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屋根裏のアンテナ配線はどうしたほうがいいのか

クラウンクラウンでは屋根裏にアンテナを設置した際、アンテナ配線はあまり固定しません。
元々ハウスメーカーが建築時に配線したアンテナ線は、梁や柱にとまっていることが多いので、本来はこうするべきなのでは?と考える方は多くいらっしゃるかと思います。
答えはNOです。
それぞれメリットデメリットもありますが、アンテナのことを一番に考えると少し余裕を持った最短に近いルートで、できる限り電線と離れた状態で配線されるのがよく、アンテナ線が変形するようなステープル(ステップル)などによる固定は極力避けたほうがいいでしょう。
ハウスメーカーの配線が柱や梁に綺麗に固定されていることが多いのは、建築中のどのタイミングで配線するかが大きく関わっています。
床や壁、断熱材なども施工されていないときに、アンテナ線や電線がぶらぶらしているのは邪魔で危険なのです。
そして電線もアンテナ線も建築時には同じ電気工事担当の方が同時に配線することが一般的です。

竣工後であれば屋根裏にどのように配線があってもあまり邪魔にはなりませんね。
ただし、屋根裏の内部を点検しようとしたときにアンテナ線が邪魔で通れないとか、機械(全館空調など)のメンテナンスの邪魔になるような配線は好ましくありません。
それらのバランスを見つつ、できるだけアンテナ配線にストレスをかけず、電波障害の置きにくい配線を行っています。
本来アンテナ線などの弱電配線と100Vや200Vの電気(強電)配線は多少間隔をあけるべきとされています。
ですがほとんどの戸建てでは、あらかじめ配線されたものの多くは弱電も強電もぴったりと寄り添いながら配線されていることが多いです。
この方が仕上がりもきれいだし、大工さんの邪魔にもなりませんね。
屋外では見た目も非常に大切なのですが、屋根裏の中など見た目が気にならないところでは、機能性を重視することが本来の施工ではないでしょうか。
綺麗に柱などに沿わせて配線すると見た目はきれいなのですが、工事会社の自己満足になってしまわないような気づかいが大切だと考えています。

途中で出てきましたが、アンテナ線を変形させるような固定や、無理に直角に曲げるようなストレスは電波の劣化やノイズの発生の原因となることがあります。
それでも電波がギリギリのところなどでなければ目に見えた影響はないかもしれませんが、知識としては理解したうえでどうするかを決めるべきでしょう。
例えばインターネット用のLANケーブルの配線などの場合は、余計なストレスや余計な長さは通信速度という誰でも計測しやすい数値で変化が起きますので、気を付ける人が多いと思います。※LANケーブルの配線工事は工事担任者という国家資格がない場合でもグレーな扱いで違法とまでは言えない場合が多いのですが、しっかり国家資格を取得した日とはこういった知識も持っているのではないでしょうか。
また電線と距離をとった方がいい理由として、電線からノイズを受ける場合があるということが想像できると思いますが、実例が思い浮かばないかもしれませんね。
機会があれば紹介しますが、とある照明メーカーの照明をONにすると一部の民放が観れなくなる、といった電波障害に4件遭遇しました。
あとは業界の知人からはエアコンを付けたら映らなくなったケースもあったと聞いたことがありますが、こちらは現地を見ていないのでどの艇の障害かはわかりません。
様々な電気機器から生じたノイズは電線を伝わって近くのアンテナ線に侵入することがあります。
これも実際に遭遇しないとなかなか信じられないことかもしれないですね。

様々な経験や特性などから考えて屋根裏などのアンテナ配線は柱に沿わせた配線をあまりやらないことにしていますが、人によっては手抜き工事のように思われるかもしれません。
見えないところでも、手抜き工事のようで気持ち悪い、という場合などはおっしゃっていただけましたら屋外配線のようにきれいに配線をとめていくことも可能です。
どんな些細なことでも気になったことは聞いてみる、頼んでみる、といったことが大切で、それができる信頼関係を築けるように我々工事業者は日々努力する必要があると思っています。

屋根裏のアンテナ配線はどうしたほうがいいのか