上記の写真はAが20素子のアンテナ、Bが14素子のアンテナです。どちらもDXアンテナの現行製品です。
とすると、Aの20素子のアンテナの方が高性能だと思いますよね。
アンテナ性能比較
以下の表は写真のアンテナを含め、クラウンクラウンで一般的に用いる八木式アンテナの性能をグラフで表したものです。
写真のアンテナはAがUA20、BがUL14です。
グラフではAが緑、Bが青で表されています。
高性能アンテナとは何か、という問題もありますが、一般的に【動作利得が高い=高性能】と考えてもいいと思います。
そうすると一番性能の高いアンテナはUL20で次はUL14、以下UA20、UA14と続きます。(※東京スカイツリーなどローバンドエリアに限る)
ローバンド(ローチャンネル)アンテナ
UL20、UL14はローバンドタイプと呼ばれるアンテナです。低い周波数に特化したアンテナであるため、グラフでは途中で線が終わっています。
UHF(地デジ)では物理チャンネル13~52(470~710MHz)までのチャンネルが使えますが、東京スカイツリーの電波は物理チャンネルの16ch、21~27chしか使用していないため、ローバンドタイプのアンテナで十分です。そのためハイバンドの受信を考えず低い周波数の電波が十分に受信できるように作られたアンテナが適しているということになります。
ローバンドタイプのアンテナでカバーする範囲には、東京スカイツリー以外にテレ玉やチバテレの周波数も含まれます。
クラウンクラウンの標準八木式アンテナが14素子であるわけ
アンテナの性能が良く、小型で軽いということから、一般的なアンテナ工事会社が使用しているUA20や同等品ではなく、UL14を標準アンテナとしています。
アンテナ本体の価格はもちろんUA20の方が安く、全国的にも普及していますが、東京スカイツリーの電波を受信する際にローバンドタイプ以外の選択肢は考えにくいところです。