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FAQ

ご自身で行える作業と弊社での手直し

テレビの映りが悪くなった場合、他社様の工事の場合でも、弊社では手直し工事を承っております。
他社様工事の手直しにつきましては、救済サービスも行っております。
また、映りが悪くなる原因のうちのいくつかは、工事とは関係なく、場合によってはご本人様でも手直しができる場合もあります。
以下に事例を紹介しますので参考になさってください。
また、他社様施工の手直し救済サービスについては以下をご参照ください。

参考リンク他社様が手掛けたアンテナ工事の手直しについて

自宅にあるすべてのテレビで全てのチャンネルが全く映らない(E202表示が出る)・映らなくなった場合

考えられる主な理由

  1. ブースターが機能していない
  2. テレビもしくはレコーダーのアンテナケーブルが抜けてしまった(掃除や模様替えの時に多く起こります)

自宅にある一部のテレビだけ映らない、または(すべてのテレビかどうかに関係なく)一部のチャンネルの映りが悪い・悪くなった場合

考えられる主な理由

  1. 近隣に障害物となる建物が建築された(主に受信方向)
  2. 受信方向の木々が大きく育った、もしくは葉が茂った
  3. モッコウバラによる受信障害
    非常に珍しい事例ですが、アンテナ本体に植物が絡まって受信不良を起こすこともあります
  4. アンテナの方向がずれた
  5. 屋外のケーブル接続やジョイント部分の接触不良、もしくは腐食
    施工不良やケーブルの劣化などの原因が多い
  6. アンテナ線の先端施工不良
    工事業者の施工不良により、後日接触不良を起こして断線となった事例
  7. 屋内(主に室内)のケーブル接続やジョイント部分の接触不良
  8. 建物内のLED照明による電波障害
  9. 建物内のエアコンによる電波障害
  10. チャンネル設定がずれている、またはずれた
  11. 地デジ/BS分波器の接続が逆になっている
  12. 壁内の配線接続の不良(アンテナ差し込み口の壁内接続不良など)
  13. レコーダーやテレビの配線が間違っている
  14. 鳥や強風などでアンテナが破損した、または倒れた
  15. B-CASカードがずれた
  16. B-CASカードの読み込み不良やテレビの故障

対処方法

危険な作業、また専門の工具などが必要な場合は、弊社など専門会社にお任せください。

    1. 配線のチェック

屋内の配線をまずチェックしてみましょう。以前はちゃんと映っていたという場合も、複合的な原因で映りが悪くなったという場合があります。(工事当初は電波が強かったので、配線が間違っていても映っていたが、最近電波がやや弱くなったため映りが悪くなった、という場合は配線を正常に直せば問題なく映る場合がほとんどです。)
また、アンテナケーブルの先端がプラスチックケースタイプのものは、ケーブルを引っ張ったりすることで内部で配線がショートしてしまうことがあります。また、整合器内蔵タイプ(裏にネジが2本ついているもの)はケース内部で外さなくてはいけないケーブルがあるのですが(一般的に赤いケーブル)、専門知識がない方が加工した場合に、そのままにされてしまって電波の大幅なロスを招く場合があります。
レコーダーを設置している場合は、壁からのアンテナケーブルが説明書通りにつながっているか再度確認してみましょう。
入力と出力が逆に接続されている場合でも全く映らないのではなく、電波のロスによって一部のチャンネルが映らなくなる場合があります。
ケーブルの中心導体(心線)が折れ曲がってちゃんと挿しこまれていないという場合もあります。

    1. レコーダーなどによる大幅な電波ロス

      • 一部のレコーダーでは接続することによって大幅に電波を遮ってしまうものがあります。レコーダーを接続している場合は、一度壁からテレビに直接配線することによって改善される場合があります。
        その場合は、レコーダー経由でテレビをつなげるのではなく、壁からの配線を分配し、レコーダーとテレビそれぞれに接続すると解決できるかもしれません。
      • 強風の際に映像が乱れる場合
        まずアンテナを目視で確認してください。アンテナが倒れている場合はすぐに専門業者に相談しましょう。倒壊したアンテナが飛ばされて、近隣の建物や車、通行人に被害が出る場合があります。
        アンテナがなんともない場合、受信方向に森などはありませんか?大量の葉が風で揺れると、電波障害が起きる場合があります。
        アンテナの場所や高さを変えるなどの処置が必要になるかもしれませんが、こちらも専門業者に相談しましょう。
    2. ブースター電源が室内に置いてある場合

ブースター電源にはLEDインジケーターがついている場合があります。それが点灯しているか確かめましょう。模様替えの時にはずしてしまった、という場合は全くテレビが映らなくなっていると思います。元通り接続し直してください。
また、電源につながるアンテナケーブルは電気を通していますので、先端の加工不良や接触不良があると、ブースターがきちんと動作せず、テレビが映らなくなる場合があります。

ブースター電源の断線表示
昔のブースター電源にはこういったランプがついていない場合もあります。

壁面に設置するデザインアンテナは台座を壁に直接ビスで固定することが多いです。
時々アンテナを解説するウェブサイトなどでも見られますが、「八木式アンテナの場合はビスを打つ必要がありません」というのは間違いです。
屋根の上の八木式アンテナの場合は、アンテナ本体をビスで固定することはありませんが、アンテナを支えるワイヤーを固定するための大きな釘などを外壁や破風(屋根の側面)、鼻隠し(雨どいの付いている部分)に打ち込みます。
雨どいを固定している金具などにワイヤーを固定する方法もありますが、その場合は固定金具本体の強度や固定強度を確認する必要があります。

壁にビスを打ちたくないので屋根の上にアンテナを設置したい、という声を聞くことがありますが、多くの場合壁面の方が防水もしっかりできます。
屋根の上にあるアンテナを支えるワイヤーは年月とともに緩み、破風などに打ち込んだ釘も浮いてきます。

外壁を傷つけたくない、または防水が気になる、という場合は屋根裏にアンテナ設置を行ったり、ベランダの手すりに固定する方法なども検討してみてはいかがでしょうか。

アナログの時に使っていたVHFアンテナ(東京タワーに向けていたアンテナなど)は大振りで、なおかつ既に10年以上経っているものが多いでしょうから、大きな鳥がとまったり台風などの影響で折れてしまうことが多いです。屋根の上を見上げると素子と呼ばれる棒が折れている(もしくは無くなっている)アンテナも多く見受けられます。
ですからできれば撤去してしまった方がいいのですが、同時に地デジ用テレビアンテナが設置されている場合は少し事情が異なります。
一本のマストに同時にいくつかのテレビアンテナ(FMアンテナがついている場合もあります)が設置されている場合、そのうちの一つを取り外すことは思いのほか大変です。
低い位置に設置されているものであればそうでもないかもしれませんが、手の届きにくいもしくは届かない高さに設置されている場合はアンテナマストをいったん倒す必要があります。
そして不要なテレビアンテナを取り外し再度立て直す必要があります。
いったんアンテナマストを倒す際にはアンテナを支えているワイヤーを切断もしくは外す必要があり、またアンテナマストを倒す際にアンテナマストが自重やワイヤーの引っ張りで曲がってしまう場合もあります。

テレビアンテナを撤去する際は一部のみということではなく、一度全部撤去し、必要に応じてテレビアンテナを新しく設置するという方法が一番確実です。
しっかり立っている場合や、新しくアンテナを入れ替える際までそのままにしていてもいいと思います。

テレビ視聴に必要な電波レベル

実際に視聴できるレベルと推奨値はことなる

一般的にアンテナの電波レベルは1年を通して天候や季節の変化により6前後数値が変化すると言われています。
また壁面のテレビ端子で計測した数値も、実際にテレビのチューナーに届くまでには弱くなっています。さらにケーブルによっては周囲の雑音を拾ってしまうこともあります。4K放送ではアンテナ線が電子レンジの近くを通っている場合、電子レンジを使用している間は視聴障害が起きてしまうといった実験データもあります。
そのため、テレビ端子で計測した際の推奨値は、実際に視聴できる数値よりも十分な余裕を加味したものとなっています。

問題なくテレビが視聴できるレベル

実際にテレビが視聴できるレベルはどのくらいかというとテレビのチューナー性能によっても異なりますが、以下の数値が確保できれば通常のチューナーでは視聴できるとされています。
チューナー入力値において

地上デジタル放送

電波レベル
34dBμV~89dBμV
MER
22dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

衛星放送※テレビ端子

電波レベル
48dBμV~81dBμV以下
MER
11dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

新4K8K衛星放送※テレビ端子

電波レベル
48dBμV~81dBμV以下
MER
13dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

ただし望ましい性能としては

電波レベル
47dBμV~81dBμV
MER
24dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

衛星放送※チューナー入力値

電波レベル
48dBμV~81dBμV以下
MER
17dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

新4K8K衛星放送※チューナー入力値

電波レベル
48dBμV~81dBμV以下
MER
18dB以上
BER
0.0002以下(2×10^-4)

参考資料:JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)|受信システム計算事例集 3224MHz対応 追補版(2019年2月版)
なお最新版に当たる上記の資料ではBERの適正値は記述が省略されています。2011年12月版の資料では要求性能値として2×10^-4(0.0002)以下と明記されています。同様に衛星放送の要求性能値ではBSが17dB以上と記載されているのに対し、CSは11dB以上とも書かれています。※2 ARIB(一般社団法人 電波産業会)標準規格デジタル放送用受信装置STD-B21(白色雑音のみ)

クラウンクラウンではこれらの適正レベルを考慮したうえで事前電波測定から工事の可否を判断したり、ブースターの調整を行っています。

スカイツリーに向けたアンテナとテレ玉用に設置したアンテナ
原則としてはこのように2方向に向けたアンテナを組み合わせて設置します。

八木式アンテナ2基同時設置事例
電波のバランスによって上下を入れ替える場合もあります。

八木式アンテナの場合は一般的なデザインアンテナよりも指向性が強いため、上の写真のように複数のアンテナを設置することが多いです。
指向性が強いと電波を受信する範囲が狭くなるため、他から跳ね返ってくるノイズに強い反面、このように複数のタワーからの電波を同時に受けるのには向いていません。

無指向性アンテナDUCA
以前は八木アンテナ株式会社より、無指向性(360度どの方向からも電波が受信できる)アンテナが販売されていました。こちらはそのアンテナを屋根裏に設置した事例です。

こういった無指向性アンテナも以前は販売されており、屋根裏に設置することで360度から同時に電波を受信することができました。
実際には若干の指向[特性]があり、一番電波のバランスのいい向きに回転させて設置する必要がありました。

他にもデザインアンテナを複数設置してスカイツリー+ローカル局受信を行う場合もあります。

埼玉県内にもスカイツリー以外の電波塔から地デジを受信するエリアがあり、そのエリアの場合は一つのアンテナで広域放送、NHK、テレ玉が受信できます。
※周辺環境によりそもそもアンテナでの受信が難しい場所もあります。

分配器について

アンテナ工事と分配器は密接な関係にあります。
屋外に出されたアンテナ配線が、各部屋に分かれるために設置されているのが分配器ですが、ブースターを設置する場合は、この分配器の手前に設置する必要があります。
最近はブースターの電源を分配器近くに設置することが当たり前のようになっており、分配器の近くにブースター用の電源(100Vコンセント)が設置されていることが多くなりました。
ブースタ用電源を室内に設置する場合は、分配器の「電流通過端子」にブースター電源を設置する部屋の配線を接続する必要があります。
また、この分配器が対応している周波数帯によって、BSや新4K8K衛星放送の電波が弱くなってしまうこともあるため、必要に応じて交換する必要があります。

工事の際の注意

アンテナ工事の際には分配器の場所を確認する必要があることがほとんどです。そのため、分配器のある場所で作業ができるように事前に荷物を移動していただく必要があります。また、浴室天井点検口の場合は、作業中には浴室の仕様はできませんのでご注意ください。
どこにあるかわからない場合は、浴室点検口、クローゼットの中、屋根裏点検口、と確認していきます。クローゼットに屋根裏点検口がある場合は、クローゼットの中身を出しておいていただく必要があります。
2000年よりも以前に建てられた建物の場合などでは、分配器を使用せず、直列つなぎですべてのアンテナ端子がつながっている場合や、軒下やアンテナのマストなどの屋外に分配器が設置されている場合もあります。

ハウスメーカーによる設置位置リスト

分配器がどこに設置されているかはハウスメーカーによって特徴があります。

  1. 浴室天井点検口の中
    浴室天井点検口内のテレビアンテナ分配器

  2. マルチメディアボックス
    マルチメディアボックス

  3. 屋根裏(小屋裏・天井点検口の中)
    天井裏点検口

  4. 屋外ボックス・その他
    屋外ボックス

アンテナ工事で使用する機器につきましては、メーカー保証(通常1年)のみとさせていただいております。
アンテナ本体は電力を使用する家電製品ではありませんので(※一部ブースター内蔵機器・BSアンテナを除く)、そもそも保証対象とならない物理的破損以外での故障等はほとんど例のないことです。万が一の不良も、そのほとんどが初期不良として設置時に交換できるものではないかと思います。また、ブースターも故障の事例がほとんどないことから、弊社では現時点で追加料金をいただいて延長保証を設けることは、お客様にとってほとんどメリットのないものと考えております。

自然災害は工事の瑕疵とは関係のない範囲でも被害を起こし、またその被害にあわれることはまれだと考えています。こういった被害の補償をお約束するためには、それだけ工事料金を高くする必要があります。
そもそも自然災害の被害に対する補償は保険商品として存在するものであり、各個人が自由にその加入を選択できるものである必要があると考えております。また、一般的な火災保険では、台風や竜巻(風災)などによる家財、設備の被害を補償できるプランを設けています。
アンテナは一般的に設備としてみなされるため、ほとんどの火災保険の風災補償として立て直しや交換の費用をまかなうことが可能です。
弊社では保険の適用に必要な写真や電波計測データなどの提供を行うこと、保険を使用するための補修工事費用の支払い方法の融通などで、被害にあわれた方のサポートを行わせていただいております。