八木式アンテナの場合は一般的なデザインアンテナよりも指向性が強いため、上の写真のように複数のアンテナを設置することが多いです。
指向性が強いと電波を受信する範囲が狭くなるため、他から跳ね返ってくるノイズに強い反面、このように複数のタワーからの電波を同時に受けるのには向いていません。
こういった無指向性アンテナも以前は販売されており、屋根裏に設置することで360度から同時に電波を受信することができました。
実際には若干の指向[特性]があり、一番電波のバランスのいい向きに回転させて設置する必要がありました。
他にもデザインアンテナを複数設置してスカイツリー+ローカル局受信を行う場合もあります。
埼玉県内にもスカイツリー以外の電波塔から地デジを受信するエリアがあり、そのエリアの場合は一つのアンテナで広域放送、NHK、テレ玉が受信できます。
※周辺環境によりそもそもアンテナでの受信が難しい場所もあります。
まず原因を特定して対処していきますが、場合によって原因となりうるところを一つずつ対処して繰り返し確認する必要があります。
これらのエラーの原因の多くはテレビまで十分な電波が届いていない、もしくは全く届いていないという状態です。
以下の手順に従って原因を特定し、その原因に応じて対策を講じる必要があります。
電波が十分に届いていないが、少し反応がある場合です。
天候不良が原因の場合は、天候が回復すれば元に戻ります。ただし頻繁にこのエラーが出る場合は天候以外に根本的な解決方法が必要と考えられます。
電波が全く届いていません。
設備や配線に問題があると考えられます。
配線が抜けてしまった場合などもこの表示が出ます。
ブースターに問題があることも多いです。
【現在、このチャンネルは放送を休止しています。】といった表示が出ると思いますが、表示の通り放送休止中のチャンネルで表示されます。
ただし、電波が弱い時にも表示される場合があるため、場合によって設備や配線の見直しや天候回復を待つ必要があります。
アパートやマンションの場合は、建物にBSアンテナが設置されているか確認しましょう。
写真のようなアンテナ端子の場合、絶対BSは映らないというわけではありませんが、非常に電波が悪くなります。
このタイプのテレビ端子は交換しましょう。
他の部屋やテレビで確認できる場合は、そこではどうなっているか確認しましょう。
他のテレビに問題がなければ、問題は部屋かテレビ配線、テレビ本体のいづれかに問題がありそうです。
基本的なところではテレビ裏のBS端子にアンテナケーブルが接続されているか確認しましょう。
まれにBS端子にアンテナケーブルがつながっていない場合でも映ってしまうことがありますが、原則としてつなげる必要があります。
また分波器を使用している場合、二本に別れたケーブルは地デジ用とBS用となっています。これが逆につながっている場合も受信不良につながります。
分配器の場合はどちらの線も地デジ+BS混合となっているため、どちらの線をつなげても大丈夫です。
レコーダーをつなげている場合は、レコーダーとの配線間違いがないかも確認してみましょう。
つなぎ方としては、壁端子からつないだ線に分波器(もしくは分配器)がつながり、レコーダーの入力端子(IN、もしくはアンテナから入力、などと書かれている場合があります)につながります。レコーダーの出力端子(OUT、もしくはテレビへ出力などと書かれている場合があります)からテレビのアンテナ端子につなげるのですが、この時点でレコーダーの地デジ端子からテレビの地デジ端子、レコーダーのBS端子からテレビのBS端子につなげるようにしましょう。
テレビの配送時に配送員の方が家でアンテナ線を加工してくれることはよくありましたが、古いタイプのコネクター(整合器付きコネクター)を使用している場合は配線を取り換えてみましょう。
ふたを開けてみると中の配線が接点不良を起こしている場合があります。
引っ張られるとすぐに不良となる可能性があることと、4K8K放送に関しては電波干渉の可能性があるため使用は非推奨となります。
今まで見えていたBSチャンネルが見えなくなった場合、電波を遮る障害物ができた可能性があります。
以下のような事例があります。
上記等の場合、どかせるものはどかすか、しばらくたてばなくなるものの場合(足場など)は撤去されるまで待つ、アンテナを移設するなどの対処が必要です。
BSアンテナに雪が積もっている場合に電波がうまく受信できないことがあります。
BSアンテナからテレビまで直接配線(一本のアンテナ線をBSアンテナ~テレビ間で接続)した場合、テレビからBSアンテナへ電気を送る必要があります。
BSチューナー内蔵のテレビはどれもメニュー画面などからBSアンテナ電源のON/OFF(入・切)切り替えがあるので、これをONにする必要があります。
レコーダーを介している場合は、同様にレコーダーのBS電源をONにし、テレビのBS電源はOFFにします。
ブースターを使っている場合やマンションの共同アンテナの場合はこれらの設定は必要ありませんが、必要ないのに電源をON状態にしていると不具合が起きる場合があります。
2カ所以上に分配している場合も、必ずBSアンテナに電気が流れている必要があります。
トラブルの起こりやすい事例ですが、リビングでBSを見ている時は子供部屋でもBSが見ることができるのに、リビングのテレビを消したり地デジにかえると子供部屋のBSが消えてしまう、などと言った場合です。
この場合、リビングのテレビからのみBS電源が作動している状態なので、子供部屋からも電気を流すか、常にBSに電気が流れている状態にするかのどちらかです。
テレビのBS電源は省エネのため、BSを視聴していない(チャンネルをBSに合わせていない)ときには送電を止めてしまう場合があります。
テレビのBS電源メニューで【入・切】ではなく【連動・切】などの表記になっている場合はそのようになります。
レコーダーを使っている場合、レコーダーには常に電気を流すモードがあるため、レコーダーのBS電源をONにすればいいでしょう。
また、使用している分配器が【1端子電流通過型】の場合、電気を流せるのが一カ所(先ほどの例ではリビング)のみとなっています。
リビングのテレビやレコーダーから常にBS電源が送ることができれば問題ありませんが、そうでない場合は分配器を交換するか、ブースターなど電気を送ることのできる機器を別途設置する必要があります。
BSアンテナからテレビまで直接配線している場合を除いて、多くの場合で配線をどこかでジョイントしています。
屋外ジョイントについては防水用コネクターを使用して防水テープを巻くのが一般的ですが、コネクターが防水用でない場合や防水テープの代わりにビニルテープを巻いただけの場合は数年後に水が入ってジョイント部分が腐って断線してしまう場合があります。
またアンテナ線自体に傷がついた場合、傷から侵入した水がジョイント部分に入ってしまう場合もあります。
雪の重みや強風でアンテナ線が引っ張られてしまった場合、ブースターにささっているアンテナ線が抜けてしまう場合があります。
遠くからでもすぐ見てわかる場合もあれば、接続部分の防水キャップを外してみないとわからない場合もあります。
アンテナが設置されていない場合、自宅に個別にアンテナを設置していいか、実際に設置できるかを確かめましょう。
BSアンテナの設置位置の目安としては、午後2時前後に充分直射日光が当たっている場所です。
具体的には春分の日、秋分の日の2時ごろに陽が当たっている場所です。
古いテレビ端子はBSの電波を著しく弱めてしまうことがあるため、古い端子は交換することをお勧めします。
2019年竣工の建物でも4K8Kに正式に対応しているアンテナ端子ではない場合も多くあります。ただし対応していないものでも十分に受信できる場合がありますので、4K8Kを視聴するために交換する場合は、実際に電波を測定して弱かった場合にとどめた方がいいかもしれません。
ただしテレビ端子の接続部分が直付けタイプで、電波漏洩のリスクがある場合は取り換えた方がいいでしょう。
レコーダーによっては、前項のように接続することで大幅に電波を弱くしてしまう事例があります。
初期不良なども考えられますが、その判断は非常に難しいと言えます。
まずは壁のテレビ端子から直接テレビのBS端子につなげてみることで、変化がないか確認しましょう。
これで問題なく映る場合は、レコーダーに原因がある場合も考えられます。
ただし、それ以外に使用しているケーブルに問題があるのかもしれません。
分波器を使用している場合はBS用の線と地デジ用の線の繋ぎ間違いをしないように気を付けます。
レコーダーを同時接続する場合は、分配器を使ってレコーダーとテレビそれぞれに配線する方法と、分配器を使用せずにレコーダー経由で配線する方法があります。
後者の方が配線もすっきりして使用する材料も節約できますが、この方法で受信が悪い場合は前者の方法に切り替えることで問題が解決することもあります。
前項でも触れたように、レコーダーが影響している場合は分配器を使用して配線してみましょう。
アンテナ線の先端コネクター(接栓)をきれいに取り換えることで電波損失が劇的に改善する場合があります。
プロ以外はケーブルそのものを新しくしてしまった方が簡単で確実です。
1端子電流通過型の分配器が原因となる場合、全端子電流通過型の分配器に変更します。
屋外には屋外用を使用しないと、分配器は錆びて使えなくなってしまいます。
上の写真は実際にあった事例で、紫外線で劣化した場所から水が入り、中の配線が錆びて切れてしまっていました。
新たに障害物ができてしまった場合はアンテナを移設しましょう。
ただし本当に移設が必要なのか、また移設時にきちんと設置できるかなどプロに頼んだ方が確実です。
またビルの陰になって受信ができなくなった場合は、ビルの管理者に相談すると移設費用等を負担してもらえる場合もあるようです。
ブースターを設置することで、BS電源を確保することが可能です。
ただしブースターも電源が必要になりますので、先ほどの事例で言うとブースター本体を分配器の1次側(分配器の上流でBSアンテナ側という意味)に設置し、ブースター電源をリビングに設置するといいでしょう。
ブースターを使用する場合は地デジと混合することで、もとからある壁面テレビ端子からBSの電波を流すこともできます。
ただし、壁の中の配線などによって映らない場合もあります。
壁の中に通っているアンテナ線が非常に古いものであったり、屋根裏や点検口などにある分配器が最新のものでない場合、BSの一部または全部の電波が途中で消えてしまいます。同様に壁のテレビ端子が古い場合も、そのテレビ端子が電波を遮ってしまう場合があります。
クラウンクラウンでは電話による無料カウンセリングをはじめ、アンテナ修理(手直し)なども数多く手がけています。
お気軽にご相談ください。
点検の際に必要な工具もしくはあると便利な工具には以下のようなものがあります。
工事のご依頼やお問い合わせはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
BSの無料放送として放送大学がありますが、放送大学は1局最大3チャンネルとカウントしています。
BSNHKは原則として2局2チャンネルですが、まれに3チャンネル放送を行うこともあるため3チャンネルとカウントしています。
WOWOWは3チャンネルとしてカウントしています。
BSアンテナを設置すると、上記のように多くのチャンネルが受信できます。
BSアンテナからテレビまでの配線や施設により、いくつかのチャンネルはテレビで受信できない場合があります。
また有料チャンネルは別途有料契約を結ばないと視聴できません。
4K8K放送は対応チューナーがないと視聴できません。
BS放送は1984年にアナログ試験放送を開始したのち、BSデジタル化、110°CS統合化などと段階を追って規格が変更されています。
そのため、既存施設の施工年によっては現在の規格(3.2GHz規格)に対応していないことが考えられます。
BSアンテナとブースターが対応していない場合はその時点で多くの4K放送と8K放送は受信できませんが、アンテナとブースターが対応しており、分配器、アンテナ線、テレビ端子、分波器などが対応していない場合でも状況によっては受信できる場合があります。
なお、一部のBS4K放送は既存のBS/110°CSの規格内で放送が開始されたため、3.2GHz規格に対応していなくても問題なく受信できる可能性があります。※あまり古い設備だと受信できない場合もあります。
NHK衛星契約が必要ですが、契約前でも視聴することができます。
無料チャンネル無し
工事のご依頼やお問い合わせはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
屋根上のアンテナが倒れてしまった場合は、早急な撤去・手直しが必要です。近隣の方や屋根瓦への被害も考えられます。倒れてしまっても電波が受信できている場合もありますが、早急な処置をお勧めします。
電波が弱いのを承知して工事を行ったため、実際にほとんど映らなくても対応してもらえなかったという事例が実際にあります。ですが、工事方法を変えると問題なく受信できる可能性があります。
弊社でよくある手直し事例です。
見栄えをよくする以外に、BSアンテナがお隣との境界をまたがってしまってトラブルになりそう、などといった内容も承っております。
工事が終わってみたら見た目が気に入らなかったという場合、内容に応じて別プランでのご提案やアンテナの移設、ケーブルの再配線などを行うことが可能です。
特定の条件がそろえば、弊社工事料金から一定額の割引などを行っております。
遠方出張料金以外の初回現地調査が無料となります。
なお、お伺いの際に前述した必要書類のコピーもしくはお写真の提出をお願いしております。
※ローカルチャンネルの受信不良(専用のアンテナを未設置の場合)など弊社でも保証対象外の調査は有料となります。
一部施工会社によっては伝票、保証書、領収書等を発行していない場合があります。その場合、メールのコピーなどで対応させていただける場合があります。
一部を紛失、破損してしまった場合も同様です。
地デジアンテナと同様にBSアンテナも隠してしまいたい、というご要望をいただくことも多くあります。
意匠的(見栄えなど)でどうしてもということもあるかともいますが、NHKの受信料の関係で隠したいというご要望の場合はあまりお勧めいたしません。
ベランダの中に隠す場合でも設置場所は限定されてきます。
基本的には春分の日もしくは秋分の日の午後2時ごろに太陽の光が当たっている場所に設置が可能です。
※そのタイミングでほぼ太陽と重なる位置に衛星があるため。
BSアンテナはベランダ内の足元に取り付けができる場合もありますが、ベランダの奥行きがない場合や庇が大きくかぶっている場合や南西側の建物がすぐ近くに建っている、もしくは高さがあるなど、状況によっては取り付けができません。洗濯物を干すと見えなくなってしまうということも起こりえます。
BSアンテナを設置する際に気を付けなくてはいけないのは、金具からアンテナの先端までは最大で70cm程度となりベランダ内ではかなりスペースを占有してしまうことです。
完全に外から見えないとまではいいませんが、エアコンの室外機の上など、デッドスペースになってしまう場所に取り付けることも可能です。
ただし、エアコン工事の際には邪魔になることや、エアコンの大きさによって取り付けられる高さも変わりますので、工事の順番にはご注意ください。なお、将来エアコンを入れ替える際に、エアコンのサイズが変わると設置できなくなる恐れもありますので、その点も充分ご考慮いただく必要があります。
それらを踏まえ、取り付け位置は十分ご検討いただくことをお勧めいたします。
以下の事例はケイアイスター不動産の事例ですが、地デジアンテナは屋根裏へ設置し、BS/CSアンテナをバルコニー足下に設置したため、屋外からはアンテナが全く見えない設置になりました。
玄関の庇の上などに手すり壁のような立ち上がりがあり、ベランダのように壁に囲われたスペースが作られている場合があります。
梯子を掛ければ上ることもでき、アンテナを設置することも可能です。
ただし気を付けなくてはいけないのは大雪が降った場合です。
ベランダとは異なり通常手入れをすることができませんので、大雪が降った際も雪を除去するのが難しくなります。
BSアンテナの先端部分(コンバーター)が雪に埋もれてしまうと、コンバーター部分の故障や接続部分の錆びによる断線などのリスクが高くなります。
床面からある程度の高さを持たせた場所への取り付けが必要になりますのでご注意ください。
BSアンテナはおおよそ南西に向けて設置するので、南や西が正面の建物では正面につけると目立ちやすくなる場合もあるでしょう。
条件は限られますが、場合によっては北や東面でも屋根越しにBS電波を受信するような取り付け方もできます。
相することで目立たないように設置できる場合もあり、状況によってはお勧めの取り付け方法です。
せっかくクールな外観の家を建てたのに白いアンテナが浮いてしまってみっともないのでは、ということもあるかと思います。
この場合は黒いBSアンテナを設置することで解決できるかもしれません。
先に紹介した画像でも黒いBSアンテナを設置していますが、弊社では黒いBSアンテナを標準価格で取り扱っています。
上記写真のBSアンテナは日本アンテナの45SRLSTBです。このアンテナは現在廃番となってしまっていますが、後継機種として45SRLBというアンテナが出ています。
黒い外観の建物だとセットで取り付けても仕上がりはきれいになります。
地デジの電波が悪くなければ、このように一つの金具でBSアンテナと小型のデザインアンテナを設置することができますが、白でも黒でもそろえることが可能です。
地デジアンテナの電波がいい場所とBSアンテナの設置可能位置が異なる場合はそれぞれのアンテナを別の場所に設置することも可能です。
BSアンテナを設置した場合はNHKの受信料は衛星契約料金となります。
1年分の料金は24770円~(2019年7月現在の価格)となっており、支払い回数、方法によって異なります。
地上波放送のみの地上契約の場合は13990円~となっており、1月に約900円の受信料料金アップとなります。
地デジアンテナとBSアンテナが別の場所に設置されていることによりBSアンテナの存在を隠すことはできるかもしれませんが、私共では一軒一軒よく見ればBSアンテナが設置されているかどうかはほとんどの場合判別することができます。
NHK受信料については賛否がありますが、弊社といたしましてはNHKに見つからないことを第一の理由とした取り付け方はお勧めしておりません。
ベランダの利用スペースが狭くなったり、BS放送の受信が不安定になるなどは避けたいと考えています。
室内用アンテナ受信キットなども売っています。
屋外にどうしても設置することができない場合などに利用することができるものですが、少しずれると映らなくなる、邪魔になるなどのデメリットもあるのでよく考えて利用しましょう。
弊社では取り付けのサポート対象外です。
最近の家庭用BSアンテナのほとんどがオフセット型というアンテナで、反射板(ディッシュ)の下から伸びたアームの先端に電波を受信して変換するコンバーターが設置されています。
以前はセンターフィード型と言って反射板の中心から受信機が伸びた形状をしているもので、業務用のアンテナなどではよく見る語りです(ディッシュの周りから支えるタイプの場合もあります)。
同じ大きさの反射板で比べた場合センターフィード型の方がオフセット型よりも高性能です。また受信機の先端をまっすぐ衛星に向けるため、受信できる場所を探しやすいという利点もあります。
ですが現在はほとんど国内では販売されていないようです。
屋外で設置する場合、オフセット型に比べて上を向くために雪が積もりやすいなどの理由もあってあまり使われなくなってしまいました。
他にもフラットタイプ型のBSアンテナもあります。これは面全体を受信器にしたものです。
キャンピングカーやボートなどで使われるようなもので、高価なものがほとんどですね。