ナビゲーション  ホーム » 施工事例一覧 » 昭栄建設 » さいたま市浦和区にて昭栄建設の屋根裏アンテナ設置

クラウンクラウンの松本です。
今回の施工事例では地デジアンテナを屋根裏に設置しています。ただし、屋根裏にはアンテナ配線が通っておらず、後から屋根裏に通線工事を行う必要がありました。いくつか方法があるうちの一つとして、今回は2階の壁面テレビ端子から配線を延長するやり方となっています。
それぞれのやり方には特徴がありますので、建物の特性や工事予算、後の工事の展開などいろいろな要素を踏まえたうえでどの方法で工事を行うのかを決める必要があります。

概要

2階の一室から配線を延長し、もともとのテレビ端子へは1分岐器によって配線を分岐、分配器の配線を組み替え、空いた端子にはダミー抵抗を装着しています。


今回は地デジのみの工事で、将来的にBSの追加設置はあまり考えていらっしゃらないということなどを踏まえ、テレビ端子からの接続としています。また気密性を損なわないため、開口した部分を後から再度閉じています。

屋根裏への通線工事について

屋根裏に全くアンテナ配線が通っていない場合、通線工事は大まかに2種類に分けられます。

  1. 軒下や壁面に穴をあけて、屋外から配線を通す
  2. テレビ端子につながっている配線を延長し、屋根裏まで引き上げる

今回は後者の方法で行っています。後者の方法は外観に影響しないため、見栄えが良く仕上がること、防水の手間がいらないこと、10年後などの外壁の手入れなどの際にも影響がないなどのメリットがあります。しかし、工事料金が少し割高になること、BSアンテナも設置する場合はさらに追加工事が必要になること、部屋ごとの電波受信バランスが変わることなどのデメリットがあります。
電波受信バランスの変化については、分岐器を用いることで特に深刻な問題となることはありませんが、このバランスを見てブースターを適切に調整する必要があります。
なお、アンテナ線が屋根裏を通っている場合でも、おおもとの引き込み線が屋根裏を通っていない場合は、今回の工事と似た分配・組み換え工事を行います。

実際の屋根裏へのアンテナ配線引込工程

場所の選定

まずどの端子から配線を引き上げるかを決めます。
ポイントとしては

  • 屋根裏で作業ができること
  • テレビを設置する可能性が他に比べて少ないこと

などがあげられます。
先にも少し触れましたが、BSアンテナを追加設置する場合、BSアンテナの配線を屋根裏に引き込むか、またさらに別の部屋のテレビ端子から屋根裏への引き揚げ作業を行わないと、今回使ったテレビ端子にはBSの電波が混合されません。逆に言うと、今回工事する部屋にはテレビを設置しない、もしくはBSを見ないなどと割り切れば、この追加工事をしなくてもBSアンテナを通常通り取り付けることができるためです。

今回は屋根裏の梁の部分まで室内の石膏ボードが立ち上がっていました。そのため、通線するために一部を切り欠かなくてはいけません。その作業ができるかどうかの確認も大事なポイントとなります。

石膏ボードを切り欠き、ワイヤーを通す

トップにある写真が屋根裏からワイヤーを通したところです。今回はオレンジ色の平たいワイヤーを使用しています。今回のように左右にぶれずに直進性を高めるために使われるワイヤーで、社内では「きしめん」と呼んでいます。「タッリアテッレ」では言いにくいですから。

そして、室内で捕まえた「きしめん」の先端にアンテナ線をむずび、屋根裏へ引き上げます。
通しやすさや作業のしやすさによって、室内方面から通すこともあります。

アンテナ線の屋根裏への引き上げ

今回は屋根裏からワイヤーを通しましたので、屋根裏に上がりワイヤーを引き抜きます。

ここで十分な長さを屋根裏に通しておきます。

分岐器の設置

ここでは1分岐器というものを使用します。見た目は2分配器とほぼ同じですが、2分配器が均等に2つに電波を分けるのに対し、1分岐器は本線(幹)となる部分と、分岐線(枝)となる部分へ不均等に電波を分けます。分岐器の枝方面にはbranchの頭を取ってBRと記されていることが多いですね。
今回は気密性を高めるために、防気カバーが設置されていましたので、外さずに再利用します。
分岐器はボックス内に収まらないので、ボックスの外に設置します。なお、分岐器の設置ではなく、分岐タイプのテレビ端子の設置でも同様の仕上がりとなります。

ちなみにパナソニック電工から出ている防気カバーは以下で確認できます。
パナソニック電工|防気カバー

コンセントプレートの回復

分岐器の設置が完了したのちは、コンセントプレートを元に戻します。
元に戻してしまえば、ここで工事を行ったこともわからない状態です。


ちなみに、掃除機は一般の方にも人気のMAKITA製です。

屋根裏の開口部分の後処理

先ほど通線のために屋根裏の石膏ボードを切り欠いていますので、できるだけ隙間をなくすように戻します。
なお、電線などは建築時に最小の切り欠きで通線されていますが、特にテープを貼って隙間をふさぐなどの処理まではされていないようでしたので、今回はボンドコークなどの隙間充填剤などは用いず、切り欠いた石膏ボードの一部を削って戻し、テープで隙間を埋めています。

アンテナ本体とブースターの設置

屋根裏の電波が一番取りやすいところでアンテナ本体とブースターを設置します。
ブースターはアンテナの電波状況と分配数などを考慮し、適切に調整します。

基本的には屋根裏の作業は上記で終了となりますが、最終確認のためこの段階では屋根裏へ入るための脚立や養生などはそのままにしてあります。

分配器の組み換えとダミー抵抗設置

昭栄建設の場合は、一般的な事例と同様に浴室天井点検口に分配器とブースター用電源が設置してあります。
この分配器の出力に接続されている配線の一本が、先ほど作業を行った部屋につながっています。またその先にはブースター、アンテナへとつながっています。その配線がどれなのか、一本一本テストをしていきます。
どの線か見つけたら、その線をブースター電源につなぎ、ブースター電源からもう一本の線を分配器の入力に繋ぎ変えます。もともと分配器の入力につながっていた配線は外したままにします。
光ケーブルでテレビを見る場合も似たような工事が行われることがありますね。
そして、今回もともと分配器の出力が一つ新たに余ったので、ダミー抵抗を設置します。このダミー抵抗とは、空の出力端子で生じる反射波を抑えるための終端抵抗のことです。

各部屋での電波測定

最終的に各部屋での電波がすべて適正地になっているかを確認します。
荷物で隠れているなどの場合は、少なくとも使用するテレビ端子と、今回分岐を行ったテレビ端子それぞれが適正範囲に入っているかを確認します。
ここで数値が良くない場合はブースターの再調整や、接続部分の再点検なども必要になる場合があります。

測定結果

電波測定結果所見

屋根裏に入れることで(高さをあげることで)TOKYO MXやテレ玉などのローカルチャンネルも十分に受信できました。
ブースターにもまだ十分余力があり、単純に電波が弱まった場合でもブースターの調整のみで対応できると考えられます。

今回の工事料金

今回の工事料金は以下のようになっています。


さいたま市なので出張料金はいただいておりません。

工事のポイント

今回は屋外からの引き込みもできましたが、屋外に影響を与えないテレビ端子からの引き上げ通線工事にて屋根裏設置となっています。
もともと屋根裏に設置できるならそれが第一希望、ということもありましたが、実際にベランダ壁面高さよりも屋根裏の方が電波の受信も良好となっています。

設置アンテナ

設置アンテナはDXアンテナのUAH201B、ブースターは日本アンテナのN42DUとなっています。
各説明書は工事明細、保証書、保証規定とともにお渡ししております。

施工時間

電波調査~カウンセリング:30分
施工時間:(通線工事)60分
施工時間:(アンテナ設置など)30分
となっています。

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