど、言葉にするのが難しい出来事でした。
その後、そういった地域でもスターリンクが生活や地域復興の役に立っていたらいいなと願っています。
最近はメディアでも熱海市の復興を取り上げていることがあります。観光地として再スタートしているというのは応援したいですね。
熱海市伊豆山復興計画
静岡県はとても広いですが、当社では現時点で以下のエリアにスターリンクを設置した実績があります。
業者選定のポイントは以下の通りです。
スターリンクが日本でサービスを開始してから2年になります。そして今ではいくつもの工事会社がスターリンクの取り付けを請け負っていたり、請け負ったことがあるだろうと思います。ただし、まだまだ施工実績を公開できているところは少ないのではないかと思います。
当社でも実際の施工数を考えると、公開している施工事例は少なく、施工事例の公開の手間についてはよくわかっています。
ただ公開できるレベルの工事を行っていなかったり、公開している工事も海外の事例と同じようなものだったりすることも少なくない印象です。さらに言うと、スターリンクの設置に必要な電気工事業の登録をしていない違法工事の場合もまだまだあります。
これは個人向け設備工事業界では課題なのですが、順法意識が高くなく、法律の確認を怠っている会社が多いことが原因だと思います。一件大手に見える会社でさえ、この電気工事業の許可のみならず、石綿についても何も知識がない場合さえあります。
家電量販店では今やエアコンやアンテナ工事の際も石綿の調査が必要です、と大きく掲示しているぐらいですから、もしかすると一般消費者の方がこの辺りはよくご存じかもしれませんね。
※当社は石綿に関する国家資格者が複数名在籍しており、社内で適切に処理できる体制を整えています。
工事業者選びのポイントですが、今述べたように、まず大事なのは許認可です。
当社では地方で協力会社を募っていますが、ここでも同様に絶対的に必要なのは許認可です。
許認可や資格の有無と腕の良さは関係ないという人も中にはいますが、無許可工事とは無免許のタクシー会社と一緒です。どんなに看板が立派でも絶対に利用してはいけません。
確認方法は簡単で、会社のウェブサイトに電気工事業の許可番号が掲載されているかどうかです。ウェブ上に掲載するのは必須ではありませんが、営業所に掲示することは必須なので、それを考えると会社概要には掲載してしかるべきでしょう。
当社はアンテナ専門工事会社なのでスターリンクの設置もお任せください!
これは一昔前なら理解できなくもないのですが、実際に設備工事歴30年以上、特にアンテナ工事に特化した会社を立ち上げて13年の僕から言わせると、スターリンクの工事の肝はアンテナの固定部分ではありません。高所作業になれている部分はアドバンテージですが、肝はケーブルの配線と通線です。これは電気工事の方が強い分野です。
このようにテレビアンテナとは異なる特徴を持った工事なので、スターリンク自体の施工実績こそ参考になるかと思います。
また、すでに当社でもスターリンクの他社施工の手直しを何度か行っています。これらは「スターリンクの工事が簡単だ」と思って工事を行ったところが自分では直せない、または施主が同じところに任せたくないというご要望で行った工事です。工事のポイントは企業秘密ですが、やはりそういった部分をよくわかっていない、一件目から利益を取ろうと思って材料や人件費(時間)を削っているということが見て取れました。
ちゃんとした工事を行うには、一件目は赤字か高額になるのが当然だと思います。つまり、実績があると適正価格で高品質な工事が期待できるということです。
前項の実績と関係してくるところですが、品質は非常に重要です。実績があれば品質が高いと単純に言えるわけではなく、実績が多くても品質が伴っていない会社も山ほどありますね。これはその実績(施工事例)から丁寧な工事を行っているか、適切な材料を使っているかなどを読み取る必要があると思います。または単純に「貴社の工事品質(工事仕様)を教えてください」でも確認できると思います。
恥ずかしながら当社も分類されるネット集客の工事業者では、まだまだ不明瞭会計の会社が多いです。なんとなく金額が書いてあっても、実際に総額でいくらかかるのかがわからない。担当によって工事料金が変わることがある。など、いかに消費者をだますか、ということに力を入れている会社が多いのも事実です。
料金表が公開されていない場合でも、例えば施工事例を例にとって「この工事は総額いくらですか」と聞いてみてもいいと思います。
工事をお願いする際に、予算と工事会社のマッチングは大事だと思います。もちろん安いに越したことはないのですが、金額が最初の判断材料になると失敗します。
そのため、上記の内容を判断したうえで、工事金額が予算内で収まるかどうかを判断しましょう。
ちょっとしたブログとして書くつもりだったのですが、面倒なコラムみたくなっちゃいました。大事なことなので気が向いたら別のコラムなどでまとめたいと思います。
2024年スターリンク公式サイトで公開されているもので、KDDIやソフトバンクなどの料金体系とは異なります。通信料金は日本国内では免税ですが、KDDIやソフトバンクの保守料金等は別途消費税がかかります。
個人プランの変更やビジネスプランの変更は随時行うことができますが、個人プランからビジネスプラン、またはビジネスプランから個人プランへの切り替えはできません。
個人プランという表記がありますが、個人事業主や法人でも申し込み可能です。ただし、アカウント名は個人名になり、クレジットカードによる決済しか支払方法が用意されていません。
現在高性能フラット(FHP:フラットハイパフォーマンス)モデルにはルーターが含まれなくなり、必要な場合はオプション(¥23,900)で購入する必要があります。
レジデンシャルプランの優先データ容量別料金
優先- 40GB ¥9,600/月
バックアップ接続、小規模企業、その他の低帯域幅アプリケーションに最適です。バックアップ接続の場合、40GBを超えると自動的に追加の優先データを有効にするオプトインをお勧めします。
ボート(BOAT)プランの優先データ容量別料金
モバイル優先- 50GB ¥33,408/月
モバイル優先 – 1TB ¥133,632/月
モバイル優先 – 5TB ¥668,160/月
モバイルグローバルプランは、一度アクティベートしたアカウントからプランの変更で申し込みが可能です。(2024年9月時点)
ビジネスプランも個人プランと料金が変わらないものがありますが、プライオリティサポートがついてくることと、支払い方法がいくつか選べることが変わってきます。
マリタイムプランは個人のBOATプランと異なり、FHPアンテナ¥365,000を購入するプランになります。
陸上モバイルプランは料金の設定はあるものの、現時点で日本では利用ができません。(2024年9月現在)
固定サイトSTARLINKプランの優先データ容量別料金
優先- 40GB ¥9,600/月
バックアップ接続、小規模企業、その他の低帯域幅アプリケーションに最適です。バックアップ接続の場合、40GBを超えると自動的に追加の優先データを有効にするオプトインをお勧めします。
マリタイムプランの優先データ容量別料金
モバイル優先- 50GB ¥33,408/月
モバイル優先 – 1TB ¥133,632/月
モバイル優先 – 5TB ¥668,160/月
クラウンクラウンでは、スターリンクの取り付け工事について全国からお問い合わせをいただいています。これまで青森県から山口県まで訪問しましたが、遠方になると出張費が高額になるうえ、工事スタッフにも負担がかかります。そこで、埼玉県から離れた地域でも高品質な工事を望む方のニーズに応えるため、全国各地で技術と適切な許認可を持った工事会社と連携し、スターリンクの工事を行っています。
スターリンクの工事を行う企業は増えていますが、適切な許認可、技術、ノウハウを持つ会社は限られています。アンテナ工事会社が得意だと思われがちなこの工事ですが、実際には電気工事と電気通信工事のハイブリッドであり、どちらか片方の知識だけでは不十分です。特にテレビアンテナ工事会社には電気工事士が在籍していなかったり、電気工事業の登録がない場合もあり、これは違法工事に該当しますので、十分ご注意ください。
当社では、全国の工事会社の中から、電気通信工事に詳しく、電気工事業の登録も問題ない会社を厳選し、工事業者として登録しています。多くの会社はもともとエンドユーザーから直接仕事を請け負っていなかった業者ですが、当社では過去にクレーム処理責任者として培った経験を基に、接客や工事の進め方についても講習を行っています。
スターリンク工事の設置件数が100件を超える業者は現時点でほとんど存在しません。仮に会社として100件以上の実績があっても、担当者はバラバラであることが多く、ノウハウが蓄積されていない場合もあります。当社では、150件以上の現場を同じ担当者が主に担当し、ノウハウを蓄積してきました。現場ごとに異なる助手の視点も加え、高品質な工事を実現しています。
スターリンクの工事パートナーに対しては、当社がこれまで培ってきたノウハウを余すところなく伝え、複数回の講習を通じて高品質な工事が行えるよう指導しています。
ここ数か月、見よう見まねで適当な工事を行う会社が増えており、当社にもそうした工事の手直し依頼が多く寄せられています。インターネット上でも丁寧とは言い難い工事の写真が出回っていますが、いくつかの不適切な点が見受けられます。これらの工事を行っている業者の多くは、電気工事の資格や知識を持っていない可能性が高いです。
スターリンクケーブルは耐候性があるため、屋外使用には問題ありませんが、固定方法には注意が必要です。他社の施工事例では、屋外で使用できない薄い樹脂製のサドルを使用している事例や、ステンレスサドルを使用しつつも、ケーブルにビニルテープを巻いて固定している事例があります。前者は数年でケーブルが脱落する可能性が高く、後者はビニルテープがずれることでケーブルがたるみ、風で揺れるたびにケーブルが傷ついて断線するリスクがあります。
スターリンクのケーブルを屋内に引き込む際の穴あけ工事には、慎重な作業が必要です。知識がないと「小さな穴をあけることが良い工事だ」と思われがちですが、実際にはそうとは限りません。特に、外壁を貫通する場合、室内から一気に穴をあけると、ドリルが断熱材を巻き込み、断熱欠損が発生してしまいます。これにより、小さな穴であっても、その周辺の断熱材にダメージを与えてしまう可能性があります。
しっかりとした穴あけ工事を行えば、見た目もきれいに仕上がり、断熱欠損も最小限に抑えられます。また、電線が壁を貫通する場合、材質に応じて保護管を使用する必要がある場合もあります。たとえ保護管が必須でなくても、設置することで長期的に保護効果が期待できる場合も多いです。
穴あけ工事の後、屋外からケーブルを取り込む箇所の防水・防虫・気密処理は極めて重要です。例えば、ケーブル周りに直接シリコンを塗る施工事例も見受けられますが、これではケーブルを後で抜き差しする際にダメージを与える可能性が高く、最悪の場合はケーブルが破損することがあります。
通常の正しい工事では、貫通穴に保護パイプを設置し、その周囲を変成シリコーンでシールします。その後、パイプ内にケーブルを通し、隙間には簡単に取り外しができるパテを使用します。さらに、防雨入線カバーを設置することで、パテの劣化によるリスクを最小限に抑えることが可能です。
広告や検索結果の上位に表示される業者が必ずしも信頼できるわけではありません。さらに、無許可で違法な工事を行う事例も多く見られます。別の業界であっても、大手企業がメディアで多くの広告を打ちながら、実際には違法行為に手を染めていた例は少なくありません。このような背景を踏まえ、当社では低品質工事の撲滅を目指し、無料点検や手直し工事も受け付けています。
もともとは当社に直接問い合わせがあったお客様です。当社から訪問することも可能ですが、出張費が大きくかかってしまうことと、現在奈良県で対応できる工事会社がトレーニング中であることを伝え、そのトレーニング終了したタイミングで工事を行わせていただきました。
壁をしっかり開口することで作業性が向上し、断熱材を極力傷つけずに施工を進めることができます。また、保護パイプは単にケーブルを保護するだけでなく、気密性や断熱性を維持する役割も果たしています。写真に写っている外壁下地とその先のサイディングの間には通気層がありますが、この通気層と壁内部を絶縁することで、気密性や断熱性の欠損を極力抑えます。また、これにより通気層から室内へ小さな虫が侵入する経路を作らない効果もあります。
パイプには変成シリコーンを塗って更に隙間をなくすようにしています。透明な変成シリコーンを使ったため写真ではほとんど認識できないかもしれません。
この写真では、アンテナの設置に使用されている金具の質の高さをご覧いただけます。壁面固定金具には、一般的な防錆性能を持つ溶融亜鉛メッキが施されており、耐久性が高いものです。また、マストおよびマスト連結金具には、さらに防錆性能に優れたZAMメッキが施されています。ステンレス製品も選択肢にはありますが、コストと性能のバランスを考慮すると、ZAMメッキ製品が長期使用に適しており、コストパフォーマンスも優れています。
一部の業者では、材料費を節約して工事料金を抑えることを優先していますが、当社では品質と耐久性を重視し、若干高価でも防錆性能の高い製品を標準採用しています。
また、現在はケーブルの保護に耐候性の高いナイロン製のコルゲートチューブを使用しています。これも当社および当社が講習を行った会社の特徴であり、他社との差別化ポイントの一つです。
今回の施工を担当したのは、当社プラットフォーム「おうちのこうじ.com」に登録している 株式会社Kraft です。
【拠点】
本社:大阪府
営業所:愛知県
【対応エリア】
福井県
岐阜県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
※訪問先によっては別途出張費が発生することがあります。
【その他対応可能な工事】
防犯カメラ・監視カメラ工事、LAN配線工事
【特徴】
2名作業(工事内容による)、電気工事業登録確認済み
詳しくは、こちらの業者紹介ページをご覧ください。紹介ページ内の提供サービスリンク先からお問い合わせも可能です。
なお、同じエリアで対応可能な工事業者の登録も増えつつあります。それらも含めた業者のマッチングをご希望の場合は、当社に直接お問い合わせください。
神奈川県鎌倉市にてスターリンクの工事を行いました。以前別の場所でスターリンクの設置工事を行ったことのあるお客様のご親族の方にご紹介いただきました
以前工事を行った方の義父母の自宅ということで、事前にある程度の流れなどを共有していただいたようです。
以前の工事で十分なカウンセリングを行っていたため、そのお客様から義実家への工事について「どんな情報が必要か」がしっかりと伝わっていました。その結果、工事前に「ここにつけられそうです」といったバルコニーの写真などもいただき、工事がとてもスムーズに進みました。
鎌倉市は周囲に高い木々が多く、いくつかの場所で障害物テストを実施しました。また、宅内の既設LAN配線やスターリンクの用途についてもお伺いし、既存の回線にスターリンクを有線接続しました。
軒の出ていないバルコニーであったため、小型のベース金具で設置できるかと思いましたが、数ミリメートルの干渉があったため、一般的な金具を使用して設置しました。
さらに、今回の工事には大きなポイントがありました。断熱材が横にどかせるものではなかったため、スターリンクケーブルを通すためにあけた穴に対して、通常は内壁と外壁の貫通部分に保護パイプを入れますが、ここではその保護パイプを内側に伸ばし、断熱材の表面まで持ってきました。最終的には、保護パイプと断熱材の隙間、保護パイプにケーブルを通した隙間をしっかりと埋めました。
現在では、標準工事となったセット内容で仕上げています。
第2世代スターリンクキットの場合、有線LANに接続するためには原則として別売りのイーサネットアダプターをあらかじめ購入していただく必要があります。
イーサネットアダプター購入ページ
以前の工事を踏まえて、あらかじめおおよその流れやヒアリング内容が伝わっていたためすんなりと工事を行うことができました。
陽当たりのよいバルコニーでしたので、高耐候性のナイロンチューブによる配管はうってつけでしょう。当社では現在このナイロンチューブ配管(屋外の場合)が標準工事になりました。
※記事編集時点(2024年6月)の料金表に基づく価格です。
ご依頼時には工事料金が変更になっている場合もありますので、お気軽にご相談ください。
施工場所によっては同じ内容でも別途「エリア別出張料金」「有料駐車場代」がかかる場合があります。
基本料金は地上高7mまで
現在は原則としてナイロンチューブに統一されています
標準の穴あけ・通線・屋外防雨入線プレート・屋内コンセントカバー工事一式工事
木のささくれなどからケーブルを保護します
コンセントプレートの隙間風を低減します
現在コストコでスターリンクを購入すると、スターリンクの通信料が2か月分のサービスになります。
クラウンクラウンでは全国幅広く工事をサポートしています。特殊な場所での工事実績もあるので、どんな場合でもまずはお気軽にご相談ください。
戸建て・アパート・中層マンション・高層ビル・富士山山小屋・大使館・工場ほか
栃木県佐野市のスターリンク設置工事事例です。
平屋の場合屋根上への設置も検討するものですが、今回は切妻屋根で側面に設置できることと、周囲は十分開けていたので、破風への設置になっています。
クラウンクラウンでは有料にて現地調査も行っておりますが、多くの場合、写真等を含めた、LINE、お電話などによるやり取りでおおよそのお見積りを提示することができます。
今回は冒頭に書いたように特殊工事が想定されていたため、そういった用意を行って訪問しましたが、最終的にはほぼ標準の工事に落ち着きました。
こちらの物件はオーナーさんが自ら建てたという物件で、穴あけの場所や防水の方法、ビスを打っていい場所などこだわりを多く持っていらっしゃいました。そのためオーナーさんにも立ち会っていただき、丁寧に工事の方法やメリットデメリットなどを説明しながらスターリンクの工事内容を決定しました。
もともと屋根上への設置はNGと言われていましたが、ここは環境が良かったため平屋でも屋根上に設置する必要がありませんでした。なお屋根の上に設置する場合、純正部品では屋根にビスで固定するなどの方法がありますが、これらは防水なども含めおすすめできません。ワイヤーで固定する方法がありますが、スターリンクのアンテナはテレビアンテナとは異なりますので、特殊な方法で設置しないと十分な強度が得られません。屋根上のワイヤー支持の場合はターンバックルを用いたしっかりとして設置をおすすめしています。
※記事編集時点(2024年6が)の料金表に基づく価格です。
ご依頼時には工事料金が変更になっている場合もありますので、お気軽にご相談ください。
施工場所によっては同じ内容でも別途「エリア別出張料金」「有料駐車場代」がかかる場合があります。
基本料金は地上高7mまで
現在は原則としてナイロンチューブに統一されています
標準の穴あけ・通線・屋外防雨入線プレート・屋内コンセントカバー工事一式工事
木のささくれなどからケーブルを保護します
コンセントプレートの隙間風を低減します
現在コストコでスターリンクを購入すると、スターリンクの通信料が2か月分のサービスになります。
クラウンクラウンでは全国幅広く工事をサポートしています。特殊な場所での工事実績もあるので、どんな場合でもまずはお気軽にご相談ください。
戸建て・アパート・中層マンション・高層ビル・富士山山小屋・大使館ほか
今回、私たちは横須賀市でスターリンクの取付工事を行いました。富士山が海越しに見える絶景の場所でしたが、海風が強く吹くことがあるため、二つの金具を使用して強度を高めた取付を実施しました。
さらに、ルーフバルコニーのウッドデッキを貫通する形でケーブル配線を施工しました。
今回は動画と多くの写真で施工内容を解説しています。
本州最北端と言えばマグロでも有名な青森県大間町ですね。
先日その大間町でスターリンクの取付工事を行ってきました。
さいたま市から出発し、途中休憩を挟みながら車で14時間走りました。
本州最北端の大間崎までやってきました。目の前には北海道が見えていますね。