最近では地デジアンテナの屋根裏(天井裏)設置事例が増えてまいりました。
弊社ではだいぶ前より実証実験を行い、検討の結果正式サービスとして提供しているものです。
弊社の数多くの実績より、地デジアンテナの屋根裏設置に対するメリットやデメリットをいくつか紹介します。
一般的には最上階の天井裏(屋根裏)への設置となりますが、3階建ての建物の場合は2階の天井裏で設置できる場合などもあります。
ですが高さの点から屋根裏以外の天井裏の設置は特殊な事例であるため、ここでは屋根裏の設置を前提にしています。
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テレビ電波を増幅するためにはブースターを設置しますが、ブースターは電源が必要になります。
上記のように電源工事を行うかブースターの電源ユニットを部屋に置きます。
アンテナからテレビまでの配線は以下のようになります。
【テレビアンテナ】→【ブースター本体】→【分配器】→【テレビ端子】→【テレビ】
ブースター電源ユニットはブースター本体とテレビの間に入れるのですが、その間に電気が流れる必要があります。
ブースター電源ユニットを部屋に置く場合は、ブースター本体とブースター電源ユニットの間に【分配器】と【テレビ端子】を経由します。
この二つが電気を流すかどうかが大切ですが、最近のテレビ端子は多くが電気を流すものとなっています。
分配器については全端子電流通過型と1端子電流通過型の2種類があり、多くは後者です。
この場合電流通過端子につながっている部屋だけが電気を流すので、ここにつながっている部屋でのみブースター電源ユニットを設置することができます。
逆に言えばブースター電源ユニットを設置したい部屋につながるアンテナ線を分配器の電流通過端子に接続すれば大丈夫です。
昔は電流通過端子はリビングのテレビ端子に接続するのが暗黙のルールでしたが、最近はアンテナのことをあまり知らない電気工事の方がアンテナ配線を行うこともあるので、こうなっているとは限らないようです。
ある程度築年数の経っている建物で分配器を使用せずに数珠繋ぎ(デイジーチェーン)している場合は、ブースター電源ユニットを設置する部屋のテレビ端子が【TV-OUT】-【入力】間電流通過タイプで、その上流(1次側)にあるテレビ端子が【入力】-【出力】間電流通過タイプでないといけません。

地デジの電波は、放送塔からの直接波と地上などに跳ね返って届く反射波の合成波として受信します。
そのため単純に設置高さをあげると受信状況が必ず改善するというわけではありません。
環境によって変わりますが、下図のグラフのように上がったり下がったりを繰り返します。
また高圧線などが真上にある場合などは、アンテナを高くするとノイズが入ってしまう場合もあります。
そのためアンテナ設置の際には単純に少しでも高い場所に設置するのではなく、設置できる範囲で最適な高さを探す必要があります。
下のグラフはハイトパターンをイメージしたものです。

一般にはCATVブースターの方が販売価格が高いものが多いです。
ですがアンテナ用ブースター(家庭用ブースター)よりも性能がいいというわけでもありません。
またCATVブースターは大量買いされることが多く、実際に仕入れるときの価格は安くなっています。時々そういった商品が安くインターネット上でも販売されていることがあるようです。
CATVインターネットでの利用を考え双方向通信に対応したり、上り方向ブースターが備わっているなど多機能でありますが、単純に電波を強くするということにおいてはアンテナ用ブースターの方が優れていることが多いです。
CATVの場合は中継局で各テレビ局の電波を調整し、良好な状態で届けていると言ことも前提にありますので、雑音指数が高いなどということも考えられます。
以下は参考までに弊社で使用しているアンテナ用ブースター2機種(日本アンテナN42DU2、DXアンテナBU433D1)と、同等のCATVブースター(DXアンテナW30L1CH)を比較したものです。
| N42DU2 | BU433D1 | W30L1CH(下り) | W30L1CH(上り) | |
|---|---|---|---|---|
| 希望小売価格(税別) | 12800円 | 13000円 | オープン | |
| 周波数帯域(MHz) | 470~710 | 470~710 | 70~770 | 10~60 |
| 利得(dB) | 27~47 | 40~46 | 25~30 | 15~20 |
| 標準入力レベル(dBμV) | 40~86 | 41~77 | 65 | 90 |
| 定格出力レベル(dBμV) | 103(9波) | 105(9波) | 95(74波+D) | 110(4波) |
| 利得調整(dB) | 0~-10 | 0~-10以上 | 0~-10以上 | o~-10以上 |
| 入力EQ(dB) | 0,-10,-15 | 0,-10,-15 | 0,-6,-10 | – |
| 雑音指数(dB) | 1.5以下 | 1.5以下 | 7以下 | 8以下 |
| VSWR | 3.0以下 | 3.0以下 | 2.0以下 | 2.0以下 |
| 消費電力 | AC100/3.0,4.8W | AC100/2.0,3.9W | DC15/130mA | |
| 質量(kg) | 0.25+0.34 | 0.22+0.2 | 0.7 | |
最大1時間程度の電話によるカウンセリング等を無料で行っております。
カウンセリングによりいくつかの工事の可能性や料金の幅をお伝えしています。
アンテナ工事は電波の状況によって使用できるアンテナが限られてくることや、お客様がご自宅の詳細情報(分配器の位置やブースター用電源の有無など)を把握できていない場合もありますので、ある程度目安として考えてください。
詳細見積もりは現地で電波調査等を行う必要がありますが、こちらは有料で承っています。なお工事の流れの中での事前見積もり(現地見積り後即日工事)は無料で行っております。
原則として現金、クレジットカード、PayPay、楽天Payによる即日支払いをお願いしています。
請求書払いをご希望の場合、後日メールにより発行させていただき、発行から1か月以内のお支払いをお願いしております。
請求書払いの場合はコンビニ払い、振込、オンラインクレジットカード決済をお選びいただけます。その際に請求書発行手数料として工事料金の5%をいただいております。
またお支払期日を過ぎてしまった場合は遅延損害金として年3%の利息をいただきます。
お支払いが確認できない状況が長期にわたりますと、弁護士事務所などに債権の回収を委託いたします。その際の手数料はお客様のご負担になります。
弊社の場合、地デジアンテナで基本放送の受信ができるようにしています。東京スカイツリーエリアの場合、NHK2局、民放キー局5局(日テレ、朝日、TBS、テレ東、フジ)が視聴できます。ローカル局(テレ玉、チバテレ、東京MX、テレビ神奈川など)は基本工事では視聴保証外となります。
ローカル局を受信する場合は、原則として別途アンテナを増設する必要がありますが、一つのアンテナで同時に受信できてしまう場合もあります。
東京スカイツリーエリア内の東京MXに関しては条件が特殊であるため、視聴保証外とさせていただいております。
BSアンテナではBS右旋(従来からのBS放送)放送、110度CS放送に加え、4K8K(BS左旋、CS左旋)放送も受信可能です。ただし4K8K放送を視聴されるには対応チューナーもしくはチューナー内蔵テレビが必要になります。
なおBS、110度CS(スカパー!)、4K放送の一部は有料放送となり視聴には別途契約が必要となります。
見落としがちですが、BS/CSは多チャンネル放送で、リモコンの数字ボタンではチャンネル数に足りていません。
初期状態ではリモコンボタンに割り振られていないDlifeもBSアンテナを設置すれば無料で視聴できるチャンネルです。
リモコンの1でNHK BS1を表示し、チャンネルを一つ戻すボタン(下向きの▼など)を押すとみられる場合が多いです。またリモコンの使わない数字ボタンに登録することもできるので、WOWOW[BS9]やSTAR channel[BS10]などを契約していない場合は、そのボタンに割り振っておくのもいいでしょう。

工事のご依頼やお問い合わせはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
常時20種類以上のアンテナを準備しております。
アンテナの種類によっては追加料金がかかる場合があります。

上記写真以外にも多くのアンテナのご用意があります。
ブースターは日本アンテナ、DXアンテナ、マスプロ電工、サン電子からお選びいただけます。
標準では地デジブースターの場合日本アンテナのN42DU2もしくはDXアンテナのBU433D1、地デジ/4K8KBSブースターの場合日本アンテナのNSB42DSUEが標準となっています。
それ以外の機種は追加料金がかかりますがご指定可能です。
弊社では一般的に使われているS5CFBというアンテナケーブルよりも更に性能の高い3重シールドタイプを使用しています。JIS規格には定められていませんが通称S5CFBTなどと呼ばれるものです。
また被覆についても耐候性の高いものを選んでおりますので、数年で表面がボロボロになるようなものではありません。
色は薄灰色(白に近い色)もしくは黒をお選びいただけます。
他にお手持ちの材料を使用したいなどのご要望がありましたらお気軽にご相談ください。