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設備工事業界に眠る宝:消費者が気づかないその価値と掘り起こす方法

設備工事業界に埋まった宝

他者を批判せず、業界や消費者の利益のために様々なことを伝えたいと思っています。消費者に賢い選択をしていただきたいという思いからです。しかし、「賢い選択」という表現が偉そうに聞こえるかもしれません。

目立っていて売り上げが伸びている企業が違法工事を行っていたり、消費者の本当の満足度が低い場合、それに気づいてもらわないと業界全体が良くなりません。約20年間、このことを考えてきました。特に、前職の下請け業者さんとの会話が大きなきっかけでした。

口コミも批判的なものは削除されてしまいますし、消費者が賢くなるのは自分が失敗した時が多いです。そのため、リピート客の少ない業界では改善が難しい状況です。家を建てるような、一生に一度の大きな買い物でも、消費者はいろいろ調べても悪い業者に当たることがあります。情報を求めると仲介業者に騙されることもあります。

先日、お客様から「松本さんは成功しますよ!これからは人ですから」と言っていただきました。私もまだまだ足りないことだらけの人間ですが、仕事や業界に対する情熱は汲み取っていただけたのかもしれません。

書きながら思ったのは、職人をフィーチャーすることと、その会社(や個人事業)が適法に工事をしていることの二つを紹介することが重要だということです。人柄は良いけれどいい加減なことをする場合もあれば、会社はしっかりしているがスタッフが少し問題がある場合もあります。しかし、設備工事業などの中小零細企業には、両方を兼ね備えているところもあります。どうしても、広告に限らず宣伝が上手な企業に仕事が集まりがちな状況を何とか改善していきたいです。

前職の経験は、私の現在の考え方や取り組みに大きな影響を与えました。家電量販店の下請け業者として、多くの工事を担当し、クレーム処理や手直しに奔走する中で、業界の課題を痛感しました。特に、ある日事務所での雑談が印象的でした。「サラリーマンやってみたいな」と話す同僚の言葉に続けて、「サラリーマンやれてたらこんな仕事やってねーよ」という発言を耳にし、非常にショックを受けました。この仕事に誇りを持っていた私は、業界に対する意識を変える必要があると強く感じました。

また、ダイキンのエアコン工事研修で指導官が量販店の工事業者を批判する場面や、参加していた他の工事業者が「量販店の工事会社は低レベル」と揶揄する様子にも、業界全体の評価を変える必要性を感じました。

現在、「おうちのこうじ」プラットフォームを通じて、質の良い工事会社を集め、消費者に安心して選んでもらえる環境を整えることを目指しています。このプラットフォームでは、適法で質の高い工事を提供する業者を紹介し、業界全体の信頼を向上させたいと考えています。まだシステムは未完成ですが、これを成功させることで、真に良い会社が継続的に事業を運営できるようにし、業界のスタンダードを示していきたいです。

スターリンクの取り付けにおいても、当社は国内でも有数の実績を持っています。この経験をもとに、良質な工事を全国に展開し、「おうちのこうじ」を通じて日本全国に広めたいと考えています。業界を良くすることが私の目標であり、それは手段でもあり、隠れた目標でもあります。良い会社や良い職人にスポットライトを当てることが、業界全体の向上に繋がると信じています。