悔しい思いをしたことなどは、長い年月が経っても忘れられないことがあります。それが今の原動力になっていることもあるでしょう。
歳を重ねることで、同じ出来事でも見方が変わり、思い出すたびに新たな学びを得ることがあります。
今日は、ローデ・シュワルツ社がu-blox社の最新車載GNSSモジュールの検証に成功したというプレスリリースを見て、ふと昔の出来事を思い出しました。
ローデ・シュワルツとu-blox社が、中国の新しい車載GNSS仕様GB/T 45086.1-2024に対するモジュールの準拠を検証
プレスリリースの内容とは関係ありませんが、これは20年以上前に行ったテレビアンテナ工事の話です。
当時、私はクレーム担当責任者になる前で、家電量販店の工事を毎日忙しくこなしていました。おそらく25~27年前の出来事です。
家電量販店の依頼で、都内の戸建てにテレビアンテナ工事を行いました。まだアナログ放送の時代で、テレビの画面がフラットになり始めた頃だったと記憶しています。
(以前のテレビの画面が湾曲していたのを覚えていますか?)
倒れたアンテナの交換だったのか、CATV(ケーブルテレビ)からの入れ替えだったのかは記憶が曖昧ですが、新築ではない建物にアンテナを設置した気がします。もしかすると新築だったかもしれません。
ともかく無事にテレビアンテナを設置し、自宅にあったテレビを接続して受信確認を行い、作業を終えました。
数日後、量販店から「クレームになっているので至急対応してほしい」との連絡がありました。その日も予定が詰まっていたため、日程調整を申し出ましたが、「お客様が相当怒っているので今すぐ対応するように」と強く求められました。
当時、量販店の工事振り分け担当者は工事業者や配送業者に対して圧倒的な権力を持っており、「社長が今すぐ謝りに来い」と怒鳴られることは日常茶飯事でした。この時も理不尽で威圧的な対応でした。
しかし、クレーム処理においては正確な状況把握が最も重要です。話を聞くと、次のような流れでした。
工事時には電波が正常に受信できることを確認していましたが、詳細を知るためにメーカーサービス担当者に直接連絡を取りました。
すると、「リーダーの高額な計測器を使って測定したが電波は来ていなかった。工事ミスに違いない。今すぐ修理に行くべき」と強い口調で言われました。
さらに「工事業者は学歴もないから分からないだろう」とまで言われ、当時の私は悔しく感じました。
しかし、話を詳しく聞くと、「全ての部屋で測定したが、テレビが設置されている場所だけ電波が来ていなかった」とのこと。
この時点で、アンテナ工事自体には問題がない可能性が高いと考えました。
店舗には「工事ミスではなく、建物側の問題の可能性が高いが、とにかくすぐに伺う」と伝え、お客様宅へ向かいました。
現地に到着すると、お客様は「メーカーのサービスマンが数時間調べたが、工事ミスと言われた」とお怒りの様子でした。
問題の場所へ案内され、テレビ端子で電波を測定すると、確かに電波が来ていません。
壁の端子を開けると、ハウスメーカーの電気工事担当が接続ミスをしていたことが判明。
接続を修正するとすぐにテレビは映るようになり、問題は解決しました。作業時間はわずか10分程度でした。
お客様には「工事時に確認できなかった点は申し訳ありません」と謝罪し、説明を行いました。
この出来事以来、「工事後は可能な限り全てのテレビ端子を確認する」「確認できない場合はリスクを説明する」ことを徹底するようになりました。
現在でも年に1~2件は、配線ミスに遭遇します。
また、メーカーのサービスマンもお客様対応でイライラしていたのかもしれません。
しかし、責任の所在が不明確なまま理不尽な対応をされることは、施工業者にとっては大きなストレスです。
この出来事は、「自分の施工箇所だけでなく、周辺環境も含めたチェックの重要性」「他者の施工を鵜呑みにするリスク」「有名ハウスメーカーでも施工ミスがある」ことを学ぶ機会となりました。
弱電工事においては品質の差が大きく出ることもあり、当社としてはこうした課題をフォローできる存在でありたいと考えています。
部屋の食洗器が壊れてしまいました。 実は以前にも壊れたことがあり、フロントオープンの扉を分解して修理したことがあります。あれは何が壊れたのかよく覚えていませんが、大した故障ではなかったので、それほど苦労しなかった記憶があります。 以前は友達が集まることも多かったため、今の部屋には標準サイズのキッチンを設けたワンルームまたはLDKのような部屋で暮らしています。 今は巣立った娘の朝食も、このキッチンで作っていたのを思い出します。 毎日の僕の食事と猫の食事で使った食器をきれいにしてくれるコンパクトな食器洗い機はとても重宝していましたが、今回の故障はそこそこ致命的な気がしています。 排水部分に問題があるようで、エラーランプが点滅して動いてくれません。 気づくと水が溜まっていることがあり、排水が逆流しているのかもしれません。 構造は分かりませんが、排水用のポンプがあるなら、それが壊れているのかもしれません。 まずは排水を確認しようと、食洗器の下の板を外したところ、排水ホースはなく、電源だけが確認できました。 しかし、この電源工事がいい加減で、分電盤からつながる配線にはアース線が来ているのに、コンセントのアース端子はつながっておらず、食洗器のアース線もそのまま放置されていました。 この家の電気工事には他にも問題がいくつかあり、同業者として非常に残念な気持ちになりますね。
給水・排水・電気の資格も持っているので、できる範囲で自分で確認しようと思いますが、自分のことになると腰が重いですね。 30cm幅の食洗器はすでに商品としてないと聞いたので、交換する場合はキッチンを改造して45cmにするしかありません。 全体的に使いやすいキッチンなので、まずは修理できるか試してみたいと思います。 DIYは好きですが、「やりたいからやる」と「やらなければならないからやる」では、全く気分が違いますね。 今日は普段の仕事とは関係ない、ただのつぶやきでした。
当社ではスターリンクの工事など、コンセントプレートを設置してケーブル貫通用の穴をあけるときなどに防気カバーという部品を設置します。以前はオプションにしていたものですが、現在では特殊な場合を除いて標準で設置しています。これはコンセントプレートの隙間を風が通るのを軽減させる効果があり、気密性も高まり、断熱性能も若干上がるものです。
多くの場合この防気カバーを適切に取り付けるには電気工事士の資格が必要になります。
メーカーとしてはコンセントの高気密化、高断熱化のために提供しているものですが、個人的には別の用途でも利用したいと考えています。それは2月ごろの工事だったと思うのですが、雪の降っているような地域でスターリンクの工事を行っていた時です。
いつも通り既存のコンセントプレートを分解し、断熱材を傷つけないように指で動かし、その隙間で穴あけを行います。あまり知られていないかもしれませんが、コンセントユニットは電気が流れるため熱が出ます。つまり雪が積もっている屋外の気温に比べるとコンセントユニット本体ははるかに温かいのです。新築時に取り付けたコンセントのプレートの内側には一般的にコンセントボックスという箱のようなものが取り付けてあるのですが、そこには細かいゴミがたまっていることがあります。この時はいつもよりも多くほこりがたまっているように見えました。真っ黒だったので、もしかするとコンセントが内部でトラッキングを起こして焦げてしまっていたのだとしたら危険なのでどうにかしないといけないと考えました。ゴミを指でつまもうとした時に、何となく違和感がありました。それはほこりや断熱材のかけらなどではありませんでした。大きさに差はありましたが細かいその物体はどれも似たような形をしていました。指でつかんで取り出すことをやめて、養生テープで作った即席のスクレーパーで掻き出したのですが、元は何かの生き物だったようです。要するに小さい虫の死骸だったわけですが、ものすごい量だったのです。数えはしませんでしたが、10匹どころではなかったです。外壁に面したコンセントプレートは建物全体で10個以上はあったと思いますので、それらすべてが同じような状況だったかもしれません。
仕事モードだと、心を殺して作業を行うことができますが、プライベートで突然目にしたらくじけそうな光景でした。これが防気カバーを付けた場合、電線自体も熱を出すことは間違いないですが、それよりも発熱するコンセントユニットは防気カバーで阻まれて虫が近づけなくなります。近づいてきたとしてもそこから室内に侵入されるリスクは低減します。
以前アンテナ工事で訪問したお客様から、屋外から引き込まれているPF管(主に光ケーブルなどを通すための配管)のすべての入り口と出口をパテで埋めてほしいというリクエストをいただきました。虫が大の苦手で、そういった侵入経路があると思うだけで怖くなってしまうそうです。気持ちはとても分かりますので、追加費用をいただいて梯子を立てて屋外の配管入り口を埋めました。その後屋内の配管出口もパテで埋めました。この出来事は仕事においてもインパクトが大きく、その後隙間についての認識が大きく変わりました。穴を開けたところや貫通部分は、気密性を高めれば虫も通れないと考えるでしょうが、貫通穴部分以外も塞いだ方がいい場所が見つかることもあります。大したことではないかもしれませんが、視点が増えることは工事の品質も向上する要素だと感じます。長年やっていても常に勉強になる出来事に遭遇するのはとても楽しいですね。
参考リンク: パナソニック|ワイド21シリーズ防気カバー
他者を批判せず、業界や消費者の利益のために様々なことを伝えたいと思っています。消費者に賢い選択をしていただきたいという思いからです。しかし、「賢い選択」という表現が偉そうに聞こえるかもしれません。
目立っていて売り上げが伸びている企業が違法工事を行っていたり、消費者の本当の満足度が低い場合、それに気づいてもらわないと業界全体が良くなりません。約20年間、このことを考えてきました。特に、前職の下請け業者さんとの会話が大きなきっかけでした。
口コミも批判的なものは削除されてしまいますし、消費者が賢くなるのは自分が失敗した時が多いです。そのため、リピート客の少ない業界では改善が難しい状況です。家を建てるような、一生に一度の大きな買い物でも、消費者はいろいろ調べても悪い業者に当たることがあります。情報を求めると仲介業者に騙されることもあります。
先日、お客様から「松本さんは成功しますよ!これからは人ですから」と言っていただきました。私もまだまだ足りないことだらけの人間ですが、仕事や業界に対する情熱は汲み取っていただけたのかもしれません。
書きながら思ったのは、職人をフィーチャーすることと、その会社(や個人事業)が適法に工事をしていることの二つを紹介することが重要だということです。人柄は良いけれどいい加減なことをする場合もあれば、会社はしっかりしているがスタッフが少し問題がある場合もあります。しかし、設備工事業などの中小零細企業には、両方を兼ね備えているところもあります。どうしても、広告に限らず宣伝が上手な企業に仕事が集まりがちな状況を何とか改善していきたいです。
前職の経験は、私の現在の考え方や取り組みに大きな影響を与えました。家電量販店の下請け業者として、多くの工事を担当し、クレーム処理や手直しに奔走する中で、業界の課題を痛感しました。特に、ある日事務所での雑談が印象的でした。「サラリーマンやってみたいな」と話す同僚の言葉に続けて、「サラリーマンやれてたらこんな仕事やってねーよ」という発言を耳にし、非常にショックを受けました。この仕事に誇りを持っていた私は、業界に対する意識を変える必要があると強く感じました。
また、ダイキンのエアコン工事研修で指導官が量販店の工事業者を批判する場面や、参加していた他の工事業者が「量販店の工事会社は低レベル」と揶揄する様子にも、業界全体の評価を変える必要性を感じました。
現在、「おうちのこうじ」プラットフォームを通じて、質の良い工事会社を集め、消費者に安心して選んでもらえる環境を整えることを目指しています。このプラットフォームでは、適法で質の高い工事を提供する業者を紹介し、業界全体の信頼を向上させたいと考えています。まだシステムは未完成ですが、これを成功させることで、真に良い会社が継続的に事業を運営できるようにし、業界のスタンダードを示していきたいです。
スターリンクの取り付けにおいても、当社は国内でも有数の実績を持っています。この経験をもとに、良質な工事を全国に展開し、「おうちのこうじ」を通じて日本全国に広めたいと考えています。業界を良くすることが私の目標であり、それは手段でもあり、隠れた目標でもあります。良い会社や良い職人にスポットライトを当てることが、業界全体の向上に繋がると信じています。
こんにちは。クラウンクラウンの松本です。
昨日はここ一年で何度も訪れている長野県軽井沢町でスターリンクの取付工事でした。もう3月も中旬に差し掛かるというのに、軽井沢はいたるところに雪が残っていましたね。
しかも思っていたよりも寒く、久々にヒートテックを装着して来てよかったと心底思いました。
雪かきをして脇にどかした雪の塊が残ってしまうだけではなく、スターリンクの工事の需要が多い別荘地などの木々の影が多い場所については、まだまだ道路が凍結していることもあります。
実は昨日はお客様の家の前の坂道が上れず、何度かアップダウンを繰り返しました。
昨年おろしたばかりのスタッドレスタイヤですが、凍結した斜面は上れないことがあります。
実は先月も軽井沢にスターリンクの取付で来ていたのですが、その時はお客様宅の駐車場で身動きが取れなくなり、お客様に手伝っていただき車を動かしました。
埼玉は坂道も少なく雪も積もりにくいため、こういった事態に遭遇することはほとんどありません。
主要道路は特に問題ありませんが、お客様の建物に到達するその最後の50mは対策と用心が必要ですね。一体いつまでスタッドレスタイヤを履いておくべきか悩ましく感じた朝でした。
本日は藤沢市でスターリンクの取付工事です。昨日の軽井沢に比べるとだいぶ暖かそうですね。
帰り道に趣のあるレストランで食事をとって帰りました。写真はスタッフが注文したポークソテー。御飯が進む味付けで、お客様に愛されていそうなレストランでした。
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