TOKYO MXを受信するには

執筆者 | 5月 11, 2018

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TOKYO MXが映らない場合の対象についてまとめました

このコラムについて

こちらのコラムではTOKYO MX(MX TV)を受信したい方のための情報まとめとなります。
現在既存のアンテナでTOKYO MXが映らない方の対処法から、これからアンテナを立てるときにTOKYO MXを受信するためにはどうすればいいかなどをアンテナ工事のプロの視点からまとめてみました。

TOKYO MXが映るエリアか確認してください

TOKYO MXは主に東京都内向けの放送です

TOKYO MXは主に東京都内とその周辺に在住の方向けのローカル放送となっているため、東京都以外にお住まいの方には特に受信の難易度は上がりますが、実は東京都内でもアンテナでの受信が困難な場所があります。

放送塔による違い

MXは東京スカイツリー(以下スカイツリー)以外にいくつかの中継局からも電波が送信されています。ですがそれら中継局とスカイツリーでは状況が違います。中継局では広域民放キー局(以下民放)などと同等の強さで電波が出力されていますが、スカイツリーからは民放、NHKが10KWなのに対して、MXは3KWしか出力されていません。そのため、スカイツリーから電波を受信する場合、民放とMXの受信レベルの差が大きくなり、バランスよく受信できない場合があります。
原則としてスカイツリーから電波を受信していることを前提として解説しています。
後程解説する各種状況により可能性をあげる対策がいくつかあります。

CATVや光回線(フレッツ・テレビ、光TVなど)の場合

アンテナの出の受信と違い、実際にTOKYO MXの電波が届いていない場所でも、CATVや光回線では放送が提供されている場合があります。これはTOKYO MXに限らず他のローカルチャンネルも同様です(例:埼玉県内でCATV回線ではテレ玉、チバテレ、TVK、TOKYO MXが受信できる、など)。
事業者により異なりますので、詳しくはお住まいのエリアの事業者に直接お問い合わせください。

これまで映っていたのに急に映らなくなった場合

受信レベルの確認

今まで問題なく見れていたのに、突然見られなくなってしまった場合に、受信レベルの確認をしてみてください。
テレビでも受信レベルを簡易的に確認する機能がついているため、実際にどの程度のレベルで受信できているのか見ておくことで、今後状況が改善した場合や、さらに悪化した場合の目安にもなります。
受信レベルの確認の仕方は、各メーカーやテレビごとに異なります。
受信レベルの確認方法は以下を参照してください。
アンテナ受信レベルのチェックの仕方

アンテナがずれていないか確認

近年大型化している台風によって、アンテナの方向がずれてしまう、または倒壊してしまうという被害が多く起きています。
急に一部のチャンネルが映らなくなった場合は、このようなことが原因かもしれません。
目視でアンテナに異常がないか確認してみましょう。ただし、庭やベランダから見えないからと言って、屋根に上るのな危険です。
少し離れた場所から見えないか確認してみましょう。周りのアンテナと方向が大きく異なっていないかなども確認しましょう。
なお、屋根裏に設置されていたり、壁面に設置されたデザインアンテナの場合は方向がずれることは施工ミスがない限りほぼ起きないと考えられます。

テレビの買い替え・設置位置の変更がないか

TOKYO MXが映らなくなったきっかけは、テレビを買い替えた時もしくは模様替えをしてテレビの設置場所を変更したときからではありませんか。
上記のような使用環境の変化などがあった時から映らないという場合は、設定や配線の接触不良なども考えられます。
また、テレビだけではなく使用していたレコーダーの買い替え時にも起こる場合があります。

テレビのチャンネル設定がずれていないか確認

ふとした拍子にチャンネル設定をリセットしてしまったり、たまたま電波が悪い時にチャンネルの自動設定(チャンネルスキャン)を行ってしまって、設定が消えてしまったりすることがあります。また、電波塔が受信方法が変わった場合にTOKYO MXのチャンネルが変わっている場合がありますので、その場合は適切なチャンネルに変更する必要があります。

配線を確認

アンテナケーブルが抜けてしまっている、または引っ張られて接触不良を起こしている、そもそも質の悪いケーブルを使っているなどの場合があります。

受信状況を改善する方法

チャンネル設定・チャンネルスキャンをする

CATVからの入れ替えや、新しくテレビを設置した場合、また別の場所で使っていたテレビを移動してきた場合など、新たにチャンネル設定が必要です。各テレビメーカーで若干の違いはありますが、「初期設定」や「設置設定」などから「チャンネル設定」「チャンネルスキャン」を行うことでTOKYO MXが映るようになる場合もあります。まずはこちらの作業を行ってからその他の項目を確認しましょう。

テレビのアンテナケーブルを変える

細すぎるケーブル、長すぎるケーブル、古いケーブル、先端が直付けコネクタの場合など、ケーブルを適切なものに取り換えることで改善することがあります。直付けコネクタの場合、今後4K8Kの放送受信では電波漏洩の可能性から不適格ケーブルとなっています。特に300Ωタイプの平線(フィーダー線)でも使用できる整合器タイプのコネクタは、同軸ケーブルで使用する際に内部のケーブルをカットしたり、リングを外すなどの作業が必要ですが、知識のない方が設置した場合これらがそのまま放置されている場合があります。その場合、ここで著しく電波レベルや品質が劣化していますので、ケーブルを交換することで受信できるようになる場合もあります。
以下の画像は、いまだに使われていることもある古いケーブルとコネクタの一例ですが、この組み合わせで10dBμV程度の電波劣化の可能性があります。また、内部の配線がショートしていると更に大きな電波損失が起こりえます。
なお、4K放送受信時には、電波漏洩の観点から使用は非推奨となっていますので速やかに交換いたしましょう。

参考リンク4K8Kにつかえるアンテナケーブルの選び方

アンテナ用F型コネクタ(非推奨タイプ)

アナログ時代によく使われた整合器付きコネクタですが、今後は電波漏洩のリスクもあることから使用は非推奨です

F型コネクタの間違った配線

配送の人がつけた場合など本来取り外すべき配線をそのままにされて、電波の劣化を招いている場合があります

配線を間違うと電波の大きな損失につながることがあります

同軸ケーブルを接続する際は、このように一部の配線を外して言使用する必要があります

ブースターを設置・調整する

現在ブースターが設置されていない場合

ブースターがなくてもおおむね問題ないということで、ブースターを設置していない場合もあると思います。その場合はブースターを追加することで受信できるようになる場合があります。なお、MXだけ電波の質が低い場合も多いため、ブースターは雑音指数の低いもの(主に家庭用ブースターがお勧め)を使用しましょう。CATV用ブースターなど多機能ブースターは雑音指数が高い(性能が劣る)ものが多いです。また、前置ブースター(プリアンプ)と呼ばれるものは特に雑音指数が低いのですが、強度を上げる能力は低めです。また別途電源を用意しなくてはいけない場合もあります。

すでにブースターが設置されている場合

電波が弱い場合にブースターを増設することで受信改善につながることもありますが、MXだけが映らない場合に、ブースターの増設は多くの場合改善につながりません。それよりも既存のブースターが適切に調整されているかの確認と、前項で触れた多機能ブースター(共聴用ブースター)が設置されている場合に家庭用ブースターに入れ替えることで若干の改善が見込めます。
あくまで若干の改善なので、根本的な解決には至らない可能性があります。ほかの改善策と併せて行うことで効果を発揮します。

レコーダーなど余分な機器を外す

DVDレコーダーやブルーレイレコーダーなどを設置している場合、一般的にアンテナケーブルは、壁のテレビ端子からレコーダーの入力、レコーダーの出力からテレビの入力端子につながっていると思います。一部のレコーダーにはこの配線で著しく電波を落としてしまうものがあることが確認されています。購入すぐに気づけば、初期不良として交換できる場合もありますが、知らずにそのまま使っている方も多くいらっしゃるようです。
壁面テレビ端子から直接テレビにアンテナケーブルをつなげて、チャンネルスキャンを行ってみてください。もしこれで問題なく映るようでしたら、レコーダー経由での配線ではなく、2分配機を用いてレコーダーとテレビを並列接続することで解決することがあります。

アンテナの方向を調整する

アンテナが東京スカイツリーにまっすぐ向いていない場合はアンテナ方向を調整することで受信できるようになる場合があります。特に地デジ化してすぐの時には、地デジの電波が東京タワーから送信されていたため、東京タワーに向けてアンテナを立ててそのままになっている場合もあります。アンテナの方向を最適化することにより電波受信が安定する場合があります。併せてブースターの調整も必要な場合があります。

アンテナを交換する

スカイツリーからの電波では、物理チャンネルでMXが16ch、民放が21~25ch、NHKが26、27chとなっています。現在地デジではUHF13ch~52chまでが使われていますが、スカイツリーの場合は低いチャンネル(低い周波数)でMXが送信されているため、低いチャンネルを受信しやすいアンテナに変更することで、よりMXを受信しやすくなる場合があります。
弊社で標準的に用いているDXアンテナのUL14というアンテナは、14素子タイプのアンテナですが、UA20という20素子タイプのアンテナに比べ高性能です。
理由はローチャンネル(低いチャンネル)に集中して電波受信できるように調整されたアンテナなので、スカイツリーなど低いチャンネルの電波を受信するのに適しているのです。※UA20は13ch~52chすべての受信をまんべんなく受信できるようになっているのに対して、UL14は13ch~32chの受信と対象を絞ることで、小型でも20素子の標準アンテナよりも良好な受信性能となります。UA20に比べて小ぶり軽量ですが、機器代としては若干高くなります。そのため、経費節減を重視している会社の場合、UA20などの標準的な20素子アンテナを設置している会社が多いです。MX受信の可能性を高めるにはローチャンネルタイプをお勧めします。
また、電波干渉が多い地域の場合、受信の指向性をあげる(余分な方向からの電波を受けにくくする)パラスタックと呼ばれる上下2段のアンテナを設置することで、電波の質を上げることができる場合があります。



なお、アンテナの長さおよび重さは、UA20が1374mmで980g、UL14が1014mmで900g、ULX14が1157mmで1750gとなっています。

アンテナの高さ調整

MXの受信にはアンテナ本体の設置高さが影響しやすいです。例えば地上高7mでMXが30dBμV、民放が60dBμVだった場合、地上高10mに変更するとMXが60dBμV、民放が70dBμV、と大きく改善する場合があります。弊社の実測値で判断すると、高い位置に設置するほどMXと民放の電波レベルの差が縮まることが多いように思います。
なお、電波の受信レベルがアンテナの設置高さと密接な関係にあるのは確かですが、単純に設置高さと受信レベルは比例の関係ではありません。スカイツリーから直接届く電波(直接波)以外に地面に反射してから届く反射波、それ以外にも様々な電波経路(マルチパス)による影響を受けるため、少し高くした結果、余計に電波の質が悪くなる場合もあります。また著しく電波が弱くなる(受信電界強度が減衰する)ポイントもあります。
そのため、場合によってはアンテナを低くした方が受信状況が改善する可能性もあるので、数値を確認しながら調整する必要があります。
こういった特殊な調整は、手の届く範囲での調整はそれほど難しくないのですが、高い位置での微調整となるとアンテナを何度も立て替える必要などもあり、工事価格が高額になってしまう場合もあります。

まとめ

改善させるには

以上の方法の中にはご自身で行えるものから、専門的な機械、技術がないと難しいものもあります。ご予算などに応じてご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。なお、他社施工の工事保証期間内であれば、一定の条件に応じて救済サービスをご利用いただけます。
詳しくは以下のリンクをご参照ください。

参考リンク他社アンテナ工事の手直しについて

その他参考リンク

  1. 大まかな放送エリアの目安が確認できます。
    一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)|放送エリアの目安
    なお、スカイツリーの放送エリアは、初期設定では「NHK・広域民放」となっていますので、ドロップダウンリストより「MXTV」に変更してください。
  2. TOKYO MX|受信に関するQ&A

アンテナ受信レベルの確認方法

各メーカーごとに操作方法は異なりますが、基本的に純正リモコンからの操作で行います。
見た目は似ていますが、ブルーレイレコーダーなどの共用リモコンでは操作ができない場合もありますので、必ずテレビに付属の純正リモコンをご用意してください。

sharp AQUOS

多くの場合、リモコンの「メニュー」→「設定」→「アンテナ設定」→「電源・受信強度表示」で確認できます。
各機種ごとの操作方法は以下から確認してください。

参考リンクsharp AQUOSの受信レベルの確認方法

panasonic VIERA

チャンネルをTOKYO MXに切り替えます。
リモコンの「サブメニュー」→「アンテナレベル」を確認します。
panasonicの場合、一般的に地デジの受信目安は「44以上」となるようです。

TOSHIBA REGZA

チャンネルをTOKYO MXに切り替えます。

リモコンの「サブメニュー」→「その他の操作」→「アンテナレベル表示」を確認します。
または、リモコンの「設定」→「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「地上デジタルアンテナ設定」→▲▼で「伝送チャンネル」を選び「決定」
信号強度が推奨範囲内、信号品質が推奨の数値以上になっていれば問題ありません。

LGエレクトロニクス

リモコンの「🏠(ホーム)」→「⚙️(歯車)」→「⋮(三点リーダー)」→「チャンネル」→「チャンネルスキャン」→「アンテナ設定」
公式サイトでは機種ごとに説明書の閲覧やダウンロードが可能です。

参考リンクLGエレクトロニクス 説明書ダウンロード

三菱電機 REAL

リモコンで「メニュー」→「受信設定」→「地上デジタル」

参考リンク三菱 テレビ説明書ダウンロード

sony BRAVIA

リモコンで「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「地上デジタル:アンテナレベル」

参考リンクアンテナレベルを確認する方法(AndroidTV)

参考リンクアンテナレベルを確認する(HTML版)

TOKYO MX受信に関する弊社の方針

原則として、弊社では東京スカイツリーからのTOKYO MX(以下MX)の受信をサポートしていません。ですが、工事の際にちょっとした調整や設置場所の選定で受信環境が良くなる場合は、できる限りそのようにしています。
なお、TOKYO MXの受信を最良化するためだけに、アンテナの種類を変えたり、工事内容が大幅に変わるなど、もともとお客様のご希望された工事からかけ離れたり、工事料金が上がってしまう可能性もあります。そのようなことは推奨しておりませんが、現地カウンセリングの際にどのような方法、料金で、どの程度の電波の差があるのかなど、またお客様がどの程度MXの視聴をご希望されているかなど、バランスを考えてご提案させていただいております。

実際の受信状況について

設置されるアンテナや、目の前の建物などの状況にもよりますので、同じ町内でも受信状況に違いはありますが、意外と広いエリアで受信できています。
東京都内に限らず、埼玉県、千葉県、神奈川県、栃木県、茨城県などの一部の地域で、弊社設置のアンテナ工事でTOKYO MXの受信が確認できています。
ご近所での受信実績があるかどうかなど、気になる方はお問い合わせください。なお、ご近所で受信できているかといって同様に受信できるとは限らず、その逆も言えます。ほんの少しの参考程度とはなりますのでご了承ください。

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