スターリンクケーブルの先端は、硬質プラスチックのコネクションヘッドになっています。この幅が16mmあることから、16mmの内径の管には通りません。
スターリンク純正別売りの「石造壁配線キット」には直径19mmのドリルビットが付属されていることから、19mmの穴を通ることがわかります。
ただし、長い配管にケーブルを通すときには、ガイドワイヤーなどを使う必要があることから、内径には十分な余裕があることが好ましいでしょう。
なお、内径が17mmのPFS-16にもケーブル先端は通りませんでした(自社調べ)
この実験結果から、19mmの穴でも通すのはそれほど簡単なことではなさそうです。
まっすぐの塩ビ管などであれば柔らかいケーブルも通せるかもしれませんが、PF管やCD管にケーブルを通すときにはガイドワイヤーを使います。
最初から細い針金が挿入されている場合もありますが、そうでない場合はあとから下の写真のようなガイドワイヤーを挿入し、ケーブルに結び付けて引っ張ります。
古河電工のCD管、PF管のサイズは以下のようになっています。
■特長
■仕様
品 番 | 内径(d) (mm) |
外径(D) (mm) |
長さ/把 (m) |
把の大きさ(約mm) | 質量/把 (約kg) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
内 径 | 外 径 | 幅 | |||||
CD-14 |
14 |
19 |
50 |
420 |
555 |
180 |
3 |
CD-16 |
16 |
21 |
50 |
420 |
570 |
195 |
3 |
CD-22 |
22 |
27.5 |
50 |
420 |
620 |
245 |
5 |
CD-28 |
27 |
34 |
30 |
420 |
600 |
240 |
4 |
CD-36 |
35 |
42 |
30 |
420 |
650 |
290 |
5 |
■概要
■仕様
品 番 | 内径(d) (mm) |
外径(D) (mm) |
長さ/把 (m) |
把の大きさ(約mm) | 質量/把 (約kg) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
内 径 | 外 径 | 幅 | |||||
PFS-14 |
16 |
21.5 |
50 |
420 |
575 |
195 |
4 |
PFS-16 |
17 |
23 |
50 |
420 |
590 |
215 |
4 |
PFS-22 |
24 |
30.5 |
50 |
420 |
640 |
270 |
6 |
PFS-28 |
30 |
36.5 |
30 |
420 |
620 |
260 |
4 |
PFS-36 | 38 | 45.5 | 30 | 420 | 670 | 320 | 6 |
PFS-42 | 42 | 52 | 30 | 420 | 810 | 250 | 7 |
PFS-54 | 53 | 64.5 | 30 | 420 | 900 | 280 | 10 |
■概要
■仕様
品 番 | 内径(d) (mm) |
外径(D) (mm) |
長さ/把 (m) |
把の大きさ(約mm) | 質量/把 (約kg) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
内 径 | 外 径 | 幅 | |||||
PFD-16 |
16 |
23.0 |
50 |
420 |
590 |
215 |
9 |
PFD-22N |
22 |
30.5 |
50 |
420 |
640 |
270 |
12 |
PFD-28N |
28 |
36.5 |
30 |
420 |
620 |
260 |
8 |
PFD-36N |
36 |
45.5 |
20 |
420 |
660 |
220 |
8 |
PFD-42 | 40 | 52.0 | 10 | 420 | 620 | 210 | 5 |
PFD-54 | 52 | 64.5 | 10 | 420 | 670 | 250 | 6 |
画像および寸法表等の資料は古河電工ウェブサイト(https://www.furukawa.co.jp/)から転載しております。
第2世代スターリンク(レクタングルタイプ)のパイプアダプターは以下よりご購入可能です。
※スターリンクアカウントでログインが必要。
https://shop.starlink.com/products/jp-consumer-mount-pipeadapter-gen2
「E515747-VN」は、おそらく製造元の製品番号や識別コードです。「VN」は製造国または製造地域の略号として使用されることがあり、このケーブルがベトナムで製造された可能性があります。なお「E515747」という型式のケーブルが2019年にUL認証を取得したとWider Wire & Cable社のページに掲載されています。
同じページには2021年3月、ベトナムに多国籍企業を設立したとも書いてあります。
中国のこの企業のケーブルで間違いないようです。(4月28日追記)
「C(UL)US」は、このケーブルがアメリカとカナダの安全基準に準拠していることを示しています。UL(Underwriters Laboratories)は、独立した製品安全認証機関であり、C(UL)USマークは米国(US)とカナダ(C)の両方のUL基準に適合していることを示しています。
「CMX」とは、「Communications Limited Purpose」の略称で、最低限の耐火定格要件を満たしているケーブル規格です。この規格は、UL 1581 VW-1のテストによって標準化されています。通常、CMR定格のケーブルには、屋内、屋外、または直接地中埋設用のUL定格オプションが付与されます。そのため、ジャケット素材を選択する際の重要な考慮事項は、UV耐性です。CMXケーブルは、PVCやPEまたは非PVCのリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)ジャケットなどを使用しており、耐UVおよび耐候性を保証します。
このケーブルのは屋外PVC ULタイプCMR認証済みだそうです。つまり外装はPVC(ポリ塩化ビニル)です。
「OUTDOOR-CMR」は、ケーブルの耐火性能や炎上特性を示すランクです。「CMX」は、通信ケーブルの最も低い耐火ランクであり、主に屋外や住宅用途に使用されます。「CMR」は、「Communications Multipurpose Riser」の略で、建物の階をまたいで垂直に設置されるケーブルを示します。この表記は、ケーブルが屋外でも室内のライザー用途でも使用できることを示しています。
「FTP」は、「Foiled Twisted Pair」の略で、アルミニウムのシールドで覆われたツイストペアケーブルであることを示しています。「75°C」は、このケーブルの耐熱性が最大で75度であることを示します。「4PR」は、「4 Pairs」の略で、4組のツイストペアが含まれていることを示しています。「26AWG」は、「American Wire Gauge」の略で、ケーブルの銅線の太さを示しています。このケーブルの銅線の太さは約0.4mmで、AWGの値が小さいほど、ケーブルの太さが大きくなります。
また、屋外対応ケーブルのシースには、耐候性や紫外線(UV)耐性が求められます。「PVC」や「PE」などの素材が使われることがありますが、CMXケーブルであることから「L-LDEP」(Linear Low Density Polyethylene:リニアポリエチレン)ではないかと考えます。(これは後日ケーブルメーカー※
元々スターリンクビジネスとも呼ばれていましたが、現在はハイパフォーマンスモデルと名称が変わっています。
しかしそれだけにケーブルも標準キットに比べてスペックが高くなっています。
生産国表記は判別できませんでしたが生産メーカー名としてFIT HON TENGと刻印が入っています。
どうやら標準モデルとは別のメーカーが生産しているようです。
その他に耐熱温度が105度、同線の太さは22AWGから0.644mmであることがわかります。
スターリンクのアンテナは、北方面の空が開けている場所に設置するのが一般的です。具体的な設置場所は以下の4つがあります。
地面に設置する場合、もちろん原則として土地の所有権や使用権に問題がないことが大前提ですが、固定をするのか一時的に仮置きするのかによっても異なります。
スターリンクキットに付属の自立スタンドの足の先端には小さな穴があります。この穴に細いペグ(テントなどを固定するときに使う杭)などを打ち込んだり、地面に打ち込んだペグと結び付けるのもいいでしょう。またはペットボトルなどに水を入れた簡易的な水嚢や、大きめの石などを重りにしてもいいかもしれません。
建物の屋根や屋上に設置する場合、建物の構造や強度を考慮して設置する必要があります。また、設置する建物が高い場合は、風の影響を受けやすく、強風の日にはアンテナが倒れる可能性があるため、注意が必要です。
屋根の上の場合はBSアンテナなどを設置するような強度の強い屋根馬と呼ばれる脚を使い、これを四方から十分な強度のワイヤーで固定し、この屋根馬の上にアンテナを連結させる方法があります。ただしテレビアンテナと異なり、スターリンクのアンテナは本体自体が自ら動いたり、BSアンテナに比べて雪が積もりやすい角度になることが多いことなどから、ワイヤーの固定方法には十分な配慮が必要です。テレビアンテナの設置ではあまり見かけませんが、ターンバックルと言う金具などを用いた固定方法がおすすめです。
建物の外壁やバルコニーのフェンス・手すりに設置する場合、建物の構造や強度を考慮して設置する必要があります。
建物の外壁の場合、アンテナ本体は軒下ではなく軒よりも高い位置まで上げる必要があります。標準の第2世代のアンテナ(レクタングルタイプ)は重量が3㎏弱あるため、しっかりとした設置が必要です。
同様にフェンスなどに固定する場合、固定強度も注意しなくてはいけませんが、フェンス自体の強度もしっかり考慮する必要があります。
自立柱(ポール)に設置する場合、地盤やポールの強度を考慮して設置する必要があります。また、ポールの高さが高い場合は、風の影響を受けやすく、強風の日にはアンテナが倒れる可能性があるため、注意が必要です。
スターリンクから純正のポール(グランドポールマウント)も発売されていますが、日本国内ではパナソニックSPTからスッキリポールやカラーEポールと言うものも発売されています。スターリンク用ではないのでこのポールにアンテナを設置するには別途部品が必要になりますが、ポール自体には倒壊しづらくするためのオプションの他に、長さやカラーバリエーションもあり
以上がスターリンクのアンテナの主な設置場所についての説明です。ただし、条件によってはそれぞれの設置場所で細かく場所が分かれる場合があります。
クラウンクラウンはスターリンクの取付工事の実績が多く、施工に必要な電気工事業の登録もあり安心して工事をご依頼いただけるように努めています。
工事料金表も公開しておりますので是非ご確認ください。
スターリンクの標準的なアンテナキットは2025年4月12日時点で55,000円です。
消費税や送料が別途かかっていましたが、現在は消費税・送料込みの金額になっています。
月額費用についてはこちらのページでまとめています。
スターリンク月額費用が4,600円の新プラン開始
スペースX(Space Exploration Technologies Corp.)は、アメリカの宇宙開発企業で、イーロン・マスク氏が創設しました。スペースXは、再利用可能なロケット技術の開発と、宇宙輸送サービスの提供に注力しています。
スペースXは、宇宙産業の革新的な手法を取り入れており、宇宙開発のコストを大幅に削減することを目指しています。再利用可能なロケットの開発により、ロケットの部品や設備を再利用することで、従来の使い捨て式のロケットに比べて宇宙輸送のコストを大幅に削減することに成功しています。
スペースXは、宇宙輸送サービスの提供に加え、スターリンクという衛星インターネットサービスの提供も行っています。スターリンクは、高速かつ安価なインターネット接続を提供することを目的に、数千個の衛星を軌道上に配置することで、地球上のどこにいても高速かつ安定したインターネット接続を提供することができます。
スペースXは、宇宙開発に関する先進的な技術を開発することで、人類の宇宙探査や、宇宙ビジネスの発展に貢献しています。