スターリンクの新型アンテナ
つい先日、アメリカのスターリンク(starlink)ユーザーの一部に対して、招待制でスターリンクミニの販売が始まったようです。
X(旧Twitter)では『箱を開けてから2分でつながった!』という投稿もありましたが、動画は編集されており、実際にはどの程度かわかりません。しかし、動画で確認できるアプリの設定画面などを見ると、従来のアンテナにあったキャリブレーションが省かれているようにも見えるので、かなり早くネット接続ができるのかもしれません。そもそもキャリブレーションはモーター内蔵タイプのアンテナがどこに向くのかを計算するためのものでした。または衛星の軌道を計算するためのものかもしれません。
日本ではまだ第3世代のモーター非搭載の標準アンテナキットの発売もまだだというのに、だいぶ後回しになっている感じもします。技適に関する問題なので、その承認や調整が必要であれば簡単に日本国内でリリースできないのは致し方ないと思います。
ところで、このスターリンクミニのアンテナサイズは259×298.5mmで、A4縦のサイズをほんの少し左右に広げたようなサイズ感です。
日本に来るのはいつなのか
マーケティング等に関しては全く分からないので、そういう観点で予測することはできませんが、単純に気になるのはそのアンテナの特徴です。
今までアンテナとWi-Fiルーターは全く別のもので、日本は電波法の縛りがあるため、ルーターは屋内に設置して使うように、というルールがありました。(後日屋外モードが加わったものの、日本の法律に対しては不完全でした)
それが、今回のスターリンクミニアンテナには、そのWi-Fiルーターが内蔵されているのです。
とてもコンパクトで使い勝手がいいものなのですが、屋外にWi-Fiルーターを設置する場合は細かい制限があります。そして規格がWi-Fi5なので、もちろん5GHz帯域の電波も使用します。これが電波法で厳しく制限される部分になります。アップデートされた屋外モードで、電波法に抵触する5GHz帯域を完全に止めることができれば良いのですが、要望が多くなければなかなか実装されないように思います。
使い勝手としては大きな衝撃がありそう
今回はAC100Vでも使えますが、本体はDC12Vで動作します。そのためACDCアダプターが同梱されてはいるものの、USB-PDによる給電や、自動車などからの給電も簡単に実現可能です。つまりUSB-PD対応モバイルバッテリーでも使うことができるわけです。
これは車以外の移動で通信を確保するには非常に大きな進化と言えるでしょう。
まだまだ書きたいことがたくさんありますが、間もなく工事に出発しなくてはいけません。
今月も特殊なスターリンクの工事が盛りだくさんで、一つでも多く皆様に情報を共有したいのですが、なかなか時間が取れません。
スターリンクの取り付けや導入についても、ご質問等はお気軽にどうぞ!
参考リンク
- 松本 昭彦
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経歴と専門分野:
幼少期から家電設備の工事に親しみ、クラウンクラウンの設立の前に15年以上にわたりさまざまな設備工事の現場で経験を積みました。100名を超える下請け工事業者の取りまとめとクレーム処理責任者としての役割を経て、2011年に独立。品質重視と明朗会計をモットーに掲げ、業界改革を目指して高品質工事専門の「クラウンクラウン」を設立しました。
学歴:
東京電機大学理工学部情報科学科(中退)
事業構想大学院大学 事業構想士修士課程
主な資格:
国家資格:
1級電気工事施工管理技士
2級管工事施工管理技士
2級電気通信工事施工管理技士補
第一種電気工事士
工事担任者(2級デジタル)
給水装置工事主任技術者
一般建築物石綿含有建材調査者
石綿作業主任者
運行管理者
その他資格:
第2級CATV技術者
1級あと施工アンカー施工士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
一級リビングスタイリスト
二級福祉住環境コーディネーター
排水設備工事責任技術者
照明士
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