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埼玉県本庄市|スターリンク第3世代への付け替え・手直し工事事例

CASE

埼玉県本庄市|スターリンク第3世代への付け替え・手直し工事事例

目次(矢印で開閉)

スターリンク工事の手直し

今回の工事の内容

「スターリンクで不具合が出て、交換部品が届いたので交換してほしい」
そんなご相談をいただいた事例です。

2023年に他社で工事を行ったものの、初期不良で本体アンテナ部分のみの交換対応で11万円以上の請求があり、今回も同じ業者に頼むのをためらったため、当社へご依頼いただきました。
当社ではスターリンクの工事そのものではなく、工事方法に課題があるケースも少なくありません。今回は既存工事の問題点も含め、手直し内容をご紹介します。

スターリンクは「工事業者名」などの検索でも上位に出てくる大手アンテナ工事会社が扱うこともありますが、実際の施工品質に大きな差があるのが現実です。本記事ではその具体例を共有します。

現在書きかけの事例ですが、注意喚起として公開しています。

ずさんな工事

アンテナの取付け状況についてはアイキャッチ画像の通りなのですが、ケーブル配線方法や、穴あけ、貫通後の処理などすべてにおいてプロが行った工事とは思えない内容でした。

金具の使い方の間違い

日本アンテナA1-HD
日本アンテナ公式ウェブサイトの商品ページから引用

スターリンクの固定に使われていたのは、日本アンテナのA1-HDと言う金具です。この会社では多く使われていたようですが、まず一番長いボルトの使う向きが逆です。パッケージに納める関係上、最初は逆向きに止めてあるのですが、下にある画像のようにボルトは内側から外に向かって差し込むことで、ボルトの頭が固定される形になっています。ワッシャーも適切に入れなおしていませんでしたが、アンテナ工事会社がこの金具の使い方を間違えていることに全てが表れていると感じました。

あとがき

当社も初めてのスターリンクの工事の際には情報が少なく、また事前現地調査を行えないタイトなスケジュールで行いました。ですが、海外の事例やアンテナの寸法などを調査し、10万円以上の様々な取り付け金具を用意し、現地でも検討を重ねて工事を行いました。
もちろん大赤字でしたが、今後も工事を継続する覚悟がありましたし、適当な工事、ずさんな工事で仕上げるわけにはいきません。それがプロとして当然のことだと思います。
今回の手直しですが、実は以前から何度もテレビアンテナの手直し工事では常連の会社です。
許認可関連でも怪しい部分があり、スターリンク工事に関しては経済産業省の担当の方とも話題に出た会社ですが、取り締まるのは簡単ではない層です。
スターリンクやアンテナ工事に限らず、設備工事は会社がどのような工事をしているのか、必要な許認可を持っているのか、よく確認しましょう。
スターリンクの取付けに関しては電気工事業の登録(建設業許可とは別)が必要で、営業所が2つ以上の都道府県にまたがる場合は都道府県知事許可ではなく経済産業大臣許可が必要です(一つの都道府県からのみ工事に伺う場合は別)。直接スターリンクの工事には関係ありませんが、建設業許可もう同様に営業所が2つ以上の都道府県にまたがる場合は国土交通大臣の許可になります。全国に支店があるので全国で工事に対応できます、と言っている会社の許認可が知事の許可だと不自然ですね。
ですが、当社では先月北海道稚内でスターリンクの工事を行っていますが、さいたま市の本社から車とフェリーで伺っています。このように、どこで工事をしていようと、工事に出発する拠点が一つの都道府県に限られる場合は、工事も知事の許可になります。
一般の方は知らないことも多く、普段気にされることもないと思いますが、そういう許認可をないがしろにして価格を下げている会社があることも事実です。※今回は価格も高額でした。

今回の事例のように、スターリンク工事を請け負う会社の中には、必要な電気工事業の登録を行わず、建設業許可だけを持って施工しているケースがあります。
建設業許可は工事業全般の許可制度ですが、スターリンク工事を行うには別途「電気工事業の登録」が必須です。ブースター電源をいじるなら、テレビアンテナ工事業でも必要です。この違いを理解していない業者に依頼すると、法的に不備のある工事となり、後のトラブルの原因となりかねません。

さらに注意が必要なのは、全国展開をうたって多数の支店を掲げているにもかかわらず、実際の建設業許可は一つの都道府県だけに限定されているケースです。営業所が二つ以上の都道府県にまたがる場合、本来であれば国土交通大臣許可、電気工事業の登録であれば経済産業大臣の許可が必要なはずですが、形式的に本社所在地の許可だけを根拠に全国対応しているのです。こうした点は一般の方には見えにくい部分ですが、業者選びで重要な判断材料となります。

施工品質についても、十分な知識や適切な部材を使わず、配線処理や防水処理が不十分なまま高額な工事費用を請求している例があります。今回のケースでも、アンテナ交換のみで10万円を超える請求が行われていました。領収書に印紙が貼られていないなど、基本的な法令順守すら疑わしい対応も散見されます。

当社クラウンクラウンでは、原則二人体制で責任ある施工を行い、強度・防水・断熱材への配慮を徹底。将来的な機器追加や配線変更にも対応しやすいよう施工方法を工夫しています。
「施工実績」「資格の有無」「許可の範囲」を確認することは、目に見えない部分の安心につながります。スターリンク工事をご検討の際は、ぜひその点にご注目ください。当社はその部分にこそ自信を持っています。

その他

著者情報

松本 昭彦

詳細情報

経歴と専門分野:
幼少期から家電設備の工事に親しみ、クラウンクラウンの設立の前に15年以上にわたりさまざまな設備工事の現場で経験を積みました。100名を超える下請け工事業者の取りまとめとクレーム処理責任者としての役割を経て、2011年に独立。品質重視と明朗会計をモットーに掲げ、業界改革を目指して高品質工事専門の「クラウンクラウン」を設立しました。

学歴:
東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
事業構想大学院大学 事業構想士修士課程

主な資格:
国家資格:
1級電気工事施工管理技士
2級管工事施工管理技士
2級電気通信工事施工管理技士補
第一種電気工事士
工事担任者(2級デジタル)
給水装置工事主任技術者
一般建築物石綿含有建材調査者
石綿作業主任者
運行管理者

その他資格:
第2級CATV技術者
1級あと施工アンカー施工士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
一級リビングスタイリスト
二級福祉住環境コーディネーター
排水設備工事責任技術者
照明士

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