分配器や壁のアンテナ端子は対応周波数が決められています。
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この対応周波数が低いと、4K放送の電波が著しく弱くなってしまう場合があります。
FD-74Lはやや古い分配器ですが、対応周波数で言うとBS4Kの一部のチャンネル(BS右旋のBS4Kチャンネル)は対応しています。
ただし、直付けタイプなので電波漏洩や混入を考えると交換も検討しましょう。
※2017年に改正・2018年に施工された電波法により、一定以上の電波漏洩は違法となりました。設置場所などによっては交換が必要とされる場合もあります。
※同様に新しい分配器でも使っていない分配端子にはダミー抵抗の設置が必要です。
もっと古いと対応周波数が10~770MHz(BS非対応)のものや、初期のBS対応品として10~1895MHz対応品などもありますが、通常のBS放送とBS4K(右旋)を視聴するには1490MHz程度まで対応していれば大丈夫です。とはいえ、そのくらい古い規格だと電波の劣化も現在のものより大きいので、新品に変えた方がいいでしょう。
ケーブルに関しては5C2Vなどのシールドのない古いケーブルや3Cなどの細いケーブルは取り替えなくてはいけないと言われることもありますが、これも配線の経路や長さによっては問題なく視聴できることもあります。
実際に視聴に影響があるのか計測してから必要に応じて工事を行うのでもいいでしょう。特に壁の中の配線は後から取り替えられないことが多いので、費用もかさみ、見た目にも大きな影響があります。
地デジ化した時に「今のアンテナ線は古いので取り替えなくてはいけません」という押しつけなのか工事担当者の知識不足なのかわかりませんが、不要な配線引き直し工事が多発しました。
もちろん最新規格に取り替えるのは悪い事ではありませんが、必ずやらなくてはいけない工事なのかどうかは確認したうえで工事を依頼しましょう。