ネットサービスを利用するときは情報判断をしっかりと

執筆者 | 5月 28, 2018

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情報リテラシーを持つことの重要さ

嘘だけではなく、一部だけの情報に踊らされる

弊社のようにネットからの集客を主に経営できているのは、ネットからの情報収集と依頼がごく当たり前になったからだとも考えられます。今は多くの情報がネットで手に入りますが、その多くの情報はどれもみな不完全であったり、中には嘘も平然と紛れ込んでいます。さも当たり前のように書いてあると、あたかもそれが真実であると思い込んでしまうこともあります。

情報に対する一定の知識があれば、嘘を嘘と見破ることができるかもしれませんが、多くの場合は足りない情報を集める過程で嘘を信じてしまうこともあります。
さらにやっかいなのは、一部の情報だけをみて印象をミスリードされてしまうことです。

DHMOの事例

いかに人は騙されやすいか、という有名な実験があります。

DHMOとは

水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である
温室効果を引き起こす
重篤なやけどの原因となりうる
地形の浸食を引き起こす
多くの材料の腐食進行させ、さび付かせる
末期がん患者の悪性腫瘍から検出される
吸引すると死亡する

しかし、このDHMOはその危険性に反し以下のように頻繁に用いられている。

  • 工業用の溶媒、冷媒として用いられる
  • 原子力発電所で用いられる
  • 発泡スチロールの製造に用いられる
  • 防火剤として用いられる
  • 各種の残酷な動物実験に用いられる
  • 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである
  • 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている

これらは紛れもない真実ですが、法律で規制すべきでしょうか?
といったものです。
しかし、

DHMO(ディー・エイチ・エム・オー、英: dihydrogen monoxide=ジヒドロゲンモノオキシド)とは、化学式 H2O で表される水素と酸素の化合物であり、和訳すれば一酸化二水素(いっさんかにすいそ)となる。すなわち、水そのものであり、水であることを敢えて分かりにくくして危険な化学物質であるかのように錯覚させるため、元素の構成に基づく化合物名として表現したもので、科学論文などでこの表現が使われることはまずない。

wikipedia|DHMOより引用

つまり、ただの水です。
ですが、この情報をもとに、実際にアメリカのある市議会ではDHMO(ただの水)の規制決議を試みるという事態にまで発展しました。

物事の取り上げ方次第で見方は大きく変わる

100%の嘘よりも、10%でも真実を混ぜた方が嘘は見破られにくいとも言いますが、100%真実ならそこから導かれる印象操作にはなかなか気づきにくいものです。
情報発信している人がどのような情報を発信したいのか、文章のうわべだけでなく、その内に秘められたものを感じ取ることが大切なのではないでしょうか。

ネットで見つけたアンテナに関する間違ったうわさ

以下にネットで飛び交うアンテナの噂のうち、間違ったもの、怪しいものをいくつか紹介します。

アンテナとブースターは同じメーカーにした方がいい

これは弊社のお客様からも訊かれることがあり、それだけ浸透している噂だと感じています。
アンテナとブースターは同じメーカーにする必要は全くありません。
ではなぜこんなうわさが出回ることになったのでしょうか?
出所や時期はわかりませんが、この噂を信じる人が出ることで得をするのは誰でしょうか?
あくまでこれは個人的な見解ですが、この噂の発端は工事を行う業者ではないでしょうか?
勉強不足で本気で信じている工事スタッフもいるかもしれませんが、時々「別の工事会社の人がアンテナとブースターは同じメーカーにそろえた方がいいと言っていました」という話も耳にします。なぜこんな話が専門家であるはずの工事スタッフの口から出るのでしょうか?
それは、その会社が使用するメーカーを絞っているからかもしれません。
使用するメーカーを限定することで以下のメリットが考えられます。

  1. 仕入れ価格を抑えることができる
  2. 在庫リスクを抑える
  3. 工事の際に工事車両の中にそろえる材料を減らせる

他にもいろいろありますが、こういったことがあるため、お客様の選択肢を減らすための口実として使っているのかもしれません。
中には「アンテナとブースターを違うメーカーにしたらブースターが異常発熱した」なんてことを平気で書いているウェブサイトもあり、残念な気持ちになります。

八木式アンテナはデザインアンテナより電波の受信がいい

これは完全に間違っているということではないのですが、多くの場合にミスリードがあるように感じます。

「デザインアンテナでは映像が乱れたけど、八木式に変えたらきれいに映るようになった」

という話もよく聞きますが、実際にはアンテナを取り換えただけではなく、アンテナの設置場所(環境)も同時に変えています。
壁面(地上高5m程度)に取り付けたデザインアンテナと、屋根の上(地上高10m程度)に取り付けた八木式アンテナを同じように比べるのはおかしいですね。
同じ環境で比べた場合、必ずしも八木式が一番いい結果となるとは限りません。
少し古いですが、弊社で同じ環境で様々なアンテナの電波受信状況を比較した記事があります。
2011年のアンテナ研修の様子

また、八木式アンテナは昔から使われている分、多くのグレードなど電波状況に合わせた選択肢が数多くあります。
アンテナは種類や取り付け場所によって様々な影響をもたらします。もちろん受信状況は大切で大きな要素ですが、その他に景観や耐久性、工事価格、メンテナンス性、多くの要素があります。個人ごとに適切なアンテナ工事(またはアンテナ以外のテレビ視聴方法)がありますし、中にはテレビ放送が必要ないという人もいるかもしれません。

小型デザインアンテナは20素子タイプのデザインアンテナより性能が悪い

これは先ほどの八木式アンテナとの比較と似ていますが、取り付ける場所が違うと結果が大きく変わってきます。
こちらの施工事例が参考になるかもしれません。
施工事例|杉並区にて小型地デジデザインアンテナ
また、屋根裏や軒下などでも、一番高い位置に小型アンテナを設置した方が、20素子タイプのデザインアンテナ(フラットアンテナ)よりも結果がいい場合もあります。

4K8K放送を見るには、分配器、テレビ端子まで取り換える必要がある

4K8K放送に関しては当初の予定からいくつも変更があり、アンテナ業界では期待していた4Kバブルはこないかもしれません。
というのは、当初は4K放送を見るためには専用の新しい規格のBSアンテナ(およびブースター)を設置しなくてはいけない予定だったからです。ですが、既にBSアンテナを設置している家庭でも大規模な改修工事が必要になると4K放送の普及が見込めない、という判断もあり、実は昔の規格の設備でも一部の4K放送が視聴できる場合があります。
私共工事会社にとっては残念であるのは事実ですが、一般視聴者が4K放送を気軽に視聴できることのメリットの方が大きいと思います。テレビメーカーは4Kチューナー内蔵テレビが売りやすくなるので喜んでいるかもしれませんが。

2016年頃までに設置したBS/110度CSアンテナ設備で視聴できる4K放送

いわゆるBS右旋と呼ばれる放送は、従来のBS設備でも受信することができます。
※視聴には4K放送対応チューナーが必要になります。
ただし、BSデジタル開始以前の設備の一部など、現時点で110度CSが全く視聴できない設備では受信できない可能性があります。また、受信の可否とは別に、設備によっては電波漏洩が起こり障害を起こしてしまう場合があります。
規定以上の電波漏洩があると違法となってしまいますので、あまりに古い設備であれば4K8K対応BSアンテナの設置時に設備の改修工事も必要になる場合が考えられます。
よろしければ以下もご参照ください。
古い設備でBSアンテナを設置すると違法になる可能性があります
4K・8K普及促進等のための衛星放送受信環境整備支援等(BS/CS-IF対策)について
4K対応BSアンテナを設置するなら、分配器やテレビ端子を変えなくては駄目ですよ、と言われた場合は理由を訊いてみてはいかがでしょうか。

下請けを使っている会社は質が低い

現時点で弊社では協力業者(下請け)を使用していませんが、なんとなく下請けを使っている会社は駄目だという風潮があることは見過ごせません。
下請けを使っていないところが、自社のアピールポイントとして「完全自社施工」と謳うことがあります。ようするに、管理が行き届いています、会社のイシューを共有しています、などわかりにくいことも言っていたりします。
また、下請けを使っている会社は技術力がない、アフターサポートがしっかりしていない、施工品質がバラバラなどということもあります。
これらは、完全自社施工でも下請け業者を使っていても、実際にはその会社の管理体制次第だと思います。完全自社施工の会社でも担当者によって品質がバラバラ(多少のばらつきはしょうがないと思います)だったり、工事金額があやふやだったり、技術力がなかったり、それぞれあるかと思います。ただ、工事会社ではないところが窓口業務のみを行い下請け会社に仕事を割り振っている場合、そのやり方で長年続いているところは信用していいかもしれませんが、業務経歴が浅い場合はトラブルが起きる可能性が高まるのではないかと思います。また、万が一トラブルがあった時の責任の所存があやふやだったりすると、その後のやり取りがスムーズにいかないこともあるかもしれません。
とはいえ、下請け業者の方が自社施工の社員よりも技術力が高い場合もあるかと思います。入社数か月の社員が施工するよりは個人業者で20年やっているといった方が安心できる場合も十分考えられます。その会社がどのような教育をしているのか、どの程度のレベルの会社なのかが重要であって、自社施工なのか下請けを使っているのかは重要事項ではないと思っています。

屋根裏にアンテナをつけてはいけない

屋根裏の施工については賛否両論あるように思いますが、否定している意見の方があまり信ぴょう性がないように思えます。まずよく言われるのが「屋根越しだから電波が悪くなる」「雪が積もったら映らない」といったもの。
屋根があるよりない方が電波はいいだろうと思いますが、実際には多くの屋根ではあまり影響を気にすることはないと思います。これは一般的な2階建ての壁面へのデザインアンテナ設置と比較した場合ですが、特に住宅密集地だと壁面よりも屋根裏の方が電波受信がいいことが多いです。(※弊社調べ)

屋根裏で受信が難しい事例

  • 金属屋根
  • 太陽光パネルを設置している
  • なお、金属屋根や太陽光パネル越しの電波受信は難しいことが多いのですが、金属屋根でも切妻屋根などで壁越しの電波受信の場合などでは良好に電波が受信できることもあります。太陽光パネルを設置していると屋根上にアンテナを設置することは考えにくいので、壁面で電波が弱い時などは屋根裏も検討する設置場所といえます。また、瓦屋根の場合も電波を通しにくいものがあります。
  • 屋根の内側にアルミシートで断熱している
  • 屋根裏のスペースが十分に確保できていない
  • 屋根裏にアンテナ配線を持ってくることができない
  • 屋根を支えているのが鉄骨

いずれにしても実測してみることが肝心です。
また、雪の影響ですが、ゼロではないにしてもあまり大きな影響があるとは思えません。弊社では2014年の「平成26年豪雪」の時にはすでに屋根裏設置を行っていました。この際に雪のせいでテレビが映らなくなったという報告はゼロ件で、いくつかのお客様にはご協力いただき電波再調査を行いましたが、雪が屋根に積もっている状態でも大きな影響がありませんでした。ただし、これは電波の受信方向と雪が残りやすい方角との組み合わせもあるのかもしれません。
なお、雪と電波の関係についてはいくつか論文が出ておりますが、地デジなどの低い周波数ではBSなどの高い周波数に比べると影響は少ないようです。また個人的には、先の大雪災害の際は、屋根裏にアンテナを入れていたために防ぐことができた被害がる、というメリットの方が大きいのではないかと思います。大雪が屋外アンテナには影響を及ぼさないということはなく、古くから立っていたアンテナが大雪で倒れ、屋根を損壊してしまったという事故もありましたし、こういったことを防ぐことができるという一面があることも検討すべき要素だと思います。※降雪時と積雪時の電波障害には違いがあります。

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